平成26年6月定例月議会一般質問その4
1.市立根室病院の経営改革への取り組みについて
(4)新会計制度への移行により新たに発生する不良債務への対応について
【質問要旨】
新会計制度への移行により新たに発生する不良債務への対応について、市長の見解を伺う。
【市長答弁】
・平成20年度に借り入れした「公立病院特例債」の償還期限である平成27年度までに、新たな不良債務を発生させることは、制度上の趣旨からも適切でないと考える。
・しかしながら、この度の地方公営企業会計の制度改正により、貸借対照表上に4億6千6百万円を超える不良債務が発生する ※3月定例月議会の永洞議員の代表質問に対しても答弁したとおり
・現在、不良債務の処理方法について、北海道に照会をいたしている。
・道内に同様の事例もなく、総務省において全国的な状況を見極めた後に、回答がある。
・病院事業会計としては、繰上償還も視野に入れた庁内協議を進めている。
・状況が明らかになった時点において、改めて関係機関と協議の上、議会に対しても説明する。
(5)一般会計繰出金に対する考え方と市民への情報提供のあり方
【質問要旨】
16億円を超える病院への一般会計繰出金が、財政収支試算の中で平成30年度まで見込まれているが、これに対する考え方と市民への情報提供のあり方について、市長の見解を伺いたい。
【市長答弁】
・病院会計を含む、各企業会計に対する繰出金については、地方公営企業法等に定める、独立採算制の基本原則を堅持しながら、経営の健全化促進、経営基盤の強化、さらに、収支均衡を図るため一般会計より繰出しを行っている。
・財政収支試算においては、医業収益が現状で推移し、新病院に係る企業債償還金や管理運営経費の増高などを見込んだ結果、一般会計繰出金が平成29年度まで16億円台で推移する見通しとなった。 ・極めて厳しい状況が続くものと認識している。
・平成25年度決算で若干の改善が見られたものの、依然として多額で推移するみこみであり、抜本的な収支改善を行い、増高する基準外繰出金の解消を早急に実現することが必要不可欠である。
・市民への情報提供のあり方については、広報ねむろ等を通じて企業会計への繰出金の状況などを公開している。
・様々な機会を通じ市民に対し丁寧な説明に努めたい。
【再質問】
新病院移転により大幅にアップした固定費。15億円以内に止めようと約束していた医療機器、システムの導入が、3億円にも上るリースがあり、準備の遅れにより新病院移転時にできなかったシステムの更新。医療機器の保守料等々圧縮困難な固定費をどの様捉えているのか?
本当に繰出の圧縮は可能なのか?
【答弁】
・基準外操出金のうち、大部分を占める「収支均衡を図るための補助金」については、収支の改善を図らなければ圧縮、解消はできない。
・収益の増収については、医師確保による診療体制の充実が必要不可欠であることから、積極的に医師招へいを行うとともに、多角的な視点から医業収益の増収に努める。
・費用の削減については、あらためてひとつ一つを点検し、新たな経費の発生については、費用対効果等を十分勘案し、中長期的な視点で経営改善に努める。
平成26年6月定例月議会一般質問(病院問題)
平成26年6月定例月議会一般質問その1
(1)これまでの取り組みに対する評価について
平成26年6月定例月議会一般質問その2
(2)現状の経営状況に対する認識について
平成26年6月定例月議会一般質問その3
(3)損益分岐点の推移からみた経営状況について
平成26年6月定例月議会一般質問その4
(4)新会計制度への移行により新たに発生する不良債務への対応について
(5)一般会計繰出金に対する考え方と市民への情報提供のあり方
平成26年6月定例月議会一般質問その5
(6)医師及び看護師等医療スタッフ配置方針と招へい・募集対策について
(7)医療情報システムの更新について
(8)経営形態の見直し作業の進捗状況と今後の見通しについ
平成26年6月定例月議会一般質問その6
(9)実行可能な経営改革プランの策定の必要性について
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