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2010年4月

2010年4月30日 (金)

根室市児童デイサービスセンター視察

4/28 文教・厚生常任委員会で 根室市児童デイサービスセンターを視察。

この施設は、H19年度から指定管理者が運営しており、3月議会においてH22-24年度の指定管理者の指定について審議した経緯があり、状況視察を行ったものです。

児童デイサービスセンターは、地域で生活する障がいのある児童の通園の場であり、利用する児童一人ひとりの障がいの状況に応じた適切な指導及び訓練を行うことにより、日常的基本動作や集団生活に適応する能力の習得を支援し、利用する児童並びにその家族の福祉の増進を図る事を目的とした施設です。

平成19年度から社会福祉法人北海道社会福祉事業団が指定管理者となり施設運営を行っています。

職員は所長1名、指導員2名の3名体制です。 
月1回心理士、理学療法士、言語聴覚士が対象となる児童の検査・評価・相談を行っています。

受入可能児童数は1日10名で1人1時間週1回の利用が可能。

 午前   9:00-10:00    10:30-11:30
 午後 14:00-15:00 15:30-16:30
 各3名の利用が可能
 ※午後の方が利用率が高いとのこと。 

マンツーマンで個別に指導プログラムを作成

平成21年度の利用状況 

 在籍者数 49人(3月現在)、実利用者数 447人 、延ベ利用者数 951人

平成22年度は 

在籍者 34人からスタート(2歳児 3人、3歳児 5人、4歳児 12人、5歳児 14人)
※自閉症、発達障害が全体の8割

【意見交換から】

・在籍者数に比べ利用回数が少ないのでは?
 → 昨年は、新型インフルエンザの影響があった。
   母子家庭の方が多く、職場の都合上休暇が取れない親もいる。(生活優先やむなし)
   母親を含め家族の理解が得られないケースもある。

・保健師、保育士のとの連携は?
 → 3年間の中で良好な関係が培われてきいる。
   学校や保育所まで入ることができないので、フォローアップをお願いしたい。(連携体制検討)

・就学児童の受け入れはできないのか?
 → 学校側のシステムがある。(言葉の教室や特別支援教室)

・集団指導について?
 → 少人数集団指導(2,3名)は実施している。
   保護者と相談の上、子供たちの状況を見ながら対応している。

・療育等の内容
 → 個別療育(親子通園)・・・個別支援計画に基づくマンツーマン療育
   専門職員支援・・・心理士、理学療法士、言語聴覚士による検査・評価・相談の実施
   各種行事・・・親子とお友達と一緒に楽しめる行事 
   家族向け学習会・・・子どもの発達や子育てなどの学習会

・施設の備品等運営上の支障はないか?
 → 市と協議しながら進めている。
   現在、経理事務は本部一括となっていることで、若干の不便あり。

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2010年4月29日 (木)

根室市総合文化会館事業協会総会に出席

昨晩、総合文化会館事業協会の総会に出席しました。

平成5年文化会館のオープンに合わせてできた協会です。

当時、ホール建設を行う市町村が多かったのですが、同時に「大ホールの利用率が低く閑古鳥が鳴いている」という事例が問題視されていた時代でした。

そこで、市は年間10,000千円の予算で大ホールを使うイベントを計画したのですが、行政が自らチケットを販売し興業を行うことはできませんでしたので、10,000千円で事業実施といっても年間1、2回が限度、10,000千円プラスチケット販売というやり方ができれば、2,3倍に事業規模の拡大が可能となり、市民の芸術文化の観賞機会も増えることから、10,000千円を補助金として市民との協働による運営組織を立ち上げることにしました。

そこで、教育委員会と市民有志で文化会館の大ホールで「根室市ではなかなな観賞機会の少なかった事業」、「音楽協会等従前から活動をしてきた団体ではできない規模の事業」などを主催する団体「根室市総合文化会館事業協会」が設立されたわけです。

市の財政状況の悪化に伴い補助金もカットされ続け、平成19年度には2,500千円にまで減額されています。

100%チケット収入だけで興業ベースの事業を成功させるには、1500席程度のホールでなければ難しいと言われています。市の補助金は、この500席分を補い、チケット単価を抑える効果もありました。若い世代のコンサートの場合、全国共通のチケット価格となるケースも多く、この場合、1000席のホールでは、補助金がなければ、公演はできなかったと思います。

