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2010年4月26日 (月)

病院建設等に関する特別委員会出席

4/26 午前中の第1回臨時議会に引き続き午後から「病院建設等に関する特別委員会」がありました。

議題は新病院の基本設計の概要説明の予定でしたが、長谷川市長も出席し起債申請に伴う経過報告と病床数の見直しやそれらに伴う収支計画案が追加されました。

以下は記録及び私の考えです。

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【長谷川市長の説明】

・4月15日の根室振興局への起債申請で指導を受けた。
・平成19年度、平成20年度と入院患者数が低迷。
・平成21年度2月のピーク時で入院患者117人と回復するも年間平均は97名。
・このような患者動向を踏まえ150床ベースでの収支計画を見直すよう指導があった。
・より現実的な収支計画に見直し4/27までに再提出するよう求められた。
・医師から定床外の観察室の要望があり、その増床によりベット数削減についても了承をいただいた。
基本計画の150床を減少させざるを得ないと判断したので、特別委員会のご意見・審議をお願いしたい。

【病院事務局からの説明】

病院の在り方について
・150床の提案に対して振興局より指導があった。
 1) 病院の現状(実績)から確実に見込める人数・病床数とすること
 2) リスクを回避し慎重に行うこと
 3) 特例債の償還中であることから一般会計の繰出を含め確実な償還計画とすること
・このため、平成21年度の97.1人を基礎とし算定の見直しを行った。
・23年2月着工のためには、起債の1次での許可が必要と判断している。
・医局の了承も得た。
・特別交付税の活用も視野にいれる。(これは不採算地区病院への措置のこと)
等の考えに基づき平成25年度以降の患者数を110.9人、外来610.8と積算し、82%の病床利用率とし、結果135床(一般病床131床、感染症病床4床)として起債申請をしたい。
※一般病床15床の減

各フロアの病床数 
3階  50床 → 47床 
4階 100床(内4床感染症病床) → 88床(内感染症病床4床)
観察室  3階 2床(変更なし)、 4階 4床 → 8床

この内容で提出するが道庁、国との協議で更に変更となる可能性もある。

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その後3/26に納品になった基本計画書の抜粋資料が配られ、その内容と建設費用の見直し案及び新病院建設を踏まえた病院の収支計画と根室市の財政収支試算が示されました。

【新病院基本設計の概要の説明】


基本設計書については、これまでの議会論議等がどの様に反映されたかまでは説明がありませんが、150床ベースでの基本設計書であり、口頭で4階の病床数の削減及び観察室の増床等の説明があっただけです。
※特に説明はありませんでしたが、配布の工程表によると病院のオープン時期は6月から12月に変わるようです。(24年度の収支見通しも気になるところです)

【建設事業費及び病院事業会計の収支見通しについての説明】


事業費は、3月1日に示された建設事業費 6,214.9百万円が5,231.7百万円に圧縮になります。(詳細の説明はありません)
しかし、医療情報システムについては5億円を0円とし、今後、庁内での検討を踏まえて再度計画に組み込むということなので、医療情報システム分は上乗せになります。

収支見通しは、医業収支ベースでH24年度1,222百万円の赤字をピークに徐々に収支改善を見込む計画になっています。

※説明の中で看護師の定年退職予定者がH26年度5名、H27年度6名、H28年度7名であることが明らかになりました。今後の看護師確保対策如何によっては、現在の10対1看護の維持が難しくなる可能性があります。

※また、医師体制については説明がありませんでしたが、現行体制による試算の様なので、今後の医師招へい対策も要チェックということになります。

繰出金は、ピーク時で1,109百万円(H26年度)内建設費分195百万円、新病院建設費の償還につては、H29年度278百万円が示された資料の範囲でのピークで、この年のそれ以外の繰出金は608百万円で、繰出総額は888百万円の見込みです。

※収支見通しにつては別途資料をつくり説明します。

【根室市の財政収支試算についての説明】

H22年度末の財政調整基金等残高見込み1,739百万円(いわゆる市の貯金)

一般会計の財政調整基金等からの繰入はH23年度からH26年度まで必要で、その総額は1,035百万円です。したがってH26年度末には704億円の基金が残る計画です。

財政担当からは、基金をできるだけ使わないよう、病院事業会計を含め市全体の経営努力が必要である旨の説明もありました。

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以上を踏まえ一言

今日の新病院建設等に関する特別委員会の審議事項は、新病院基本設計の概要説明の予定だったのですが、急遽、協議事項が追加され前述の様な内容となったわけです。

明日が起債の再提出の期限ということで、その前日に議会に示された訳ですが、説明を受けてその場での審議は不可能だと思います。起債申請の経過説明については、資料もなく全て口頭説明でした。

「これで良いのか?」と思いながら、何もできない自分に憤りを感じ、途中からは事務局の説明も他の議員のやり取りも殆どメモも取れない状況でした。これではいけないのですが、済みません。

昨日、病床の問題について、私の考えをこのブログで述べた矢先の急展開、病床数の見直しの問題は早くから一般質問、予算審査特別委員会で指摘し続けていましたし、ブログに書きましたとおり想定内のことではありますが、何故、ぎりぎりのタイミングまで引っ張り、この様な手法をとるのか私には理解できません。

先日、ブログに書きましたが市長の目指すまちづくりは「市民との協働のまちづくり」と言いながら、この大事な事業で「市民が考える時間」、「市民が判断する時間」を全く準備できていないことは、私は大問題であると思っています。このことにつては理事者に責任があると思いますが、はっきりと議会の場で考えを伝えきれない私自身にも問題があると思っています。

問題点や課題が整理されない中、「このまま進めてはいけない」との思いで意見を述べますが、よく質問も止められてしまいます。ルールに則り後戻りの論議をしているわけではありませんが、どうも私の話し方が下手なのか、中々議会の中で理解してもらえないように感じております。

せっかく、素晴らしい絵図面が出来上がり、完成イメージの模型まで準備されています。
気持ち良く市民一丸となって新病院建設を進めたいものです。完成イメージ図を見てそう感じました。

1004261

1004262

※病院事務局から了承を得ましたので、今日、配られた資料をデジカメで写してみました。(折り目はご勘弁を!)今日は確認できませんでしたが、図面の閲覧や模型の展示も市からアナウンスがあると思います。

色々ありながも前に進み「千載一遇のチャンス」を活かさなければならないわけですから、議会も市民も前進すべきとの判断をしていると思います。

それを楯に大事な手順が省略されて良いわけではありませんので、引き続き、今日、配布された資料の分析や情報収集に努め、皆さんとお話をしながら、この問題に取り組んでいきたいと思います。

連日の長文申し訳ありません。

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