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2010年11月

2010年11月28日 (日)

財政調整基金等について

今回の一般会計決算委員会で、積立金、病院会計支出金及び地方交付税と平成21年度の財政状況について質問をしました。

目的は、新病院建設に向け、一般会計の体力の確認とその限界の見極めです

積立金については、これまで説明のあったいわゆる市が自由に使うことのできる1,716百万円の内容確認です。

◆21年度末残について
 財政調整基金  積立額 150,800千円 基金残 606,997千円
 減債基金 150,000千円  829,110千円
 備荒資金組合納付金
 超過納付金
279,582千円
合計 1,715,688千円

上記の内容であることを確認しました。

この中で減債基金は、地方債の償還財源に充てる基金ですので目的が限られます。

議場では、ここまでの確認しかしていませんが、これで何故1,716百万円が病院の経営が悪化した場合に利用できる財源であるかをお話しておく必要あります。

201011281_3 

上記は、平成21年度一般会計の歳出(支出)と歳入(収入)の内訳です。

歳入予算は、市税や地方交付税(以下「一般財源」と言います。)を除くと殆どが使途が決められており、各種事業目的のために使われます(特定財源)。不足する金額に一般財源が充てれられます。

一般会計や特別会計の予算の考え方は、歳入に見合う歳出が約束ごとなので、歳入金の額を超えて歳出予算を組むことはできません。

予算編成の作業は、不足する財源を歳出予算をカットする方法で調整をかけていきます。

赤字予算を組む事ができませんので、国・道の補助金や公債費等一定のルールのもと歳入予算額が決まってきますので、その範囲内で歳出予算の査定作業を行います。

したがって、上記の表で、歳入金が仮に不足した場合、その不足財源を補うことのできる財源は財政調整基金、減債金ん、備荒資金組合納付金超過納付金しかありません。

財政調整基金等を取り崩し歳入予算の繰入金として予算に組み入れることになります。

減債基金は地方債の償還財源にしか利用できないのですが、地方債の償還財源には一般財源を充てるため、そこに減債基金を利用することで、その分の一般財源を他に振り替えることができますので、1,716百万円が市が自由に使える貯金という事になります。

地方債の償還額は、平成21年度で2,164百万円ありますので、病院事業会計への繰出が増えた場合には、地方債の償還財源に減債基金を充て、一般財源を病院事業会計へ充てる事が可能になります。

もう一点、21年度一般会計の収支から言えることは、H21年度は、財政調整基金、減債基金は利用せず逆に3億円の積立を行っており、同時に、病院事業会計へ1,173百万円の繰出しをしつつ233百万円を翌年度に繰越(黒字)しています。

したがって、21年度決算ベースの収入を確保できるとすれば、病院事業会計への繰出が15億円位になっても基金を3億円程度取り崩すことで財源対策が可能と言うことになります。

財政課の説明のとおり、「交付税制度が現行のままであれば、大丈夫であるが、5年も6年もこの状態が続くようであれば厳しい」ということになります。

病院会計支出金については、

当初予算額 759,542千円 → 1,173,469千円となっています

※出来る限り現実的な予算措置を検討すべきと指摘。

・繰出金の内容について
・繰出基準の変更について確認 基準内繰入が約8億円
・実際に交付税措置等財源の手立てがされている額はどの程度か約2億円
・国等への財源手立てを要望すべきであることを指摘
・予算と決算の乖離を少なくすべきであることを指摘
・基準外繰入の病院事業会計の収支均衡を図るための繰出金の考え方について

上記の内容について指摘、確認をしました。

医師の招へい対策が上手くいかなかった場合、その分が収入不足となりますので、収支均衡を図るための繰出金が増えます。

その部分を間違いなく、カバーし続けることができるかを確認しました。

※具体的な答弁はありませんでしたが...