平成5年から17年間で、79件の事業を行い、この間の総事業費は、274,676千円、内補助金は91,205千円ですので、計画どおり補助金の3倍規模の事業を行っています。

延観賞者数は、44,205人です。

協会は芸術文化活動を行う個人や芸術文化団体推薦の個人25名以内で構成。

昨年まで21名で活動していましたが、3月末で7名が退会してしまいました。

補助金額も4分の1になり設立当初の趣旨に基づく事業ができなくなっていますので、仕方ない面もあるのですが、寂しいですね。

設立準備からお手伝いしてきた団体ですので、最初の志を忘れずに、もう少し頑張ってこの協会の活動を続けたいと思っています。

昨晩の総会でも、補助金の額が大幅減額になっていることから、活動方針を改めることも話題になりました。また、会員の拡大も今年の事業目標に追加されました。

芸術文化活動に興味のある皆さん、この協会の活動に興味がありましたら、是非、参加してください。

よろしくお願いいたします。

2010年4月28日 (水)

メディカルソーシャルワーカーの配置

平成21年10月第3回一般質問で、次の通りメディカルソーシャルワーカーの配置の必要性を質問しました。まずはそのやり取りです。

(私の質問)

メディカルソーシャルワーカーや診療情報管理士等の育成、配置についてでありますが、市立病院は急性期を担う医療機関であり、急性期の治療を終了した患者さんは、回復期あるいは慢性期疾患を治療する医療機関への転院が原則になります。しかしながら、根室市内には現在、療養病床がありませんので、これらのルールに基づく転院が困難な状況となっており、現状では市立病院がその一部を担っている状況でございます。
 現在、転院の必要な患者様への説明あるいは指導、そして転院支援等につきましては、医師、看護師等が担っているものと聞いております。これらの作業も相当時間がとられますので、このことも医師、看護師の大きな負担になっていると思います。このことから、患者様や御家族の診療窓口に専任のメディカルソーシャルワーカーを配置すべきと考えます。

(中略)

 メディカルソーシャルワーカーの配置や診療情報の管理体制の整備につきましては、新しい病院の機能として盛り込まれておりますが、私は現状の体制のもとでも医師や看護師の負担軽減、更には患者サービスの向上の観点から、配置が必要と考えております。また、新病院建設の準備段階の早い時期に、必要とするこれらの人材育成、配置に取り組んでいく必要があると考えますが、市長のお考えをお伺いいたします。

(市長答弁)


メディカルソーシャルワーカーなどの配置についてでありますが、医師や看護師の負担軽減を図り、業務に専念していただくことや、患者本人や家族への細やかな支援サービスとして、メディカルソーシャルワーカーの配置の必要性につきましては院内においても求められているところであります。また、診療情報の有効活用により医療の質的向上を図るため、診療情報管理機能を確保することは重要であり、病歴管理室の設置による診療情報の一元管理や電子カルテシステムの導入について新病院建設計画に位置づけをしているところであります。このことから、まずはメディカルソーシャルワーカーの配置につきまして、病院内の議論を踏まえ、その配置時期等について検討してまいりたいと考えております。

(私の再質問)

 次に、現体制のもとでの早期配置が必要な専門職員の配置の件ですが、先ほどのお話でメディカルソーシャルワーカーの配置については御検討いただけるということでしたので、ぜひ早急な対応をお願いしたいと思います。私は、やはり病院はかなり専門知識を要求される場だと思っておりますし、いわゆる医療の現場を考えますと、そうしたことが非常に大事でありますので、専門知識を有する職員をできるだけ計画的に育成、配置するようなプランニングをお願いしたいと思っております。

この様なやり取りをしています。

長谷川市長のご答弁は、「まずはメディカルソーシャルワーカーの配置につきまして、病院内の議論を踏まえ、その配置時期等について検討」するというものでした。

しかし、先日4/26の新病院建設に関する特別委員会の病院会計の収支見通しの説明では、いともあっさりと、平成25年にはメディカルソーシャルワーカーの配置を人件費に組み入れたという説明でした。(委員会の趣旨と違いますので質問は控えましたが)

