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2013年6月26日 (水)

平成25年第2回定例会一般質問(OSサポート終了問題)その2

2.コンピュータオペレーティングシステム(OS)の2014年サポート終了の影響等について

 

(2)市立根室病院新システムに2014年サポート終了となるOSを採用した理由と今後の対応について

 

【質問要旨】


 ①なぜ、2014年にサポートが終了となるOSを採用されたのかその考え方を伺います。
 

【市長答弁】

・現在の医療情報システムは、平成20年4月に導入したシステムを基本とし、看護支援システムなど基幹システムの追加と、心電図ファイリングシステムなどの部門システムを拡張し、運用。

・平成23年10月に、市立根室病院医療情報システム検討委員会において、医療従事者のシステム操作に係る負担軽減やシステム導入経費の縮減を理由として決定。

・本システムを安定的に運用するためには、ウインドウズXP以下の環境が必要。

・システムの追加、拡張により新たに必要となったコンピューターについても、OSをウインドウズXPとした。

 


【質問要旨】

②国から注意喚起が示されているなか、プライバシー保護に最大限の配慮が必要な医療情報システムの運用を行う上で、今後、どのような対策、対応を講じていかなければならないのか、市長の考えを伺いたい。
 

【市長答弁】

・医療情報システムについてはウィンドウズXPの環境で作動しているが、厚生労働省が定めた「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」で示されている、情報セキュリティ・マネジメント・システムの実践として、外部ネットワークとの不接続、外部記憶媒体の利用制限など、プライバシー保護には、最大限配慮している。

・総務省から本年4月に事務連絡において、ウィンドウズXP等のサポート有効期間の満了に係る注意喚起が発せられたことからも、今後、既存システムの改修や電子カルテ・システムの導入時に併せたOSの見直しについて検討したい。

 


 

【自席からの一問一答】

 

質問:平成23年10月の院内検討会で当時OSのサポート終了に伴う影響や問題点は整理されていたのか?

答弁:
・平成23年10月に開催された医療情報システム検討委員会において、医療情報システムの整備に係る基本的な考え方を決定。
①患者サービスの向上
②現行システムの充実~導入済みの現行システムの継承・改良を基本とする。
③将来的な展望を視野に入れた情報システムの導入(電子カルテ等)
④導入経費の節減~可能な限り導入経費の節減に努め、年度間の平準化に配慮する。

※直接的な答弁はなし

 

質問:
・今回、新病院建設にあたり、3億5千万円のシステム導入経費をかけている。

・更に、ネットワーク配線工事等建設費に含まれる事業費を合わせると4億円を超えるシステム導入費である。 

・リーズ残があるとしても、新しいシステムを選択すべきではなかったか?

・どの様な判断、経営的なメリットを想定したのか?

※明確なストレートな答弁なし

 


質問:昨年6月の段階、電算処理運営委員会では、新システムの導入予算は3億5千万円として議論されていた(議会への説明は3億円)。その当時の答弁は、電子カルテ部分についても予算として入っていることから、これ以上費用はかかりませんと答弁いただいています。大丈夫ですか。

答弁:
・今後の電子カルテ導入の際の費用負担については、昨年6月の第2回市議会定例会の予算審査特別委員会において、実際に電子カルテを導入する場合に、若干の費用が必要と答弁している。

・具体的には、フルオーダーリングシステムとの調整費用、あるいは電子カルテに記載される情報のバックアップサーバーなどの費用、約800万円程度の経費が今現在で必要と見込んでいる。

 

 

質問:
・議場ですから、800万円程度と答弁を受けて質問をします。

・古い機器は来年の春リース期限が来ると聞いています。

・リース切れ後も更新しないでそのまま古いXPを使うのですね。

・このシステムで電子カルテを本当に導入するのか?また、できるのか?

答弁:
・来年度をもって6年間のリース期間が満了する。

・平成20年度と同様にこのシステムの更新について検討を進めていかなければならないものと考えている。

・導入業者と技術的に何の問題もなく電子カルテを導入できると確認をしている。

・電子カルテの導入については既に医療情報システム検討委員会で整理済み

・導入の時期それにむけた工程等検討作業を進めていきたい。

 

 

質問:
・いま答弁された内容では、来年導入したいとか、いやいやシステム本体ももう一度入れ替えたいんですということにはならない。

・今リース料でもっている年間4千万、5千万のお金があるから、この後、その予算を使おうなんて話が頭にあるんでしたらそれは間違いです。

・今回新病院建設で新しいシステムを入れ、それは起債措置されています。今年のリース料は今年で終わりにすべき。来年それが続くということになれば、また4千万、5千万という財源投入しなければならない。それが全部、一般会計の負担につながってくる。

・一つ一つもっと慎重にやってくださいって、大丈夫ですか。

・実際、院内で議論しているんであれば、先生方はどうの様に判断さられているのか?