地方交付税と平成21年度の各財政指標について

・平成21年度の地方交付税の状況
・一般会計の経営状況と各財政指標についての評価

この質問は、今後の地方交付税制度のチェック及び現在の根室市の財政状況の確認のために行いました。

各指標とも健全数値であり、21年度の状況では問題はありません。

連結実施赤字比率も、病院事業会計の収支不足を一般会計の収支均衡を図るための繰出金でカバーしている間は、赤字比率が発生しません。他会計の影響も無いようです。

将来負担比率も、根室市の場合は、隠れ借金がないとの報告でしたので、350%の将来負担比率に到達することはありません。

以上のとおり、現在の一般会計の状況や各種指標を見ても、すぐに根室市が破たんすると言うことは考えられませんが、地方交付税制度、そして、何よりも病院の経営状態、医師招へい対策の如何によっては、15億を超える繰出金が必要になる可能性もありますので、今後、病院の経営状況のチェックが更に重要になります。

以上

一般・特別会計決算審査特別委員会終了

平成21年度一般会計・特別会計決算審査特別委員会が終了しました。

2日目、3日目の私の質問項目は下記のとおりです。

◆消防費

・消防防災ヘリコプター派遣職員費用負担金  304,000円の内容について

・平成21年度の防災ヘリコプターの運航状況

・平成21年10月5日から運航開始したドクターヘリの消防の役割
  ※ドクターヘリの運航後防災ヘリコプターの利用はない。
  ※災害発生時は防災ヘリ、患者搬送はドクターヘリとうすみ分けができた。

・平成21年度の救急搬送実績(病院との役割分担の確認)
  ※病院の時間外、土日祝祭日は消防が担当
  
・消防力等消防本部の体制について

・ドクターヘリの運航上消防本部の役割について
 着陸地点への救急車、消防車等を含めた人員配置の必要性について確認

◆労働費、農林水産業費、商工費

・ねむろ水産物ブランド推進事業 15,580千円(一般財源)
 事業内容、効果分析
  根室おさかな普及委員会の活動内容について
  産地ブランド力 → 地域ブランドにたいする考え方?
  市内4漁業協同組合以外の参加企業、団体の拡大対策について
  根室水産物の普及宣伝活動の在り方について

・ねむろ産業元気づくり事業 決算額9,206千円(一般財源)
  内容と効果  
  HUGマート出展料 679千円 → 事業の評価について
  PDCAサイクルに基づく活動をすべき。
   行動結果分析と改善を繰り返すこと、そのプロセスを市民周知すること。

・観光物産センター管理運営委託料  7,077千円について
  H21年度初年度として3カ年間の指定管理者制度の導入 初年度の評価は?
  入館者数 横ばい
  指定管理者が根室市観光開発公社でスワン4白鳥台センターと一緒
  同じ様な施設?、機能集約?、納沙布の民間活力?、北方館との差別化?
  指定管理者制度、民間活力による効果的、効率的運用を検討
 

◆土木費

・都市計画用途地域・臨港地域指定業務委託料 5,303千円の内容について
都市計画マスタープランの位置付け
・策定に要した経費
  →H12年からH17までかけて策定 経費は約1千万円
・21年3月に市立病院の現地改修の決定をいている
・都市計画マスタープランとは異なる結論をだした。
  都市計画マスタープランでは、駒場町に医療・福祉・保健ゾーンを計画。
  マスタープランの根幹が崩れたのでは?
・この事でマスタープラン見直しを早める必要はないのか?
・人口目標もH26年度3万人の想定が既に崩れいている?
 ※マスタープランのみなしはH26の予定
  → 見直しの検討を行う。

◆教育費

・小学校コンピュータ整備事業 42,690千円の概要について
 小学校のPCの整備状況について
 導入システムの構成について
 国が定める目標値との格差について
  コンピュータ教室 一人1台 → 根室市 二人に1台
  教務用PC 一人1台 → 根室市 学校に一台
  校内LAN 普通教室等でのネットワーク活用 
   → 職員室とコンピュータ室間のみ
 国の経済対策を活用したPCの整備であり、計画的に国で定める目標値を目指すべきでは?
  ※PCの更新時期が過ぎており、現行機器の更新にとどまった。
 テレビの地デジか対策
  国は50インチ以上のテレビの配置を計画 根室市 50インチ以下のものもあり?
 教育部門のICT化、スクール・ニューディール」構想との違い
 教育委員会としての将来計画が不十分では?
 将来構想があれば、経済対策予算も有効に活用できるはず

・図書館費
 図書館システムの導入効果
 データベース化の今後の目標と人的体制について 
  ※郷土資料のデータベース化を進める
 飯田三郎資料展示室の利用状況と文化会館への移転について

◆歳入

・教育使用料・総合文化会館使用料 3,781千円について

 H21年度 教育に関する事務の管理及び執行上の点検及び評価報告書P39学識経験者の意見(総評)
 文化会館の利用各団体から施設利用料が高くサークル会員も減り、利用が難しくなってきている。

  施設利用料の状況について
  利用状況に変化があるのか?
  利用団体の実態把握はしているのか?
  利用しなくなった団体等から理由を聞いているのか?
  利用状況調査や意見要望等アンケート調査を実施してはどうか?
  