「まずは」、「配置時期等については検討」この辺の言葉の解釈が問題になるのかもしれませんが、私は、直に検討に入っていただけるものと考えました。

新病院の稼働に向け様々な専門職員の配置が必要になりますが、「まずは」と言ったメディカルソーシャルワーカーの配置を25年度の新病院着工後にしてしまったのか...と思うと同時に議会でのやり取り、発言の重さについても疑問を感じたところです。

新病院建設は病院を新しくするためだけの事業ではありません。

現状、課題・問題点と捉えている事業について、病院完成までの間に同時進行で改善・改革を進めなければなりません。

たかが「メディカルソーシャルワーカー」の問題と思う方もおられるかもしれませんが、この事一つをとっても、その判断や時期についての説明もなく、今回の様な場面で唐突に発表するというやり方では、議会や市民への説明不足を指摘せざるを得ません。

是非、この様なやり方、スタイルは改めていただきたいと思います。

経験・技術の伴う業種が多い病院ですし、医師や看護師の負担軽減にもなる人員配置については、新病院建設と同時進行で取り組んでほしいものです。

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議事録システムで議会質疑は詳しく確認できます。

http://www.kaigiroku.net/kensaku/nemuro/nemuro.html

を利用して下さい。

2010年4月27日 (火)

平成22年第1回臨時市議会開催

4/26 10:00 第1回臨時市議会が開催されました。

内容は下記の通りです。

行政報告3件

1.市役所の耐震化の結果について
地下部分がIs値が0.25と倒壊や倒壊の危険性が高いという結果がでたため、市役所は災害時の拠点施設であり、安全性の確保、耐震対策が必要なため補助金等を活用して補強改修を進めたい。

 ※耐震改修促進法でさだめられた構造耐震指標is値(計算式等は省略)
   0.3未満であれば地震の震動及び衝撃に対して倒壊や崩壊する危険性が高い

2.フック・ベトナム計画投資大臣との懇談の経過について
・根室産冷凍サンマの輸出について札幌市において懇談
・根室とベトナムとの経済・人材協力
・ベトナムではカナダやオーストラリア産とも戦える
・サンマの視察団の実現について提案
・フック大臣からは、ベトナムの商業・農業大臣へ招待状を送ってほしいと言う話もあった。
・経済界と連携を図り取り組む

3.成央小学校、柏陵中学校の耐震化調査の結果について
・成央小学校は、校舎の調査実施 2階、3階は0.6以上 1階は0.39
・柏陵中学校は、校舎4棟のうち3棟は0.6以上、1棟が0.56、体育館上層部(鉄骨)で0.27
  →22年度中に実施設計を行い、国の補助金を活用し改修に努めたい。

議案審議

・根室市税条例の一部を改正する条例

 平成22年度税制改正において、個人市民税における所得控除(生命保険料控除・扶養控除)の廃止及び改組、たばこ税の税率改正等が行われたことに伴う、関係条項の改正。

・根室市国民健康保険税の一部を改正する条例

 国保会計の健全な財政運営及び納税者間の負担軽減を保持する観点から、課税限度額等の改正及び非自発的失業者に対する保険料の減額を行う。
  課税限度額 現行69万円→73万円(法定額へ)へ引き揚げ
   国保世帯 5432世帯中 730世帯に影響あり。
  所得割率のマイナス改定により 2650世帯が年間10,500円減

・平成22年度根室市一般会計補正予算(第1号)

  女性特有のがん検診推進事業
  国の経済対策に伴う事業費拡大
   ふるさと雇用再生特別対策推進事業(落石ネイチャークルーズ事業の人件費)
   重点分野雇用創出事業(街中にぎわいサロン恋問の人件費)

・専決処分の報告について(損害賠償の額を定めることについて)

・議員派遣について(追加議案)
 平成22年度 産業、建設常任委員会行政視察
 5/23-26 市場の水産物流通の課題、地産直送の流通上の課題、中央市場と地産との連携・課題についての調査・研究

 以上について審議

一晩経っても気持治まらず...

