平成26年6月定例月議会一般質問その6
1.市立根室病院の経営改革への取り組みについて
9)実行可能な経営改革プランの策定の必要性について
【質問要旨】
現実的な病院の経営目標を明らかにし、具体的数値目標を示し、そこに向かう経営改革が必要と考えるが、こうした実行可能な新たな改革プラン策定の必要性について市長の見解を伺う。
【市長答弁】
・改革プランは、地域で担うべき医療を的確に実施できるよう、必要な医療機能を整備するとともに、経営の改革を進め、持続可能な病院を築き上げるため、平成21年度から25年度までの5ヵ年間で策定したものであり、国のガイドラインに基づき、病院運営のあり方や経営効率化など、具体的な取り組みを示したものである。
・地方をとり巻く環境は厳しく、医師の慢性的な不足や都市部への偏在傾向などの要因から、診療体制の構築が図れず、結果として、改革プランの計画に対し、大きく乖離した。
・平成26年度以降の改革プランについては、現プランの検証を充分に行い、新病院建設による固定経費の増高や今回の会計制度改正による影響なども含め、今後の病院事業運営の総合的かつ抜本的な改革、更には実効性のある取り組みに努めていかなければならないと 認識している。
・今後、病院経営の改善として様々な要素が考えられますが、国から方針が示されていないことから、まずは現時点おいて「収益確保」と「経費削減」を軸とし、あらゆる手法を取り入れながら、経営の効率化を着実に推進できる計画作りを進めてまいりたい。
【終わりに】
今回の質疑の中で、大幅にふくれ上がってしまった固定費の問題、目指すべき医療の方向性と収益確保との乖離、医師招へい対策等の難しさなど、経営改革を進めるといっても状況は厳しい。過度な期待をすることで、医師等職員が疲弊してしまうこともあり得る。厳しい状況下ではあるが、市民に実態を明らかにし、その協力のもとに改革を進めるできであり、実現可能な現実的な目標を設定する等新たな経営改革プラン(計画)も必要であり、最後に、市長の考えを伺いたい。
【市長答弁】
※長い答弁でしたので、私が記憶しているポイントのみ
・根室市は16億円を超える一般会計繰出金が必要な、極めて厳しい経営状況にある。
・全国的に調べてみるとまだまだきびしい公立病院もあった。
・公立病院の経営状況はきびしく、交付税措置もされるようになってきた。
・根室市の場合、3億円近く特別交付税で措置されるようになっている。
・医師招へい対策は大変きびしい状況にある。
・経営改革にも取り組まなければならないが、先生方との関係もあり難しい点もある。
・職員も遅い時間まで頑張っている状況である。
・病院の経営を何とかしたという思いは一緒である。
以上
平成26年6月定例月議会一般質問(病院問題)
平成26年6月定例月議会一般質問その1
(1)これまでの取り組みに対する評価について
平成26年6月定例月議会一般質問その2
(2)現状の経営状況に対する認識について
平成26年6月定例月議会一般質問その3
(3)損益分岐点の推移からみた経営状況について
平成26年6月定例月議会一般質問その4
(4)新会計制度への移行により新たに発生する不良債務への対応について
(5)一般会計繰出金に対する考え方と市民への情報提供のあり方
平成26年6月定例月議会一般質問その5
(6)医師及び看護師等医療スタッフ配置方針と招へい・募集対策について
(7)医療情報システムの更新について
(8)経営形態の見直し作業の進捗状況と今後の見通しについ
平成26年6月定例月議会一般質問その6
(9)実行可能な経営改革プランの策定の必要性について
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