・市税について

 平成21年度の収納率 94.6% 全道3位
 収納率向上対策への取り組みについて
  自主納付 80.7%
  口座振替、納税貯蓄組合による納付状況 13.5%
  職員・徴収嘱託員の対応 4.4%
  郵便振替 0.9% 等
 今後の収納率向上と利用者の利便性の観点から
  コンビニエンスストアでの納付、クレジットカード決済を提案
 収納部門の一本化については検討されていないのか? → 検討する!

・地方交付税と平成21年度の各財政指標について

 平成21年度の地方交付税の状況
 一般会計の経営状況と各財政指標についての評価
 将来負担比率、実質公債費比率、連結実質赤字比率についてのチェックポイントについて

 将来負担比率については、一般会計、特別会計、企業会計以外の市が50%以上の出資をしている公社等の借金有無をチェックすること。
 ※夕張市は第三セクター等に対する観光振興への多額の出資が破たんの大きな原因。

 ※従来型ひ経営指標では見えなかった。

 連結実施赤字比率は、自治体の全ての会計の赤字額と黒字額の合計

 今は、赤字決算ではない。今後、各会計の赤字か黒字かをチェックすること。
 病院事業会計は、一般会計からの多額の繰入により収支の均衡を図っていますので黒字になっていますが、一般会計が繰出できなくなれば、赤字会計になります。

 今のところ、一般会計が各会計への繰出を含めて黒字決算ですので、この比率は該当しません。(21年度は、財政調整基金、減債基金 それぞれ1億5千万円積立をしました。)

  ※この比率が11.25%を超えると早期健全化が必要となります。

以上

議会でのやり取りにつきしては、今後、議事録として発表されます。

今回の質問では、決算内容の確認に止まることなく、提案型で改善案等アイディアも出来るだけ述べる考えで事前準備を行いました。

今回提案した内容については、市の取り組みについて、今後、チェックを重ねたいと思います。

2010年11月24日 (水)

一般・特別会計決算審査特別委員会開催

11/24 今日から3日間の日程で一般会計・特別会計の決算審査特別委員会が始まりました。

今日は、議会費、総務費、民生費、衛生費の審査を行いました。

以下は、私の質問項目

◆総務費

情報システムについて

・H21年度末の端末装置・クライアントの設置状況について
 保育所等未設置部門への対応
・H21年度末の稼働システムの状況
・電算処理運営委員会の機能
・根室市内の高速インターネット網の活用と地域情報化計画について
・セキュリティ対策について
  情報データの安全管理対策について USBの使用??
・自治体クラウド等への取り組みのための職員研修の充実について
・電子メールの利用状況(活用充実について)
・ホームページの活用

旅費について

・旅費 34,849千円(決算額の0.2%)について
・経費節減対策の観点から伺います。
・根室市職員の旅費に関する条例第16条航空賃の現在の運用状況について
・北海道や帯広市等の公務旅費の際の航空運賃は、各種割引運賃や格安チケットの利用等、実際に支払った額を航空賃として支給する実額支給が行われている。
・根室市も同様の対応をすべき。
・公費によるマイレージの活用について
・国土交通省の行政効率化推進計画に「公費によるマイレージの活用」


積立金について

 21年度末残について 
 財政調整基金 積立額 150,800千円  残 606,997千円
 減債基金   積立額 150,000千円  残 829,110千円
 備荒資金組合納付金超過納付金     残 279,582千円 
                   合計1,715,688千円

・減債基金は使途について確認(起債償還のための財源となる)

・北方領土返還運動基金 620千円   残 11,665千円の活用について

北方四島交流事業及び返還運動経費について
 
・北方領土返還運動経費 当初予算 17,965千円

            決算額 12,506千円について

・四島交流事業経費  当初予算 19,716千円   

            決算額 11,437千円について

・ソフト事業の実施と基金の活用を検討すべき。

 