昨日の病院建設等に関する特別委員会のことですが、

委員会が終わり自宅事務所で経過の整理・私の考え等をまとめブログにアップしましたが、その後もいろいろ考えてしまい、眠れず、朝も早くに目が覚め、委員会のやり取りを思い出しては、反省・後悔をしています。

市長、病院事務局の提案の在り方、それを受けて対応した委員会の進め方にも問題を感じていますが、一番は自分の不甲斐なさです。

「語るべき点の整理不足」、「感情のコントロール不足」等々ある意味「提案者の術中にハマってしまった感」への苛立ちなのかもしれません。

【整理すべきだった点】

・150床を変更することになった場合は、改めて、踏み込んだ議論をする。(特別理事会確認事項)

  →その再確認すら出来なかった。

・病床数削減=急性期医療に限定した病院であれば稼働率を限りなく100%に近づける病床数とすることを強く述べるべきであった。

 → 入院患者 110.9の入院患者数の想定であれば115床から120床まで落とし不採算地区病院への特別交付税措置額を増やす。

   ※この点については意見は述べましたが... 

   ※特別交付税措置額の算入が試算上組み込まれているかどうかの確認できず。

    → 具体的な答弁はなかったと思います。

・地域課題である療養病床の問題に踏み込めなかった。

 → 市立病院の病床数返上=医療療養病床の可能性の減

    現行199床 → 135床 当初の49+15=64床の返上

    療養病床の問題の整理も不十分

    ※上記内容についても委員会で述べました。

      → 事務長答弁:市長の方針としては新病院で療養病床カバーする考えはない。

         ※この結論を急いだことによる影響

・看護の大量退職の問題への対応

 → 26年から28年の間に18名もの看護師、准看護師が退職 = 病棟維持困難

     10対1看護基準、3病棟の夜間看護体制の維持が困難

     どの様な対策でこの看護師不足を補うのか?

     課題を明確にしておく必要があった。

・一般会計繰出金について

 → 市の貯金である財政調整基金等からの繰入。

   現行計画では、7億円程残るという試算であるが、

    ・医師招へいがうまくいかなかった場合

    ・入院、外来患者数が目標達成ができなかった場合。

     (橋本議員が質問)

    ・H24年度12月新病院開業時までの患者見通し

     (一般的に入院患者を抑えるがその影響 → 佐藤議員が質問)

      →影響の内容に対応する。 (※深川市立病院が現地改修をしているの別途確認)

    ※H22-H24年度がH21年度の様な患者動向であれば12億近い繰出しは必要

    ※この3年間で財政調整金等の7億円近い残予定額を使い切る可能性

 

市民への説明不足について (意見を述べるべきでした)

医師の意向に伴う観察室の4床増の10床 

  現在、3F病棟にあるような術後回復室や重篤患者のための病床とするならば、夜間の看護体制等は大丈夫なのか?

等々を考えフラストレーションも溜まり、イライラが溜まってしまいました(^^;

「誰のための病院建設か」、「このやり方で市民には伝わるのか」、「議会はこれでいいのか」、「Noと言える勇気とは」、「流れを止める様な意見はどうなのか」、「このまま前に進むしかないのか」、「自分に何ができるのか」、「こんなやり方では、あか~ん!」等々自問自答を繰り返しています(-.-

2010年4月26日 (月)

病院建設等に関する特別委員会出席

4/26 午前中の第1回臨時議会に引き続き午後から「病院建設等に関する特別委員会」がありました。

議題は新病院の基本設計の概要説明の予定でしたが、長谷川市長も出席し起債申請に伴う経過報告と病床数の見直しやそれらに伴う収支計画案が追加されました。

以下は記録及び私の考えです。

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【長谷川市長の説明】

・4月15日の根室振興局への起債申請で指導を受けた。
・平成19年度、平成20年度と入院患者数が低迷。
・平成21年度2月のピーク時で入院患者117人と回復するも年間平均は97名。
・このような患者動向を踏まえ150床ベースでの収支計画を見直すよう指導があった。
・より現実的な収支計画に見直し4/27までに再提出するよう求められた。
・医師から定床外の観察室の要望があり、その増床によりベット数削減についても了承をいただいた。
基本計画の150床を減少させざるを得ないと判断したので、特別委員会のご意見・審議をお願いしたい。

