平成26年6月定例月議会一般質問その5
1.市立根室病院の経営改革への取り組みについて
(6)医師及び看護師等医療スタッフ配置方針と招へい・募集対策について
【質問要旨】
・病院の担うべき役割や具体的な病院像、医師及び看護師等医療スタッフの配置方針が必要と考える。この配置方針に沿った招へい対策が必要と考えるが市長の考えを伺う。
【市長答弁】
・市立根室病院は、第二次保健医療圏における中核的医療機関として、地域センター病院や救急告示病院に指定されており、比較的高度で専門性の高い医療サービスの提供と地域完結型医療の実現を目指している。
・一方で、市内唯一の総合病院として高齢化の進展などに対応した地域密着型医療の提供、地域連携の強化などが求められている。
・中核的医療機関としての役割を維持するためには、地域センター病院の整備方針に定められた診療科の体制確立が必要なことから、常勤医師数20名程度の体制構築が必要。
・看護師等医療スタッフについては急性期医療への対応はもとより、患者動向や医療需要等の変化に即した効率的かつ適正な人員配置が必要。
・医師や看護師等医療スタッフの確保は、安全で安心できる質の高い医療の提供に欠かすことのできない重要な基盤整備であり、引き続き、医育大学への要請活動や、看護師並びに 薬剤師の養成学校への訪問、民間紹介業者の活用など、あらゆる手法を用いて、積極的に取り組む。
(7)医療情報システムの更新について
【質問要旨】
平成27年度に向けて新システムへの更新予定をされているが、この費用については中長期計画に見込まれているのか、またどのようなシステム導入計画を考えているのか伺います。
【市長答弁】
・現在、稼働している医療情報システムは平成20年度の導入から既に6年が経過し、耐用年数や保守契約期間の満了の時期を迎えている。
・現在、更新にあたって、既存システムの問題点や新に追加・拡張する項目について、院内の医療情報システム導入検討委員会において調査している。
・おおよそ7年毎に予定されている基幹システムの更新には、多額の費用を要することから、その概算経費を予め長期収支試算に計上している。
・更新にあたっては効率的な医療の実現と患者サービスの向上に主眼を置き、使用する医師、看護師をはじめ医療従事者の意見を十分反映した効果的なシステムを目指す。
・一方で可能な限り経費の縮減を図られなければならないものと考えている。
・医療情報システムの更新に併せて、導入を予定している電子カルテシステムについては、検討委員会において先進地の視察や情報の収集、入札方式など業者選定条件の整備、基幹システムの範囲・機能の検討など、様々な課題に丁寧な議論を重ね、平成27年中の円滑な導入に向けて検討を進める。
【再質問】
・今回の手法は準備の遅れによる等も含め、2重投資といわざるを得ない。
・長期試算の中に概算費用を予め計上しているとうことであるが、どの程度の導入費用を見込んでいるのか?
【答弁】
・更新経費については、できる限り圧縮することを考えておりますが、収支試算計上額としては、昨年まで予算計上していた、単年度38百万円程度を6年間計上している。
【意見として】
医療情報システムの更新に併せて電子カルテシステムを導入。そのため検討委員会において業者選定条件の整備、基幹システムの範疇・機能の検討等様々課題について議論を重ね27年度中に導入とうことですが、これは、新病院移転時に3億円を超える投資をしたシステムそのものの変更も併せて検討しているということか?
どうも理解に苦しむ答弁内容です。システム導入に関する専門知識がない中ですすめられているようにも感じる。
この問題については、別の機会にまた議論しましょう。
(8)経営形態の見直し作業の進捗状況と今後の見通しについて
【質問要旨】
現時点での移行スケジュールと、どの様な組織で進められているか。また、移行に向けての課題に対する認識等と、今後の見通しについて、市長の見解を伺う。
【市長答弁】
・地方公営企業法全部適用を進める中で、現在、組織・人事・財務分野を中心とした権限委譲等に伴う条例規則の改正案づくりを病院事務局と市の関係部局が連携し、調整を図りながら進めているところ。
・の作業においては、新規条例と既存条例との整合性のチェックや身分変更などに伴う膨大で多岐に渡る事務量があり、さらに、職員組合との交渉などに一定の時間を要するものと考える。
・まずは基本となる姿を早期に明らかにし、年度内の早い時期に議会や関係機関に説明ができるよう精力的に取り組む。
平成26年6月定例月議会一般質問(病院問題)
平成26年6月定例月議会一般質問その1
(1)これまでの取り組みに対する評価について
平成26年6月定例月議会一般質問その2
(2)現状の経営状況に対する認識について
平成26年6月定例月議会一般質問その3
(3)損益分岐点の推移からみた経営状況について
平成26年6月定例月議会一般質問その4
(4)新会計制度への移行により新たに発生する不良債務への対応について
(5)一般会計繰出金に対する考え方と市民への情報提供のあり方
平成26年6月定例月議会一般質問その5
(6)医師及び看護師等医療スタッフ配置方針と招へい・募集対策について
(7)医療情報システムの更新について
(8)経営形態の見直し作業の進捗状況と今後の見通しについ
平成26年6月定例月議会一般質問その6
(9)実行可能な経営改革プランの策定の必要性について
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