庁舎の耐震化診断の結果について

・本庁舎は多くの市民が利用する場、災害時の拠点施設、耐震化対策が必要。
・今後、早急に補強案等を検討の上、耐震性の確保につとめるべき。

◆民生費

児童措置費について

・平成21年度末の保育士の体制
・正職員と臨時職員の配置数。
・保育士配置基準に基づく適正配置がされているのか? → 適正配置
・人的配置計画はあるのか → 検討中
・市内の未就学児童の保育所・幼稚園入所状況を確認 
・職員の年齢構成? → 平均47歳
・何時から不採用なのか? → H14年度から不採用
・現在の年齢構成をどのように捉えているか? → 20歳台の保育士がいない
 50歳以上の保育士 19名 ※10年以内に退職
・今後の採用計画について早急に検討するよう要請する。


保健衛生総務費 看護師・技師等就学資金貸付金について

・予算額 25,080千円→決算額 19,000千円
 ※看護師 月額10万円、准看護師、理学療法士、作業療法士等 月額6万円
 ※卒業後 借入期間市内の医療機関に就職することで借入金は返済免除

・就学資金利用者の市内就職率及び市内定着率
  → 具体的に把握していない。今後の対応を要請
・技師の市内需要の把握及び就業先の紹介 → 積極的な対応を要請
・市内医療機関との調整が必要
・学校への周知方法も検討すべき 
  ※技師の利用H21年度、22年度の利用がない?
・医療技術者確保対策にとっては重要な施策であり、所管課の役割は重要である。

病院会計支出金について

当初予算額 759,542千円 → 1,173,469千円なっている。

・繰出金の内容について確認
・繰出基準の変更について確認 基準内繰入が約8億円
・実際に交付税措置等財源の手立てがされている額はどの程度か約2億円
・国等への財源手立てを要望すべきであることを指摘
・予算と決算の乖離を少なくすべきであることを指摘
・基準外繰入の病院事業会計の収支均衡を図るための繰出金の考え方について

以上

別海町医療フェアに行ってきました。

11/23 別海町で開催された「第1回別海町医療フェア」に行ってきました。

目的は、札幌医科大学島本和明学長の基調講演と地域医療に関するシンポジウム。

以下は、私のメモです。

13:00から島本札幌医科大学学長が「北海道地域医療の現状と課題」をテーマに基調講演を行いました。

新医師臨床研修制度導入による医師不足の現状、3Kを嫌い、家族や教育環境を希望し地方離れが進んでいる実態等医師個々のニーズの変化について詳しい説明がありました。

北海道全体としてみれば医師数は全国平均であるが、札幌や旭川など一部に集中する「地域偏在」の問題。

加えて、内科、外科、産婦人科、小児科を希望する者が減少する中で、眼科、神経科等その他の科の希望者が増えるという「診療科別の偏在」の問題。

医者を増やしても「地域偏在」、「診療科偏在」の問題を解決しなければ根本的な問題の解決とはならない。

北海道は180市町村の内145市町村で出産ができない。

定員数が100名から110名に増加されるが医師が育つまでに8年間かかる。

その間どうするかが課題である。
札幌医科大学での取り組み
・後期研修医の確保
・魅力的な病院、よりよい教育を目指す。
 ※トイレのウォシュレット化も目標項目にありました...
 ※市立根室病院の女性トイレの問題を思い出しました...
・地域枠制度の活用
・教育の中で地域医療を目指す人材を育成する。
  ※医学部、保健医療学部の別海町での研修は7年目。
  ※2009/3/20 札幌医科大学と別海町の間で教育連携協定
   両者の医療・福祉・保険の分野において地域社会への貢献、

   学術的協力を進めることとしています。

「地域医療の充実につとめたい」とし講演を終えました。

13:40~15:20 シンポジウム

テーマ「道東医療を取巻く環境の変化と今後の地域医療について」

市立釧路総合病院救急救命センター 其田センター長からドクターヘリの運航状況等道東全体の救急医療体制のあり方についてお話がありました。

道東ドクターヘリは21/10/5運航開始。
市立釧路総合病院(週五日)と釧路孝仁会記念病院(週2日)担当。

天候条件が悪い時には釧路町の消防施設から搬送、そこから市立釧路総合病院へ陸路で搬送することもある。
道東の場合は5月から8月は霧の影響もある。

ドクターヘリでなにが変ったか?
・圧倒的な早さ、距離が縮まった。=地域住民の安心・安全の提供
・地域救急医療への影響としては外傷診療、救急治療のレベルアップ
・救急医療における真の地域連携・交流=顔の見える関係の構築