【病院事務局からの説明】

病院の在り方について
・150床の提案に対して振興局より指導があった。
 1) 病院の現状(実績)から確実に見込める人数・病床数とすること
 2) リスクを回避し慎重に行うこと
 3) 特例債の償還中であることから一般会計の繰出を含め確実な償還計画とすること
・このため、平成21年度の97.1人を基礎とし算定の見直しを行った。
・23年2月着工のためには、起債の1次での許可が必要と判断している。
・医局の了承も得た。
・特別交付税の活用も視野にいれる。(これは不採算地区病院への措置のこと)
等の考えに基づき平成25年度以降の患者数を110.9人、外来610.8と積算し、82%の病床利用率とし、結果135床(一般病床131床、感染症病床4床)として起債申請をしたい。
※一般病床15床の減

各フロアの病床数 
3階  50床 → 47床 
4階 100床(内4床感染症病床) → 88床(内感染症病床4床)
観察室  3階 2床(変更なし)、 4階 4床 → 8床

この内容で提出するが道庁、国との協議で更に変更となる可能性もある。

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その後3/26に納品になった基本計画書の抜粋資料が配られ、その内容と建設費用の見直し案及び新病院建設を踏まえた病院の収支計画と根室市の財政収支試算が示されました。

【新病院基本設計の概要の説明】


基本設計書については、これまでの議会論議等がどの様に反映されたかまでは説明がありませんが、150床ベースでの基本設計書であり、口頭で4階の病床数の削減及び観察室の増床等の説明があっただけです。
※特に説明はありませんでしたが、配布の工程表によると病院のオープン時期は6月から12月に変わるようです。(24年度の収支見通しも気になるところです)

【建設事業費及び病院事業会計の収支見通しについての説明】


事業費は、3月1日に示された建設事業費 6,214.9百万円が5,231.7百万円に圧縮になります。(詳細の説明はありません)
しかし、医療情報システムについては5億円を0円とし、今後、庁内での検討を踏まえて再度計画に組み込むということなので、医療情報システム分は上乗せになります。

収支見通しは、医業収支ベースでH24年度1,222百万円の赤字をピークに徐々に収支改善を見込む計画になっています。

※説明の中で看護師の定年退職予定者がH26年度5名、H27年度6名、H28年度7名であることが明らかになりました。今後の看護師確保対策如何によっては、現在の10対1看護の維持が難しくなる可能性があります。

※また、医師体制については説明がありませんでしたが、現行体制による試算の様なので、今後の医師招へい対策も要チェックということになります。

繰出金は、ピーク時で1,109百万円(H26年度)内建設費分195百万円、新病院建設費の償還につては、H29年度278百万円が示された資料の範囲でのピークで、この年のそれ以外の繰出金は608百万円で、繰出総額は888百万円の見込みです。

※収支見通しにつては別途資料をつくり説明します。

【根室市の財政収支試算についての説明】

H22年度末の財政調整基金等残高見込み1,739百万円(いわゆる市の貯金)

一般会計の財政調整基金等からの繰入はH23年度からH26年度まで必要で、その総額は1,035百万円です。したがってH26年度末には704億円の基金が残る計画です。

財政担当からは、基金をできるだけ使わないよう、病院事業会計を含め市全体の経営努力が必要である旨の説明もありました。

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以上を踏まえ一言

今日の新病院建設等に関する特別委員会の審議事項は、新病院基本設計の概要説明の予定だったのですが、急遽、協議事項が追加され前述の様な内容となったわけです。

明日が起債の再提出の期限ということで、その前日に議会に示された訳ですが、説明を受けてその場での審議は不可能だと思います。起債申請の経過説明については、資料もなく全て口頭説明でした。

「これで良いのか?」と思いながら、何もできない自分に憤りを感じ、途中からは事務局の説明も他の議員のやり取りも殆どメモも取れない状況でした。これではいけないのですが、済みません。

昨日、病床の問題について、私の考えをこのブログで述べた矢先の急展開、病床数の見直しの問題は早くから一般質問、予算審査特別委員会で指摘し続けていましたし、ブログに書きましたとおり想定内のことではありますが、何故、ぎりぎりのタイミングまで引っ張り、この様な手法をとるのか私には理解できません。

