平成28年9月定例月議会一般質問 病院経営改革その4
2.市立根室病院の経営改革について
(4)新公立病院改革ガイドラインに基づく新たな病院改革プランの策定について
【質問要旨】
本年四月に根室区域の地域医療構想が示された、現時点で「新たな病院改革プラン」の策定作業の進捗状況について伺う。
また、新たなプランには具体的な項目として将来の医療需要・医療機能毎の病床数の必要量との整合性など医療機能を明確にしなければならない。これらの項目の判断に当たっては、病院会計のみならず全市的な視点からの検討が必要と考えるが、どの様な組織で作業を進めているのか併せて伺います。
【市長答弁】
(新たな「病院改革プラン」の策定について)
・これまで、病院内のプロジェクトにおいて、地域医療構想を踏まえた病床機能のあり方や経営改革の取り組みなどについて議論を進めている。
・ガイドラインでは、新・改革プランの内容として、新たに「地域医療構想を踏まえた役割の明確化」が加えられており、地域医療構想を踏まえた病床機能のあり方や「地域包括ケアシステム」の構築に向けて果たすべき役割などについて明確にすべきであるとされている。
・現在、病院事務局においてプランの策定作業を行っているところであり、今後、関係部署との協議を進めるとともに、ガイドラインに沿って市民からの意見募集などを行いながら、プラン策定を進めたい。
【再質問1】
これまで新改革プランについては、北海道が策定する地域医療構想の必要病床数等を踏まえ、事業管理者と連携を図りながら取り組むと答弁いただいているが、北海道が示す医療構想はまだ先であり、今年度中に策定が求められている新改革プラン策定作業は間に合うのか?
地域医療構想に先行して改革プランを策定することも可能であり、地域医療構想と齟齬が生じた場合は、速やか新改革プランを修正してもよいと示されており、新しい改革プランを先に作るべきではないか?
現時点で、現時点で、どの様な全体構想・スキームをもってプラン作りを進めることとしていたのかといった視点も含め、改めて、見解を伺います。
【答弁】
・北海道の地域医療構想は、今後、成案化される予定であるが、根室地域の地域医療構想が一定程度明らかにされているところであり、その中に掲げられている将来的な必要病床機能などを踏まえ、市立病院における病床のあり方などについて、院内のプロジェクトで検討を進めている。
・新改革プランについては、病院のあり方に加え、経営改革の取り組みも盛り込み、年度内の策定に向け、作業を進める。
・北海道より地域医療構想が示された段階で、新改革プランとの齟齬が生じた場合は、修正を加えながら、地域医療構想との整合性を図りたい。
【再質問2】
新改革プラン策定は、病院事務局が主体ということだが、他市の策定状況をみると、地域医療構想を踏まえた役割の明確化が求められているため、全市的な組織をもって取り組んでいるところもある。 当市においても、全庁的な体制をもって作業を進める必要があると考えるが見解を伺う。
【答弁】
・新改革プランについては、地域医療構想を踏まえた役割の明確化が求められており、これは地域包括ケアシステムの中で市立病院が担う役割を明確にしていくものと考える。
・このため、医療・介護の連携の中で在宅に向けて市立病院が担う役割を盛り込んでいきたい。
・地域医療構想における回復期への対応について、これまで院内で議論してきたところであり、その結果として地域包括ケア病床の導入について院内で一定の結論を得たている。
・改革プランには、経営改革とあわせ新たな病床による効果も盛り込んで行きたいと考えており、関係部署とも協議して作成する。
1.地域医療構想に対する根室市としての取組みについて
(1)北海道が取りまとめた根室区域地域医療構想について
(2)根室市としての今後の取組みについて
(3)地域包括ケアシステム構築との連動性について
2.市立根室病院の経営改革について
(1)直近の診療実績を踏まえた平成28年度の経営見通しについて
(2)医療従事者の招へい対策の状況について
(3)患者サービス向上対策への取り組み状況について
(4)新公立病院改革ガイドラインに基づく新たな病院改革プランの策定について
※壇上での質問内容(詳細)はPDFファイルの通りです。
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