今後の課題
・安全な運行
・安定的な財源の確保
・質の高い医師、看護師の確保と配置

※ドクターヘリの着陸ポイントには消防車が待機、と言う説明や悪天候の場合病院から離れた釧路町の消防施設への着陸もあると言う話を聞きながら、新病院建設の中で検討が進んでいる病院駐車場のヘリポート併用の話には、益々疑問を感じてしまいました。

町立中標津病院長渕院長からは、北根室全体をカバーする地域センター病院である町立中標津病院の役割と現状等について説明がありました。

・4町の他弟子屈、標茶もカバーしている。
・管内の医師数は、2006年の31人から現在34名に増えている。
 ※10年くらいのスパンでみると減っている。
・町立中標津病院も耳鼻科常勤、整形外科3名常勤になった。
・24時間常勤化目標としている(機能は発揮できていない=循環器や呼吸器の充実が必要)
・羅臼の救急車の受け入れ
・ドクターヘリへの協力
・看護師確保も厳しくなっている。
  魅力ある教育制度
  ※認定看護師、特定看護師等資格取得支援も必要であるが病院のシステムとしてやるとなると問題も多い。
  都市部へ看護師が集中(医師同様札幌、旭川の一部が一人勝ち)
・病院自体の努力としては、地域住民に魅力のある病院、安心してかかってもらえる病院を目指す必要がある。
・現状では、住民との連携が弱いのではと思っている。
・麻酔の常勤医師のいる中標津病院に外科を集約し、手術を含めた治療は中標津、別海は外来診療等機能の整理、医師の負担軽減を考えることが必要。

最後に町立別海病院の西村院長から北海道、道東、北根室の医療の現状等を踏まえ今後の別海町の医療のあり方についてお話がありました。

・圧倒的に多いのが高齢者医療
・地域包括センターとの連携
・母子センター保険センターとの連携
・高次医療は二次、三次医療圏内の地域連携
 ※0次から3次まで全体で医療がカバーされていると言う考え方を町民に理解してもらえるような活動が必要
・医療の高度化専門化、少子高齢化、医師不足、看護師不足をカバーするためには地域連携でやっていかなければ地域医療は衰退する。
・釧路、根室は医師が不足している。地域特性を活かしてやっていかなければならない。

・そのためには、別海町のことを把握しておかなければならない。
・別海は、助産師、保健師、救命士が多い。彼らとの連携を!
・1.5次的な医療、病気でない出産、緩和ケア、終末期医療等への取り組み。
・釧路も高齢者医療は弱い。
・地域連携室の充実、病院間の連携充実を
 ※1000人のコミュニティの説明 高度医療が必要なのは0.3%、医師が必要な医療は7%

 ※何でもかんでも地元の病院に求めてはいけない。

以上

根室の実態とはかなり様子の違う話でした。町立中標津病院も経営的には厳しいのですが、目指している医療は地域センター病院=北根室の中核的医療機関。

別海、中標津、釧路を含めた1次から3次医療圏までの連携をしっかり先生方が意識され、札幌医科大学との連携についても早い時期から力を入れています。

根室は、まだまだ整理しなければならない課題が山積みです。その事を市民に伝える作業も必要です。

※今日から3日間、一般会計等の決算審査特別委員会です!

※傍聴も可能です!

2010年11月21日 (日)

第5回議員活動報告会終了

11/21 13:00 文化会館2F第3講座室を会場に5回目の活動報告会を行いました。

日曜日の午後、ニホロでは映画、柏陵中学校創立50周年式典、文化会館では文化祭サウンド・ウェーブとイベントも多く、日程設定を反省(^^;&m(__)m

今回は、第3回定例会の一般質問や予算審査特別委員会、特に、29億9千万円の継続費予算審査の内容について報告をしました。

議会でも質疑の中心になった、改革プランと決算見込みの乖離の問題、一般会計繰出金、医師招へい対策について説明をしました。

病院の患者動向、医業収入の状況についても10月の状況を踏まえた状況を報告。

新病院建設については、現在、示されている図面をベースに4/26(起債申請前)に示された図面との変更点について説明。

◆使用した資料

  1.第5回活動報告会資料 PDFファイル

  2.新病院平面図 PDFファイル

  3.患者動向及び診療収入について(10月末実施) PDFファイル

◆参加者からの質問・意見等

 ・市、病院からの情報の開示が足りない。

  ※昨年3月に復活した新病院建設。

  ※補助金や起債の期限に縛られ、本来なすべき議論や説明が疎かにされていないのでは?