先日、ブログに書きましたが市長の目指すまちづくりは「市民との協働のまちづくり」と言いながら、この大事な事業で「市民が考える時間」、「市民が判断する時間」を全く準備できていないことは、私は大問題であると思っています。このことにつては理事者に責任があると思いますが、はっきりと議会の場で考えを伝えきれない私自身にも問題があると思っています。

問題点や課題が整理されない中、「このまま進めてはいけない」との思いで意見を述べますが、よく質問も止められてしまいます。ルールに則り後戻りの論議をしているわけではありませんが、どうも私の話し方が下手なのか、中々議会の中で理解してもらえないように感じております。

せっかく、素晴らしい絵図面が出来上がり、完成イメージの模型まで準備されています。
気持ち良く市民一丸となって新病院建設を進めたいものです。完成イメージ図を見てそう感じました。

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※病院事務局から了承を得ましたので、今日、配られた資料をデジカメで写してみました。(折り目はご勘弁を!)今日は確認できませんでしたが、図面の閲覧や模型の展示も市からアナウンスがあると思います。

色々ありながも前に進み「千載一遇のチャンス」を活かさなければならないわけですから、議会も市民も前進すべきとの判断をしていると思います。

それを楯に大事な手順が省略されて良いわけではありませんので、引き続き、今日、配布された資料の分析や情報収集に努め、皆さんとお話をしながら、この問題に取り組んでいきたいと思います。

連日の長文申し訳ありません。

2010年4月25日 (日)

病床数の問題について

病院建設の問題ですが、3/1に「病院建設等に関する特別委員会」が開催されてから約2カ月何ら進展がありません。3月議会の一般質問や予算審査特別委員会での議論はあったと言っても特別委員会で審議事項として残されていた3つの積み残し課題については、昨年の7月以降審議されないままここに至っています。

原因は、市が積み残し課題に関する方針をまとめることができていないためです。

議会の雰囲気としては、
・議会の役割は基本構想・計画の承認までであり、昨年の7月に基本的な役割は終えている。
・積み残し課題については、市から考えが示されればその内容に意見を述べる程度。
・病床数等についても承認済み事項であり、この点についての審議はしない。(変更がない限り)
・診療機能面なども後戻りの議論はしない。
・新病院建設のための財源確保も進んでおり、22年度中の着工が条件である耐震化交付金の交付条件もあることから、病院建設は、市から示されたスケジュール、市長の決意の下進めるべき。
等々の考えが大勢を占めています。

実施設計予算についても議会が3月議会で承認していますので、実質的には、積み残し課題に係わらず“現状計画の病院建設推進”を議会が認めたことになりますので、起債申請を国・道が許可すれば、現行計画のまま進むことになります。

その様な状況ですのでいろいろ述べることには若干抵抗感があるのですが、考えられる問題等を整理しておくことは、重要ですので、今後、幾つかの項目について、私の考えを述べることにしました。

今日は、既に、決定事項となっている中で気になっている「病床数の問題」について少し考えを述べたいと思います。

新病院は、現在の許可病床199床を49床返上して、150床の一般病床にする計画です。

昨年、北海道の起債担当部署を訪問した際に、病床数の問題や不採算地域病院としての交付税措置の活用などアドバイスを頂いていますので、起債の申請段階で、道、国から、現行の患者動向や建設費の抑制等の観点から病床数の更なる削減の指導があるかもしれません。

病床数の削減による地域医療・介護への影響等について我々市民もしっかりと認識・整理をしておく必要が有ると思います。

市内の病床数は、一般病床(市立病院)199床(53休床)、精神科病床(江村精神科内科、共立病院)216床、老健(セラピーこざくら)70床、特別養護老人ホーム(はまなす園)50床、グループホーム18床及び健常者も利用できる施設ですが養護老人ホーム(隣保院)150床、介護付き有料老人ホーム(勢和)40床です。

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この資料は、2回・3回活動報告会で利用したものです。(精神科のベット数を225から216床に修正しています)

ここで判ることは、現在、市内には医療療養型の病床が無いということです。

新たな病床の申請には道の許可が必要になりますが、医療圏毎に必要な病床数(基準病床数)が北海道保健医療福祉計画に位置付けられており、現状、根室市を含む第2次医療圏は、オーバーベット地域となっているため、新たな病床申請は難しいものと考えます。