答弁:
・現在使用している医療情報システムのリース期間の満了というのは今年度末をもって迎える。

・電子カルテに拒否反応を示すお医者さんもいるが、地域の中の医療情報の総合共有も市民患者のための政策であり、やはり電子カルテの導入というのは避けられない状況になっている。

・電子カルテの導入と、それに伴ってリース期間を満了する利用情報システムの継続使用あるいは、更新ということも含め、今後検討していかなければならないと考えている。

・指摘のあったリース料は、今現在年間で3800万円ほどの予算計上している。

・リース期間満了後は、保守の部分だけが残り、400万円程度の予算額になる。

・リースを更新との結論に至った場合、指摘のとおり、このリース料、今の段階でははっきり掴んでいないが、すくなくともこの同等の予算が必要になるもと考えている。

・診療行為にあたる医師をはじめとした医療技術者が中心となって検討を進めてたい。

・議員ご指摘のありました、OSの更新という部分も合わせ、検討を進めてまいりたい。

 

質問:
・今のご答弁でいくとかなり大きな経費がこの後もが発生するということがわかりました。

・こういった大きな問題の内在がありながら不透明なかじ取りは、経営上問題があると思います。

・病院の繰出金圧縮という目標がある中でここが問題だと思いますので、最後に、病院管理者としての在り方、考え方をお聞きして終わりたいと思います。

答弁:
・今、院内で最終的な協議をしている。

・院長は予定どおり電子カルテ化したいという意向を私も受けていましたが、なかなか部内でまだ詰め切れていないという状況であり、もう少し時間をいただきたいと思います。

・最終的には、経営健全化の一つのまた大きな問題になると思いますので、早期に結論を出すように、管理者としても病院側と協議をしていきたい。

 

 

1.新病院移転後の患者動向と病院経営について
(1)新病院移転後の患者動向及び診療収益について
(2)平成24年11月策定の収支計画「一般会計繰入金圧縮に向けた取り組み」の実行性について
(3)地域医療連携室の役割について
(4)市民ボランティア組織の立ち上げについて
2.コンピュータオペレーティングシステム(OS)の2014年サポート終了の影響等について
(1)全庁的な影響と対策について
(2)市立根室病院新システムに2014年サポート終了となるOSを採用した理由と今後の対応について
(3)情報システム構築・運用のためのチェック機能について
3.新長期総合計画策定作業について

 

コメント

本田議員、こんにちは。

 WindowsXP問題の対策に関して、かなりのご質問をしていますね。
OS問題はどこでも発生している問題です。
一番の問題点は、OS切替時に発生するシステムの互換性の有無かと思います。OS切替してもシステムが動作しないのはもっと問題ですからね。
過去にWindows3.1→Windows95移行時などの際、システムの互換性がなく、仕方なく旧OSを使用するという選択もありました。
またWindows7についても2020年2月までと明記しているが、期限が明確化されているOSを選択するのも少し的が外れているのかとも思います。
パソコンは日進月歩で新化しています。
32bitも64bitへ移行されつつあります。今回採用されるパソコンは64bit対応なのでしょうか?もし非対応であれば、この点も大きな問題点になりえます。Microsoft自体も64bitへシフトしているので、32bit版はいつまで使用できるかが疑問です、

 新病院のシステム導入経費に関して、結局のところ4億という巨額の費用を投資したという結果なのですね。
議会で3億、電算処理運営委員会で3億5千とかなりの曖昧な費用計上というしかありません。
議会で3億、結果4億の1億の誤差に関しての最大の原因はなんでしょうか?その辺が回答されていないのは問題です。
正直、これは病院側の大失態ではないでしょうか?
新病院という大事業の中の1億は少額だという考えなのでしょうか?
この点は、システム導入経費を検討した担当者に直接確認したいところですね。
(今もこの職員が担当だったらの話ですが)

逆の話、4億があれば新システムへ移行することも可能だったのではないかと素人ながら考えます。
経費のかけ方に先見がないとしか思えません。

しかしこの質問内容をみていると、病院側の担当者がシステムを知らず、院内調整もせずに、導入会社と調整し、ほぼ言い値に近い金額で導入したのではという疑問も窺えます。
※病院側の担当者のシステム理解不足?

これ程の大規模システムを導入する際、部内の調整は大前提です。これを疎かにすると、システム運用に影響がきたします。
調整することで取捨選択ができる点もあります。
今回の新病院は、全体的に調整不足ではないでしょうか?

これは議会とかではなく、現場の意見を確認するという手法で意見を集めるとかを議員が行い、その結果を議会で公表するというのもよいのではないでしょうか?

