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2010年11月24日 (水)

別海町医療フェアに行ってきました。

11/23 別海町で開催された「第1回別海町医療フェア」に行ってきました。

目的は、札幌医科大学島本和明学長の基調講演と地域医療に関するシンポジウム。

以下は、私のメモです。

13:00から島本札幌医科大学学長が「北海道地域医療の現状と課題」をテーマに基調講演を行いました。

新医師臨床研修制度導入による医師不足の現状、3Kを嫌い、家族や教育環境を希望し地方離れが進んでいる実態等医師個々のニーズの変化について詳しい説明がありました。

北海道全体としてみれば医師数は全国平均であるが、札幌や旭川など一部に集中する「地域偏在」の問題。

加えて、内科、外科、産婦人科、小児科を希望する者が減少する中で、眼科、神経科等その他の科の希望者が増えるという「診療科別の偏在」の問題。

医者を増やしても「地域偏在」、「診療科偏在」の問題を解決しなければ根本的な問題の解決とはならない。

北海道は180市町村の内145市町村で出産ができない。

定員数が100名から110名に増加されるが医師が育つまでに8年間かかる。

その間どうするかが課題である。
札幌医科大学での取り組み
・後期研修医の確保
・魅力的な病院、よりよい教育を目指す。
 ※トイレのウォシュレット化も目標項目にありました...
 ※市立根室病院の女性トイレの問題を思い出しました...
・地域枠制度の活用
・教育の中で地域医療を目指す人材を育成する。
  ※医学部、保健医療学部の別海町での研修は7年目。
  ※2009/3/20 札幌医科大学と別海町の間で教育連携協定
   両者の医療・福祉・保険の分野において地域社会への貢献、

   学術的協力を進めることとしています。

「地域医療の充実につとめたい」とし講演を終えました。

13:40~15:20 シンポジウム

テーマ「道東医療を取巻く環境の変化と今後の地域医療について」

市立釧路総合病院救急救命センター 其田センター長からドクターヘリの運航状況等道東全体の救急医療体制のあり方についてお話がありました。

道東ドクターヘリは21/10/5運航開始。
市立釧路総合病院(週五日)と釧路孝仁会記念病院(週2日)担当。

天候条件が悪い時には釧路町の消防施設から搬送、そこから市立釧路総合病院へ陸路で搬送することもある。
道東の場合は5月から8月は霧の影響もある。

ドクターヘリでなにが変ったか?
・圧倒的な早さ、距離が縮まった。=地域住民の安心・安全の提供
・地域救急医療への影響としては外傷診療、救急治療のレベルアップ
・救急医療における真の地域連携・交流=顔の見える関係の構築

今後の課題
・安全な運行
・安定的な財源の確保
・質の高い医師、看護師の確保と配置

※ドクターヘリの着陸ポイントには消防車が待機、と言う説明や悪天候の場合病院から離れた釧路町の消防施設への着陸もあると言う話を聞きながら、新病院建設の中で検討が進んでいる病院駐車場のヘリポート併用の話には、益々疑問を感じてしまいました。

町立中標津病院長渕院長からは、北根室全体をカバーする地域センター病院である町立中標津病院の役割と現状等について説明がありました。

・4町の他弟子屈、標茶もカバーしている。
・管内の医師数は、2006年の31人から現在34名に増えている。
 ※10年くらいのスパンでみると減っている。
・町立中標津病院も耳鼻科常勤、整形外科3名常勤になった。
・24時間常勤化目標としている(機能は発揮できていない=循環器や呼吸器の充実が必要)
・羅臼の救急車の受け入れ
・ドクターヘリへの協力
・看護師確保も厳しくなっている。
  魅力ある教育制度
  ※認定看護師、特定看護師等資格取得支援も必要であるが病院のシステムとしてやるとなると問題も多い。
  都市部へ看護師が集中(医師同様札幌、旭川の一部が一人勝ち)
・病院自体の努力としては、地域住民に魅力のある病院、安心してかかってもらえる病院を目指す必要がある。
・現状では、住民との連携が弱いのではと思っている。
・麻酔の常勤医師のいる中標津病院に外科を集約し、手術を含めた治療は中標津、別海は外来診療等機能の整理、医師の負担軽減を考えることが必要。

最後に町立別海病院の西村院長から北海道、道東、北根室の医療の現状等を踏まえ今後の別海町の医療のあり方についてお話がありました。

・圧倒的に多いのが高齢者医療
・地域包括センターとの連携
・母子センター保険センターとの連携
・高次医療は二次、三次医療圏内の地域連携
 ※0次から3次まで全体で医療がカバーされていると言う考え方を町民に理解してもらえるような活動が必要
・医療の高度化専門化、少子高齢化、医師不足、看護師不足をカバーするためには地域連携でやっていかなければ地域医療は衰退する。
・釧路、根室は医師が不足している。地域特性を活かしてやっていかなければならない。

・そのためには、別海町のことを把握しておかなければならない。
・別海は、助産師、保健師、救命士が多い。彼らとの連携を!
・1.5次的な医療、病気でない出産、緩和ケア、終末期医療等への取り組み。
・釧路も高齢者医療は弱い。
・地域連携室の充実、病院間の連携充実を
 ※1000人のコミュニティの説明 高度医療が必要なのは0.3%、医師が必要な医療は7%

 ※何でもかんでも地元の病院に求めてはいけない。

以上

根室の実態とはかなり様子の違う話でした。町立中標津病院も経営的には厳しいのですが、目指している医療は地域センター病院=北根室の中核的医療機関。

別海、中標津、釧路を含めた1次から3次医療圏までの連携をしっかり先生方が意識され、札幌医科大学との連携についても早い時期から力を入れています。

根室は、まだまだ整理しなければならない課題が山積みです。その事を市民に伝える作業も必要です。

※今日から3日間、一般会計等の決算審査特別委員会です!

※傍聴も可能です!

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