市は、この条件を「新病院建設から医療療養病床を切り離す」理由の一つとしました。

しかし、現在許可されている一般病床の一部を療養病床へ切り替えることは可能とされていますので、市立病院の病棟を療養病床に切り替えることで、医療療養病床を設けることは可能です。

ただし、平成18年の診療報酬改定で、療養病床の診療報酬が大きく引き下げられ、患者の介助のレベルが低ければ、報酬が更に低くなるような設定となったため、療養病床の経営は難しくなっていますので経営面から考えれば、単純に療養病床を市立病院に設けるという判断は厳しいもの考えます。

市内唯一の療養病床であった隣保院も18年度の診療報酬改定による経営悪化を理由に75床の療養型病床を閉鎖しています。

新病院は、急性期150床でスタートしますので、医療療養病床への転換可能病床数は、新病院になる段階で49床が失われます。

12月議会の私の質問に対する市長答弁では、「高齢者の医療・介護の状況を見極めながら将来的に医療療養型への転換も視野に入れた構造として新病院建設を進める」ということですので、150床の中での検討の可能性だけは残ります。

3月議会では、特別養護老人ホームや老健施設の増床計画をもって当面は地域に不足する療養病床の問題ついてはカバーするという方針が示めされましたが、想定している増床数では、平成18年度末に返上された隣保院の療養病床数を下回り、現在の介護施設入所待ち患者の解消にしかなりませんし、また、医療型療養病床と介護型療養病床では保険制度も役目も違いますのでこの対応だけでは不十分です。

本来であれば、市が高齢者の医療施設利用に関する将来推計を行い、急性期、亜急性期、回復期、慢性期の医療・介護(家庭も含め)の役割等の方向性を示し、それぞれに必要な病床数の整備目標を定める等「地域医療・福祉・介護に関する計画」を策定し、その計画と整合性をもった新病院の病床数でなければならないものと考えます。

しかしながら、冒頭述べました通り、議会の大勢としては、市長が3月議会で示した病院建設に対する方針があるわけであり、療養病床の問題は昨年7月の段階で新病院建設から切り離すという決定をしているという考えですので、今後、療養病床の問題を病院建設等の特別委員会で論議することは難しいと思います。

現在、不足する医療療養病床をカバーしているのは216床ある精神科病床です。根室市の高齢化は、間違いなくまだまだ進みますので、医療から介護まで地域全体で必要とする療養環境の将来見通しに基づく「病床編成」を整理しておく事は非常に重要です。

今後、医療療養病床が必要になった時に、その可能性が唯一残っている市立病院の病床を削減されてしまっていれば、現行制度の下では、新たに療養病床を設けることができないということを、我々、市民が自覚して置かなければならないと思います。

今、市と道の間で起債申請の手続きが進められていると思いますが、現行プランニングでは、市立病院は急性期医療を担う一般病床150床という考えですので、急性期の患者数、病院の経営状況の推計の如何によっては、病院規模の縮小、病床数の削減の検討もあり得るのかもしれません。

計画が縮小されれば、その分、将来的な療養病床として区分変更できるベットの可能性は更に減ることになります。地域としての方針・方向性を整理する作業が遅れている中で、計画優先で前に進み続けることは、いろいろな意味で今後の地域課題を複雑にしてしまうものと考えます。

場当たり的な対応ではだめだと思います。後で、「こんなはずではなかった」と言ってもそれでは後の祭り。

・療養患者の実態把握はできているのか。
・現行の高齢者福祉・介護保険制度の下で、各施設の入所者の実態に問題はないのか。
・根室市内に医療療養病床を持たないとすれば、その患者をどの様に地域として診て行くのか。
・市立病院と市内医療機関、介護施設との連携の在り方に問題はないのか。
・行政と民間の役割分担についての整理ができているのか。
・新病院150床の病床利用計画はどうなっているのか。

等々についての整理が急務であると考えますが、これらを確認すべきであるはずの「療養病床に関する積み残し課題」に踏み込めないことが、私は不本意であり、また、心配事でもあります。