 ・病院正面玄関前へのバス乗り入れ取り止め(案)に対する疑問

  高齢者への配慮、現在のバス停から新病院までの距離、冬場の対策?

 ・駐車場のヘリポート併用に対する疑問

   → ドクターヘリの昨年度(10月-3月)までの利用実績 27件

   ※ 日常的な駐車場の利用との優先順位の判断?

 ・レストランやランチスペース等アメニティの充実

   ※市民の多くは、もう、諦めているのでは? 

     → 駐車場やアメニティの問題は、病院建設等特別委員会等で取組む

 ・今後の市民の関わりについて 

     → 協働の方法を皆で考えていきましょう!

本日、寄せられた皆さんの意見等を整理して、24日からはじまる一般会計決算審査特別委員会や12/14からの第4回市議会定例会に取り組みます。

皆さん、有難うございました。

本日13時から5回目の活動報告会開催

こんにちは!

昨日から、活動報告会の資料整理に追われやっと終わりました。昨日の内に開催のアナウンスをしておくべきでしたが...

13時から文化会館2F第三会議室において活動報告会を行います。

24日からはじまる一般会計決算審査及び12/14開催予定の第4回市議会定例会に向け、意見交換ができればと思っております。

新病院建設も2月には工事がはじまります。今やれることをやっておくべきと思っております。

日曜日の午後ですがお時間がありましたらご来場下さい!

これから会場に向います!

2010年11月19日 (金)

第3回市議会臨時会

11/19 第3回市議会臨時会がありました。

・11/8,9に開催された各事業会計の決算審査についての委員長報告とその採決。

・平成21年度一般・各特別会計決算審査特別委員会の設置、議案審査の付託。

・地方自治法の規定による平成21年度根室市各会計決算に関する報告及び根室市特定目的基金運用状況に関する報告。

以上が臨時議会の内容です。

各事業会計の決算審査については賛成しましたが、下記のとおり態度表明をしました。

なお、企業会計に関しても予算審査の段階で各事業内容については審査を行っておりますので、議決予算額と決算額に乖離がなければ、予算に賛成の立場をとった場合は、決算は認定すべきものと考えています。

ただし、決算審査における質疑の中で、今年度及び次年度以降の各事業の改善などの議論もしますので、審査内容を行政運営に早期に反映させるためには、決算認定特別委員会の開催時期を早める必要があると考えています。(この点は、議会改革の中でも論議されるものと思います。)


以下 態度表明の内容です。

認定第4号平成21年度市立根室病院事業会計の決算について態度表明をさせていただきたいと思います。

決算審査において、繰出金の増額理由、適正な医師数に対する考え方、及び医師招へい対策への取り組み等々に対する説明が不十分かつ不正確であり、決算認定の判断に苦慮いたしました。

経営分析作業の精度の低さを感じましたので、今後の、改善を強く要望いたします。

また、病院経営にとって医師招へい対策が最大の課題でありますことから、招へい目標の明確化、及び、招へい活動プロセスの積極的な情報開示を要望いたします。

更に、改革プランに対する患者動向の乖離の原因分析として「(市立病院が)市民の信頼を得られていない」と苦渋の見解を示されたわけですが、「市民の信頼を得るため」の取組目標を明らかにし、病院経営の徹底に努められます様、重ねて要望いたしまして、賛成の態度を表明いたします。

以上

11月24日から一般・特別会計の決算審査

おはようございます。

来週24日から3日間一般会計・特別会計の決算審査特別委員会が開催されます。

一般会計は市政全般と範囲が広いので、毎日、市役所の各部署を回り資料を集め、自宅ではH21年度の予算書、決算書とにらめっこをしています。

日曜日には、5回目の活動報告会も行い、この決算委員会や12/14から予定されている第4回定例会一般質問に向け、また、1月末には完了する新病院の実施計画に対して皆さんのお考えもお聞きしたいと思っております。

一般会計の決算審査は、はじめてですが確認・改善事項等を整理し質問に立ちたいと思っています。

2010年11月15日 (月)

