平成26年10月定例月議会代表質問その3 (交流人口誘客対策)
三.交流人口の誘客対策について
(一)交流人口としての誘客目標とその実現に向けての諸課題への認識について
【質問要旨】
本市の交流人口の現状、定義、又どのような施策を検討しているのかも含め、その誘客目標について、市長の見解を伺う。
【市長答弁】
・交流人口とは、「定住人口」に対する概念であり、その定義は、観光、ビジネス、買い物、食事、文化鑑賞、スポーツなど、特に内容を問わないのが一般的。
・交流人口を増やすことによって、地域の活力を高めていくものであると認識している。
・同じ境界地域として、繋がりのある長崎県対馬では、市民団体の発案をもとに、交流人口の拡大を柱にした「つしま交流人口拡大推進プロジェクト」を立ち上げ、境界地域という地の利を活かし、今、我が国で唯一増加傾向にあるアジアからの観光客の誘客を含めた、様々な取組みを進めようとしている。
・根室市においても、交流人口拡大の推進に当たり、市民と行政、企業等を含め、まち全体が一致協力して、行動、実践する環境づくりを行い、市内全体の雇用や生産・消費の拡大に繋がるような仕組みづくりを進めていきたい。
・今後、受入れ施設や観光消費の動向なども含め、しっかりとした現状把握と、目指すべき目標設定に向けた準備を、早急に、取り進める。
(二)交流人口誘客対策における他都市との差別化と根室市の独自性について
【質問要旨】
交流人口の拡大に向け、本市のオリジナリティを活かした取組みとしてどのような考えをもっているのか、その基本的な考え方について、市長の所見を伺う。
【市長答弁】
交流人口に関し、今後の取組みについて
・全国的にライフスタイルの多様化が進みつつある今日、新鮮な「食」、野鳥に代表される「自然」、縄文時代にさかのぼる「歴史」などに恵まれながら過ごすことができる、根室市の環境は、他としにない大きな魅力と受け止めている。
・優位性を活かして、交流人口の拡大による地域の活性化が図られるよう、市民協働の視点を大切する。
・観光振興の中核となり賑わいを創造する受入れ環境や公園・体育館・博物館などの交流拠点の整備、移住交流者の効果的な誘客活動、コミュニティビジネスや6次産業化などの起業促進、さらには、第1次産業の担い手となる新規参入の促進も含めた施策を、まちを挙げて挑戦していくことが重要。
・根室市の独自性としては、数多く居る単身赴任者の家族や根室出身者の一時滞在、国内外のほか来船乗組員、北方領土関連の来訪者、さらには議会から提出のありました「総合計画に関する意見書」にある食の市場など、本質的な潜在力から多くの可能性まで、あらゆる面で挑戦する価値を秘めているものと考える。
(三) 交流人口の誘客策としての観光政策の位置づけと推進体制について
【質問要旨】
地域の産業経済において、観光の占める構成比率をどの程度と分析しているか。また、観光の活性化は、観光の産業化を目指して取り組もうとしているのか。併せて、女性・若者・よそ者の積極的な登用は、活力創出の原動力として期待できると考えるが、市長の見解を伺う。
【市長答弁】
・観光は、幅広い産業に関連する裾野の広い総合産業である
・経済効果の数量的把握にも様々な考え方や手法があり、宿泊・飲食・娯楽といった対個人サービス業で見た場合、当市が得ている外貨のうち観光の占める割合は、概ね6%程度と分析している。
・観光の活性化は、関連する他の産業に良い刺激を与え、交流人口の拡大や地域経済全体の振興にもつながることから、一つの産業と捉えて、その振興を図っていくものである。
・地元では日常的で当たり前と思える自然や風土が、外部からの視点では、貴重な観光資源となるなど、異なった目線からの意見や評価を取り入れることは、重要であり、女性や若者も加えた多様な方々からの話しを伺いながら、観光の振興に努める。
以上
◇平成26年10月定例月議会創新代表質問項目
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