光洋中学校吹奏楽部の練習に参加

4/24 母校である光洋中学校の吹奏楽部の練習に参加。

顧問の先生からトロンボーンの生徒達を指導して欲しいと頼まれていたのですが、なかなか時間が取れずにいました。

吹奏楽コンクール等本格的な練習が始まる前に基本的な奏法等をチェックしておいた方が良いので、4月中にはと思っていましたがやっと時間がとれ約2時間半ほど一緒にトロンボーンを吹いてきました。

ちょっとわくわくしながら30数年ぶりに懐かしい部室を訪ねました。最近は挨拶のできない人が増えていますが、吹奏楽部の生徒達はみなしっかりとした挨拶ができていましたので、ちょっとだけ安心しました。

1年生が11名入部し今年は30人以上の編成になるそうです。相変わらず男子が少なく寂しい面もあるのですが、そんな中で、何故かトロンボーンパートには2名男子生徒がいましたので頑張ってもらいたいものです。

もう10年以上前になりますが、私の長男も光洋中の吹奏楽部でサックスをはじめたのですが、当時、男子が長男一人ということで、直に辞めてしまいました。仲間がいないと大変だと思います。

環境に負けず頑張ればいいのでしょうが、思春期の子供達には難しい判断なのかもしれません。男子生徒にも才能・可能性がある生徒は沢山いるとは思うのですが...

今、文化系男子は何をやっているんでしょうかね?

50過ぎの「オヤジ」の話をちゃんと聞いてくれるのか心配でしたが、生徒たちも真剣に取り組んでくれましたし、何よりも、今日、はじめてトロンボーンを持った1年生部員が練習の終わりには一緒に音階練習に参加できましたので、今後も、時間調整をしながら、指導までは難しいかもしれませんが、一緒にトロンボーンを吹きながら、私の経験を伝えていきたいと思います。

たまたま、一昨日、録画してあった「ブラジルで200年以上続く小さな村のオーケストラ」という番組を見て、番組から感じたキーワード「子供たちの学ぶための環境整備の重要性」や「その環境を維持・継続するための大人の努力の必要性」が、根室の芸術・文化の育成・向上を図っていく上でも重要なキーワードになると思いましたので、ライフワークである音楽活動も、これからは、後進の育成も意識しながら取り組んでいかなければならないものと気持ちを新たにしたところです。

2010年4月19日 (月)

第3回議員活動報告会終了

昨晩(4/18)第3回目の議員活動報告会を行いました。

過去2回は平日に行いましたが「日曜日の方が参加できる方が多いのでは」と考え、日曜日PM18:30からやってみました。

また、予定では定例議会の一カ月程前を目標に年4回の活動報告と考えていましたが、今回は、病院事業会計当初予算案に反対した経緯、病院建設問題がいまが一番重要な時期であり現状報告と皆さんの考えをお聞きする必要があるとの判断から、急遽、行ったものです。

報告会で使用した資料は下記のとおりです。

http://nimuoro.lekumo.biz/pdf-file/powerpoint20100418.pdf

今回の資料は、3/1に市から示された建設費用・財源内訳の資料に、4/16に内示のあった地域活性化・公共投資臨時交付金10億7千万円を組み込み、償還財源や後年次負担に関する説明資料(※私の試算であることを説明)を追加し、これまでの2回の説明会に使用したプレゼンデータに最新情報を追加・修正したものです。

参加いただいた皆さんからは、次のような点についても質問や意見があり、約2時間意見交換を行う事ができました。

 ・療養病床の問題

 ・建設費の圧縮

 ・コンピュータシステム導入費用の圧縮

 ・現在の病院医療機器の再利用の可能性

 ・病院建設に関する情報開示の不足

 ・病院経営のあり方について

 ・開業医の後継者問題

 ・それぞれの市民が医師を大切にする姿勢の必要性

 ・市民運動の必要性

皆さんからいただいた意見・疑問点等を今後の活動に活かしていきたいと思います。

参加いただいた皆さん有難うございました。

2010年4月18日 (日)

春の一斉清掃に参加

今日は根室市春の一斉清掃の日。観光協会は、北方原生花園駐車場周辺を担当。

7:30現地集合ということで、早起きしていってきました。

例年よりはゴミが少なかったようですが、空き缶、タバコの空き箱、吸い殻等結構なゴミが集まりました。

1004181

一時間程かけて原生花園の周りを清掃。原生花園にはポニーが放牧されています。

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