交響組曲「北国讃歌」

今年も音楽団体の一年間の活動を締めくくる、交響組曲「北国讃歌」の演奏が11月13日(土)総合文化会館大ホールでおこなわれました。今年もトロンボーンパートを担当。

昭和43年根室市開基百年を記念して、郷土根室出身の作曲家故飯田三郎氏が作曲された曲。

市内のクラシック関係者が一堂に会し、ふるさと根室にプレゼントされた大切な曲を歌いつづけています。

文化は簡単には育ちません。志のある者達の思いの積み重ね、継承、継続が創り上げるもの。

昭和43年当時の人口は49,892人、今年10月末は29,631人です。40数年が経ち、人口も四割減。文化の灯を消さない様にしたいものです。

先日、息子の友達に「北国讃歌」を知らないと言われ、息子と一緒に聴きに来るよう誘いました。

毎年、来場者が減っている様な気がします。一人でも多くの市民に他にはない根室市民のための交響組曲「北国讃歌」を伝えていきたいものです。

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市内中学校3校吹奏楽部の合同演奏

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シルバーコーラス コール・スワンの皆さん。

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そしてフィナーレ 交響組曲「北国讃歌」

中学生から80代まで市民皆で歌い続ける「ふるさとの歌」

下記は、2006年 Blogをはじめた頃に書いたものです。

※仕事が忙しくなり、殆ど書いていないブログですが ^^;

タイトルは、「作曲家飯田三郎の思い出 」

http://blogs.yahoo.co.jp/honda_nem/4636180.html

2010年11月13日 (土)

根室市の財政状況について

根室市の最重点施策である新病院建設事業が来年2月から工事着工となります。

第3回定例会でも、病院事業会計経営状況と一般会計が繰出続けることのできる金額と継続可能な一般会計の財政力(体力)を取り上げ、建設着工の判断が求められたところです。

今日は、一般会計の財政力について、幾つかの指数等を上げ説明したいと思います。

平成21年度の決算状況をベースとした指数等です。(全道市長会調査資料)

夕張市のような財政破たんを未然に防ぐため、新たな指標で財政をチェックし危険な兆候がある場合には早期に、そして、計画的に自治体の健全化を図る事を目的に平成19年6月に「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」が制定されました。

財政状況の危険度をチャックするために設けられた新たな指標は、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率です。

これまでは、自治体全体で財政状況をチェックする手法はありませんでしたが、夕張市の財政破たんにより、一般会計や企業会計そして自治体以外の広域連合や第三セクター、土地開発公社等の自治体が財政面で関わりのある会計それぞれの決算では表面化しなかた経営悪化の状況を、自治体全体でチェックが必要であるとうことで、新たに設けられた指標です。

将来負担比率は、将来の財政圧迫の可能性の度合いを示す指標で、自治体の全会計に加え自治体が関係する組合や設立法人等全てに対する「将来負担すべき実質的な負債」の「自治体の標準的な状態で通常収入される見込みの一般財源の規模(=標準財政規模)」を基本とした額に対する比率で、この比率350%が早期健全化基準とされています。

根室市の数値は119.3%で道内35市中14位(平均は162.5%)です。夕張市はこの数値が1091.1%となっています。夕張市の他5市が200%を超える将来負担比率となっています。

次に、実質公債費比率ですが、公債費(地方債の元利償還金)による財政負担の度合いを示す指標で、地方税や普通交付税のように使途が特定されておらず、「毎年度経常的に収入される財源」のうち、公債費や病院等の公営企業債の元利償還金に対する繰出金等「公債費に充てる費用」の割合で、通常、前3カ年の平均値が使われます。

この数値が18%以上になると地方債の発行に際して知事の許可が必要になり、25%を超えると地域活性化事業など単独事業に係る地方債が制限され、35%以上になると災害関係を除く一般公共事業など補助事業に関する係る起債も制限されます。

根室市の数値は11.3%で35市中5位(平均は15.5%)です。夕張市はこの数値が36.8%となっています。25%を超える市は夕張市以外ありませんが5市が20%を超えています。

次に連結実質赤字比率ですが、自治体の全ての会計の赤字額と黒字額を合算し、赤字の程度を指標化するもので、「実施赤字額又は資金の不足額」の「標準財政規模」に対する比率です。

現在、この指標が示されている市は7市です。根室市は赤字状態ではありません。ちなみに夕張市も該当しません。

この数値で判るように、夕張市の場合は自治体以外の広域連合や第三セクター、土地開発公社等に対する負担が多額なものになっているようです。

従前から自治体の財政状況や地方債の発行制限のために用いられてきた指標もチェックしておく必要があります。

一般的には、経常収支比率、公債費比率、起債制限比率などをチェックしておくことが必要です。

経常収支比率は、財政構造の弾力性を示す比率で、人経費や生活保護費などの扶助費、公債費等の「経常的な経費」に地方税・普通交付税等を中心とする「経常的な一般財源」がどの程度充当しているかを示す比率です。この比率が低いほど弾力性に富んだん自治体ということになります。