すいません。最後に
病院事務局の人事についてですが、結構春などに人事異動内容が掲載されていますが、病院事務局は頻繁に異動されている感があります。
この頻繁に異動されるのも問題ではないでしょうか?
すこし腰を落ち着けるのも経営改善に必要ではないでしょうか?
経営改善の道筋が構築中に異動では、改善が後退することもあります。

剣崎一真さん コメント有難うございます。

今議会から一問一答方式が導入されましたので、これまでの一般質問よりかなり踏み込んだ議論ができました。

他の議員からは「予算審査特別委員会の様だ。」、「もっと政策的な議論をすべきだ。」、「重箱の隅を突っつくような質問だ。」と言ったご指摘もありましたが、
市長は予算審査特別委員会には出席(最後に市長答弁の場もありますが)しませんので、市長と直接質疑をする一般質問と予算審査では意味が違うと私は思っています。

最初の一問一答でしたので、他の議員の意見も真摯に受け止め、多くの市民の皆さんに出来るだけわかりやすく、また、自分の考えを伝えることのできる、質疑の方法を考えていきたいと思っております。


これまで、システム導入については様々な場面で質疑はしておりましたが、質問でもこ述べましたが、2/1の仮開院の日までOS問題については、まったく、想定しておりませんでした。
この点に関しては、調査不足であったこと、詳細な資料提示を求めなかった点を反省しております。


剣崎一真さんが述べられ内容は非常に適格なご指摘だと思います。

私自身もほぼ同様のスタンスで質問を組み立てました。

新システムをサポート終了間近なOSで稼働させようとした判断はいつ、どこで、だれが行ったのか?
当然、費用対効果、安全管理対策、OS移行への対応等々どの様な評価をされたのか?
大規模システムであるとうことへの認識不足の問題
準備作業の遅れによる、病院としての主体性の不足、職員間の調整不足の問題
管理職のたび重なる異動(新病院システムに関係した課長職は3名になります。)の影響
不透明な後年次負担(あるのか?ないのか?)
市のIT化の総窓口である情報管理課や電算処理運営委員会が機能しきれていない点

等々、考えられる問題点を順次質問したわけですが、中々、ストレートな答弁は頂けなかったと思っております。


>現場の意見を確認するという手法で意見を集めるとかを議員が行いその結果を議会で公表するというのもよいのではないでしょうか?

透明性、情報開示、説明責任といった目線で考えれば、行政が、市長が自ら様々行政課題に対する取り組みをオープンにすべきだと思いますが、
同時に、市長と対峙する議会、議員が自ら調べ、議会として公表することも必要だと思います。

今回のケースについては、私個人はもちろんですが、議会としての組織的な調査、検証不足も今後の検討課題と考えています。
弁解になってしまいますが、現行の予算・決算審査、一般質問だけでは踏み込みきれないのが実態です。
4億円プラス電子カルテ化に伴う後年次負担2億弱(今回質疑のなかで明らかになった点)。これだけの大規模システムですので、議会として説明を求めることも事前にだきたのではと考えております。
後年次負担部分については、病院側から説明がなければ次の予算措置まで見えないことだと思います。今回は、一問一答で深く問題を掘り下げることができましたので、準備段階で気づくことができましたが...


>病院事務局の人事についてですが、

何度か、一般質問でも取り上げ、質疑させていただいた点でもありますが、ご意見のとおりと私も思っております。

人材育成、腰を据えて取り組むための体制整備が必要だと思います。


以上

早速のご回答ありがとうございます。

>他の議員からは「予算審査特別委員会の様だ。」、「もっと政策
>的な議論をすべきだ。」、「重箱の隅を突っつくような質問
>だ。」

この点は正直な話、他議員の方が無関心過ぎます。
議会は市民の為、議員が代理で討論する場です。

重箱の隅を突っつくような質問があってもよいと考えます。
最終的には質問者が納得する答弁が必要になります。
議会で問題なら、個別に回答するというのも手段であります。

この質問も今後の政策に役に立つ時がくるかも知れません。

実際問題、これだけの導入費用の差異があるにも関わらず、その実情を追求しないのは問題です。
差異分の費用があれば、別事業に投資できていたかもをただ新病院で経費がかかったのは仕方ないでは、他議員は「市民」を見ていないのではという感じがでます。
こんな状態では、明治公園計画でも同じことを繰返すことになります。
(明治公園計画はそもそも必要性を感じないのが本音です。)

 結局のところ、厳しく意見すると、議員は「市民のため」という理由を楯に利用して言い逃れとしか思えません。
正直、議員は議会で村八分(村八分=市長派、村二分=反市長派という感じ?)になることを恐れすぎて、自分の意見を正しく言えないのではないでしょうか?

 これから市議会議員選挙が訪れますが、根室の人の意識は誰がなっても同じだからという考えも大きく、市政に意見言っても何も変わらないと思っている人が多くいます。
 この状況を変えないと「根室市」は変わることはできません。
閉鎖的な議論(=議会)もいいですが、もっと市民と対話できる場を多く持つことが今の「根室市」に必要かと思います。

剣崎一真さん コメント有難うございます。

貴重なご意見ありがとうございます。

>正直、議員は議会で村八分(村八分=市長派、村二分=反市長派という感じ?)になることを恐れすぎて、

議会基本条例ができました。この条例化は、二元代表制の一翼を担い市長と対峙する議会、政策提言・条例提案ができる議会、市民に開かれたれたわかりやすい議会、市民が参加できる議会等々を目標に掲げ、議会自ら様々な改革を行うことを宣言したものと、私は捉えておりますので、お言葉を肝に銘じまして、今後の議員活動を続けたいと思います。

ありがとうございます。

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