2.コンピュータオペレーティングシステム(OS)の2014年サポート終了の影響等について
(2)市立根室病院新システムに2014年サポート終了となるOSを採用した理由と今後の対応について
【質問要旨】
①なぜ、2014年にサポートが終了となるOSを採用されたのかその考え方を伺います。
【市長答弁】
・現在の医療情報システムは、平成20年4月に導入したシステムを基本とし、看護支援システムなど基幹システムの追加と、心電図ファイリングシステムなどの部門システムを拡張し、運用。
・平成23年10月に、市立根室病院医療情報システム検討委員会において、医療従事者のシステム操作に係る負担軽減やシステム導入経費の縮減を理由として決定。
・本システムを安定的に運用するためには、ウインドウズXP以下の環境が必要。
・システムの追加、拡張により新たに必要となったコンピューターについても、OSをウインドウズXPとした。
【質問要旨】
②国から注意喚起が示されているなか、プライバシー保護に最大限の配慮が必要な医療情報システムの運用を行う上で、今後、どのような対策、対応を講じていかなければならないのか、市長の考えを伺いたい。
【市長答弁】
・医療情報システムについてはウィンドウズXPの環境で作動しているが、厚生労働省が定めた「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」で示されている、情報セキュリティ・マネジメント・システムの実践として、外部ネットワークとの不接続、外部記憶媒体の利用制限など、プライバシー保護には、最大限配慮している。
・総務省から本年4月に事務連絡において、ウィンドウズXP等のサポート有効期間の満了に係る注意喚起が発せられたことからも、今後、既存システムの改修や電子カルテ・システムの導入時に併せたOSの見直しについて検討したい。
【自席からの一問一答】
質問:平成23年10月の院内検討会で当時OSのサポート終了に伴う影響や問題点は整理されていたのか?
答弁:
・平成23年10月に開催された医療情報システム検討委員会において、医療情報システムの整備に係る基本的な考え方を決定。
①患者サービスの向上
②現行システムの充実~導入済みの現行システムの継承・改良を基本とする。
③将来的な展望を視野に入れた情報システムの導入(電子カルテ等)
④導入経費の節減~可能な限り導入経費の節減に努め、年度間の平準化に配慮する。
※直接的な答弁はなし
質問:
・今回、新病院建設にあたり、3億5千万円のシステム導入経費をかけている。
・更に、ネットワーク配線工事等建設費に含まれる事業費を合わせると4億円を超えるシステム導入費である。
・リーズ残があるとしても、新しいシステムを選択すべきではなかったか?
・どの様な判断、経営的なメリットを想定したのか?
※明確なストレートな答弁なし
質問:昨年6月の段階、電算処理運営委員会では、新システムの導入予算は3億5千万円として議論されていた(議会への説明は3億円)。その当時の答弁は、電子カルテ部分についても予算として入っていることから、これ以上費用はかかりませんと答弁いただいています。大丈夫ですか。
答弁:
・今後の電子カルテ導入の際の費用負担については、昨年6月の第2回市議会定例会の予算審査特別委員会において、実際に電子カルテを導入する場合に、若干の費用が必要と答弁している。
・具体的には、フルオーダーリングシステムとの調整費用、あるいは電子カルテに記載される情報のバックアップサーバーなどの費用、約800万円程度の経費が今現在で必要と見込んでいる。
質問:
・議場ですから、800万円程度と答弁を受けて質問をします。
・古い機器は来年の春リース期限が来ると聞いています。
・リース切れ後も更新しないでそのまま古いXPを使うのですね。
・このシステムで電子カルテを本当に導入するのか?また、できるのか?
答弁:
・来年度をもって6年間のリース期間が満了する。
・平成20年度と同様にこのシステムの更新について検討を進めていかなければならないものと考えている。
・導入業者と技術的に何の問題もなく電子カルテを導入できると確認をしている。
・電子カルテの導入については既に医療情報システム検討委員会で整理済み
・導入の時期それにむけた工程等検討作業を進めていきたい。
質問:
・いま答弁された内容では、来年導入したいとか、いやいやシステム本体ももう一度入れ替えたいんですということにはならない。
・今リース料でもっている年間4千万、5千万のお金があるから、この後、その予算を使おうなんて話が頭にあるんでしたらそれは間違いです。
・今回新病院建設で新しいシステムを入れ、それは起債措置されています。今年のリース料は今年で終わりにすべき。来年それが続くということになれば、また4千万、5千万という財源投入しなければならない。それが全部、一般会計の負担につながってくる。
・一つ一つもっと慎重にやってくださいって、大丈夫ですか。
・実際、院内で議論しているんであれば、先生方はどうの様に判断さられているのか?
答弁:
・現在使用している医療情報システムのリース期間の満了というのは今年度末をもって迎える。
・電子カルテに拒否反応を示すお医者さんもいるが、地域の中の医療情報の総合共有も市民患者のための政策であり、やはり電子カルテの導入というのは避けられない状況になっている。
・電子カルテの導入と、それに伴ってリース期間を満了する利用情報システムの継続使用あるいは、更新ということも含め、今後検討していかなければならないと考えている。
・指摘のあったリース料は、今現在年間で3800万円ほどの予算計上している。
・リース期間満了後は、保守の部分だけが残り、400万円程度の予算額になる。
・リースを更新との結論に至った場合、指摘のとおり、このリース料、今の段階でははっきり掴んでいないが、すくなくともこの同等の予算が必要になるもと考えている。
・診療行為にあたる医師をはじめとした医療技術者が中心となって検討を進めてたい。
・議員ご指摘のありました、OSの更新という部分も合わせ、検討を進めてまいりたい。
質問:
・今のご答弁でいくとかなり大きな経費がこの後もが発生するということがわかりました。
・こういった大きな問題の内在がありながら不透明なかじ取りは、経営上問題があると思います。
・病院の繰出金圧縮という目標がある中でここが問題だと思いますので、最後に、病院管理者としての在り方、考え方をお聞きして終わりたいと思います。
答弁:
・今、院内で最終的な協議をしている。
・院長は予定どおり電子カルテ化したいという意向を私も受けていましたが、なかなか部内でまだ詰め切れていないという状況であり、もう少し時間をいただきたいと思います。
・最終的には、経営健全化の一つのまた大きな問題になると思いますので、早期に結論を出すように、管理者としても病院側と協議をしていきたい。
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