新病院建設に新たな交付金が決定!
今日の新聞各紙が伝えていますが、新病院建設事業に内閣府の地域活性化・公共投資臨時交付金10億72百万円の交付内示がありました。地域活性化・公共投資臨時交付金事業として約30億円が北海道に交付され道が道内市町村への交付配分を決めたものですが、先に交付決定の内示を受けている医療施設耐震化臨時特例交付金11億92百万円と合わせて22億64百万円もの国費が利用できるわけであり、まさに、今、この機会を逃すことなく病院建設を進めなければならないものと考えます。
※今回の交付金決定の経緯は松浦道議の公式HPで詳しく報告されています。
残りの財源の殆どは起債措置(借金)になりますが、根室市は、過疎地域の指定をうけていることから、起債額の50%を過疎債で措置することができ、その元利償還金の70%が交付税で補填されます。また、残りの50%は公営企業債になりますが、公営企業債も元利償還金の1/2の45%が交付税措置されますので、起債装置額の46.25%が財源補てんされ、根室市の実質的な財源持ち出しは、起債措置額の53.75%となります。
本来、病院事業は、公営企業会計ですので建設費用については、そのほとんどを公営企業債に委ねざるを得ないところですが、国の経済対策や過疎地域の指定をうけていることで、これだけの財源措置が可能となっているわけですから、多くの市民が待ち望む病院建設にとっては、今が千載一遇のチャンスの時と言えます。
このチャンスを活かすことは当然ですが、だから全てOKということにはならないと思っています。
審議が未了となっている、新病院建設後の収支見通し、一般会計の負担限度、更には、療養病床の問題等を積み残しにしたまま、実施設計に突入することは無謀と考えます。
収支見通しが立たなければ起債申請にも影響がありますので、当然、この点について、市からプランが示されるものと思いますが、議会・市民がそのプランを判断するための時間はあまりにも少ないのではないでしょうか?
3月1日に、参考までにと示された収支見通しが独り歩きをしてしまい、不安に思った市民も多いと思います。
3月議会において、事業推進の遅れや残された時間の中でスケジュールを見直し、その内容を市民周知し、市民一丸となり、病院建設にとり組むべきであると、私は、訴えましたが、残念ながら、回答は得られませんでした。
4月も残り僅かです。5月末までには起債申請の関係で道、国とのやり取りがあります。積み残し課題については、その前に、市民への周知、協力と理解を求める作業が必要であると考えます。
平成21年度の患者動向も改革プランと大きく乖離しています。新病院竣工までの2年間を含めた、経営見通しと一般会計の負担を明らかにする必要があります。このことが、市民の関心事であると思います。
療養病床の問題も次期高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画(H24)に民間事業所の増床を盛り込むというだけでは、あまりにも乱暴な対応だと思います。現在の入所待機者の対策としては必要ですが高齢化比率はまだまだ上がっていきますので、少なくとも、積み残し課題とした事項であり、市として、根室市の高齢化の実態と今後必要な医療・介護全体の方向性、その中で市立病院の役割などを明確にする、全体ビジョンを示す必要があると思っています。
いずれにしても、この一大事業を進めるためには多くの市民の理解と協力が必要です。そのためにも情報開示が必要です。
先日、江口医師の送別会の席で、市民が一つになり病院建設を進めていく上で市民の寄附の輪を広げる活動も必要という話もでました。私も、市民一丸となるための活動が必要であると思います。その為にも、是非、情報公開を徹底しなければならないものと考えます。
ながながと書いてしまいましたが、明日午後6時30分文化会館2F第二講座室において、第3回目の活動報告会をやります。
病院問題は、今が一番大切な時期です。皆さんと一緒にこの問題について、お話をしたいと思っております。
よろしくお願いいたします。
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