根室市の数値は89.2%で35市中12位(平均は90.8%)です。

※夕張市の経常収支比率は72.9%で35市中もっとも低い数値、即ち弾力性に富んだ自治体となるっていますが、この指標には企業会計等の状況は含まれませんので、新しい指標と並べてみないと判断は難しいですね。

次に公債費比率ですが、この比率も財政構造の弾力性を示すもので、「その年度の公債費の元利償還金の額」の「標準財政規模」に占める割合を示す比率です。この比率は10%を超えないことが望ましいとされています。

根室市の数値は9.4%で35市中1位(平均は15.2%)です。35市中10%以下は根室市を含め3市です。

次に起債制限比率ですが、地方債の発行を制限するための指標で、公債費比率の分母・分子に標準財政規模を求める際にもちいる公債費の参入数値を除した値(ちょっと判りずらのですが)

根室市の数値は7.6%で35市中2位(平均は12.4%)です。15%から20%未満は要注意団体、20%以上で地方債発行が制限されます。21年度は20%以上の市はありませんが、要注意団体となる15%以上の市が5市あります。

最後に財政力指数についても説明します。

財政力指数は、自治体の財政力(体力)を示す指数で、「普通交付税の算定の際に用いる基準財政収入額」を「基準財政需要額」で除した数値の過去3カ年の平均値です。

この数値が1を超えると普通交付税が交付されなくても自治体運営ができる団体とうことになります。1に近ければ近いほど財政的に余裕があるということです。

根室市の財政力指数は、0.322で、35市中26位(平均は0.437)です。道内で一番財政力指数が高いのは、千歳市の0.804です。

単純に言えば、根室市が担うべき自治体運営経費の内、税収等自力で準備できるお金が3割しかないということです。

長々と難しい数字の説明をしてしまいましたが、整理しますと下記の通りです。

この様な指標を基に根室市の財政力(体力)の現状をチェックすることができます。

将来負担比率  119.3%で35市中14位(平均は162.5%)
  ※350%以上が早期健全化基準
実質公債費比率  11.3%で35市中 5位(平均は 15.5%)
 ※18%以上になると地方債の発行に際して知事の許可
 ※25%を超えると地方債が制限
経常収支比率     89.2%で35市中12位(平均は 90.8%)
公債費比率        9.4%で35市中 1位(平均は 15.2%)
起債制限比率      7.6%で35市中 2位(平均は 12.4%)
 ※15%から20%未満は要注意団体
 ※20%以上で地方債発行が制限
財政力指数        0.322で35市中26位(平均は  0.437)

根室市の場合、病院事業会計へ10億円を超える多額の繰出が続いていますので、その他の施設整備等いわゆる投資的事業を抑えているわけです。(これからもこの状況が続きます。)

また、健全な財政運営を維持すために、単年度の地方債の発行額の抑制(8億円以内を目標にしています。)のほか、人件費の削減やゴミ処理手数料等々独自の財源確保にも、いち早く取り組んで来ています。

この結果が、上記の各指標に表れているいるものと考えます。

更には、病院事業会計が抱えていた約10億円の不良債務も、その原因が、新医師臨床研修制度等国の医療制度改革に起因するものとして病院特例債の発行が認められ、解消しています。

したがって、現状は、数値的にみても健全な財政状況といえるものと考えます。

財政調整基金等財政運営の穴埋めに使う事が出来る基金の残額は約17億円です。

現在の財政状況で直に夕張の様な状況になるわけではありませんが、病院事業会計の収支不足(借金)を市全体でカバーしきれるかどうかがポイントになります。

現行の交付税制度が継続されること、病院経営が改定版改革プランと限りなく整合性がとれること、即ち、常勤医師の招へい対策が確実に行われることが条件になるものと思います。

改革プランと現実の経営状況の乖離を早急に改善することが喫緊の課題です。万一この条件が崩れた場合、人件費の削減等更なる対策が必要になります。

以上

下記のサイトで根室市の各種指標を見ることができます。

(上記の説明とは関係ありません)

http://patmap.jp/CITY/01/1223/1223_NEMURO_base.html

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