予算審査特別委員会(歳入予算)
第1回市議会定例会 予算審査特別委員会4日目(3/21) 歳入予算の質疑内容です。
【歳入】
●基金繰入金 公共施設等維持補修基金繰入金 98,100千円について
・予算充当事業は?
→じん芥焼却場整備事業 48,900千円
保育所整備事業 19,500千円
文化会館整備事業 16,500千円
学校給食調理場改修事業 9,600千円
福祉会館整備事業 3,600千円
・平成25年度末の基金残高は?
→ 28,000千円
・2億円あった基金が平成25年度末には28,000千円になるということであるが、基金の積戻し等はどの様に行なう考えか?
→繰入た基金については、5か年計画で積戻しをしている。
平成25年度の繰入金についても同様の措置を講ずる考えである。
・基金と言いながら、起債の様な運用になっている。
・公共施設の修繕その他維持補修に充てることが目的の基金であり、性格的には年度途中の臨時的な維持補修費の財源として運用すべきではないか?
→年度途中の臨時的な措置への財源としても考えれるが、基本的には計画的な維持補修のため当初予算充当財源と位置づけている。
●雑収入 ホームページ広告掲載料 126千円
・金額は大きくないが、利用実績について伺う。
→平成19年4月から行なっている事業。現在の利用は市内業者2社
・アクセス解析などのサービスは行っているのか?
→クリック数のカウントのみ
・折角ですので利用拡大につながる様、アクセス分析の充実などにも取り組んでいただきたい。
●市債
・起債見込額2,422,339千円のうち1,647,200千円が過疎債であり、起債総額の68.0%、臨時財政対策債 583,339千円を除くと89.6%が過疎債である。
・平成23年度以前の過疎債は、市債総額の20%台で発行額ベースでもほぼ3億から4億円台でした。
・平成24年度より根室再興政策プロジェクト事業として選択と集中の名のもとに、市債額が急増しているが、5次行革を完全に逸脱した状況である。
・民間の経営感覚を持った取り組みであり、交付税算入等後年時負担の少ない資金活用をしており、放漫経営ではないと市長はご答弁されていますが、それを裏付ける根拠は議会に示されていない。
→出来る限り有利な起債を利用する方針の下で措置をした。
本年度は介護保険施設の整備があり事業費が膨らんだもの。
・今年度の過疎債の発行額16億4千7百万円が元利償還金の70%が交付全算入されるとしても、元金ベースで約5億円の一般財源の持ち出しがある。
・平成24年度は一般財源ベースで約3億2万円。それ以前は、発行額が5億円以下であり1億5千万円前後の一般財源としてきた。
・次年度以降過疎債を活用しないというのであれ、選択と集中の考えも理解できますが、そうはならないのではないか?
→次年度以降も過疎債の活用を図る。
財政規律を維持しながら事業量の調整を図り財政健全化は堅持する。
・単純計算ですが、10億円の過疎債を発行した場合、28年以降の償還額は元金ベースで1億1千万円、交付税算入分を除いて、9か年3千3百万円財源充当が必要になる。
・過疎債の償還は3年据え置きの9年償還。
・平成25年度の過疎債発行額は平年ベースより10億以上多いわけですから、この3千3百万円が計画的な財源支出なのかどうかが問題。
※利息分は含んでいません。
・平成24年度も平年ベースの2倍の過疎債を発行額しているため、これを加えると平成28年度以降平成23年度以前の過疎債の活用に比べ一般財源ベースで5千万円以上の償還財源が必要になっている。
・加えて、3年間先送りされた公的資金借換債の償還の上乗せ約1億円の影響もある。
・次年度以降の財政収支試算が示されない中で判断は難しい。
・平成24年度続く起債発行の状況を踏まえ、後年時負担の少ない良質の市債を活用、経営上も問題がないとするのであれば、その収支見通し、市債の発行内容について分りやすい資料を事前に議会に示すべきである。
・後年時負担の見通しが示されない中で、本年度の予算の是非を判断するのは難しい。
→起債の償還見通し等お示しできる資料については提出するようにする。
・交付税算入についても、あくまで、基準財政需要額ベースの参入であり、70%をそのまま鵜呑みにするのも危険である。
・財政健全化の主旨を堅持し、プライマリーバランスを含め、財政規律を維持しながら事業量の検討を行っていただきた。
・過疎債については、過疎地域自立促進計画の策定が必要でるが、事業貼り付けはどの様に行なっているのか?また、財源的な貼り付けまで行っているのか?
→事業貼り付けまでである。
・新年度の「消防のはしご車」といい、「老人介護保健施設」等々の予算計上の計画性に疑問を感じる。
・他都市の「過疎地域自立促進計画」策定資料には、年次別に実施予定事業や事業規模が具体的に示されている。検討していただきた。
・今の手法では、「持続可能な財政運営」の趣旨からはかけ離れた手法だと言われて仕方ないのではないか?
・総合計画の実施計画、過疎地域自立促進計画、事業評価・行政評価、財政収支の連動性、企画部門、財政部門の機能・役割など、今一度精査する必要性があると考える。
→意見、指摘を参考に適切な財政運営に努めたい。
※これで予算審査特別委員会に関する報告は終了です。
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