3/18 予算審査特別委員会の最終日の審査が終了しました。
今日は、市民交通傷害共催事業特別会計、国民健康保険特別会計、老人保健特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計について審査を行い、終了後、委員会採決を行いました。
今朝まで、悩みましたが、病院事業会計の予算については、積み残し課題の整理が未了であり、一番重要な病院事業会計の経営見通しが全く不透明であること、並びに、基本設計がまだ示されていない状況であることから、建設推進の気持ちに変わりはありませんが、実施設計に関する予算を認めることには賛成できませんでした。
耐震化交付金の条件が22年度中の着工ですから、急がなければならないことは、十分に承知しておりますが、それを理由に、昨年の基本計画同様になし崩し的に進んでいってしまっては取り返しがつきませんので、その様な流れには、私は、責任が持てません。
北海道等の起債申請に関する協議経過等を踏まえ、収支計画の全貌を明らかにしたうえで予算措置をすべきと考えました。
私の今回の態度には、様々、ご意見があると思いますが、一般質問や予算審査で長谷川市長、病院事務局とやり取りをしても、納得できる回答が得られませんでしたので、次のとおり、態度表明をしたものです。
以下、委員会での態度表明の内容です。
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この度、平成22年度第2審査特別委員会に付託された予算案につきまして、態度表明をいたします。
根室市の最優先課題であり、多くの市民が待ち望む、新病院の早期建設着工については、医療施設耐震化臨時特例交付金の交付決定が決まった、今、この千載一遇のチャンスを逃すことなく、諸課題を早急に解決し、取り組んでいかなければならないものと考えております。
今、建設に着手しなければならないという思いは、私も、長谷川市長と一緒です。
しかしながら、この最重要課題に対する昨年の7月以降の対応・対策はどうだったでしょうか?
解決すべき諸課題、特に、基本構想・基本計画承認段階で積み残し課題とされた3項目について、議会、整備市民委員会、そして、新病院建設を待ち望む市民に、何一つとして説明がなされないままです。
私は、一般質問、予算審査において、新病院建設に向け、予定していた諸作業が遅れている点について、その説明が必要であること、更にはスケジュール等の軌道修正をどの様に行い、限られた期間の中で、市民合意を得、この一大事業をどの様に進めて行くのか、改めて、方針を示すべきであることを、指摘しましたが、残念ながら、明確なご回答をいただけなかったものと捉えております。
ご答弁は、財源問題や病床数の問題等経営見通しに係わる事項については、4月に予定している北海道との起債申請協議に向け、検討をし、その上で明らかにする。
また、一般会計繰出金にいたっては、「建設費や財源等が未確定の段階で、繰出金の適正額や適正額への到達時期については、答えられない」といった内容であったと思います。
これらの事項については、昨年7月、議会特別委員会が、基本計画を承認した時点で、基本設計段階で明らかにしていきたいと言っていた事項ではないでしょうか。
私は、将来、市民に大きな負担を強いることになる病院建設でありながら、この大事な問題の遅れに対する説明や対応策が全く示されず、経営見通しが見えない中、また、基本設計の全貌が明らかにならない中での、実施設計の予算措置は、不適切であると判断いたします。
早急に、どの様な方針でこの千載一遇のチャンスを活かし、市民が待ち望む、病院建設に取り組むのか、方針、スケジュールを示され、限られた時間の中であっても、課題解決に集中的に取り組まれることを切に要望し、また、私自身も誠心誠意協力することを、お約束し、「市民が望むより良い病院建設」を進めるべきであるとの判断から、議案第23号病院事業会計予算に対しましては、反対の意を表明いたします。
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