病院建設等に関する特別委員会開催
昨日、病院建設等に関する特別委員会が開催されました。
4/26以来の委員会です。病院事務局が委員会審議に必要な新病院建設費用を含む収支見通しを示すことができないとして、委員会審議がストップしていました。
建設費を含む収支見通しは来年2月末。第1回市議会定例会予算審査前には示される事になっています。(第3回定例会市長答弁)
今回は、医師減による収支見込み、バス路線・ドクターヘリなどの安全対策、町内会などの地域住民に対する工事の安全対策の説明等が議題でした。
医師の異動に関する対応について
・12月3日第4回定例会提出議案の各会派説明が行われた翌日4日に外科医2名の退職とその事による診療への影響等に関する新聞報道があったことについて、各会派への議案説明の段階で何故説明ができなかったのか?説明不足である。
・医師の招へい、退職に関する情報発信窓口を明確にすること。
・患者、市民、議会、マスコニへの情報発信のルール作るべき。
・医師招へいと医師退職は切り離し、退職については患者周知を優先し原則2カ月前にする等のルールを設けるべき。
→ 病院事務局でルールを検討。その結果について議会へ報告すること。
医師減による収支決算見込みについて
1日当たり入院患者数 111.6人 → 91.0人 11月以降 90.0人で試算
1日当たり外来患者数 598.3人 → 515.0人 11月以降500.0人で試算
1日一人当たり入院単価 42,122円 → 39,711円
1日一人当たり外来単価 8,409円 → 8,592円
収益について
医業収益 5億49百万円減額
一般会計補助金 3億45万円増額(収支不足の補てん)
費用については
12月に補正をした給与費、研究研修費の増額補正
患者減に伴う診療材料費の 2億円減額
一般会計繰出金
8億77百万円から12億15百万円に3億38百万円を増額
経常収支均衡を図るためには38百万円を加え12億53百万円の繰出金になる旨説明がありました。
(私の質問項目)
・11月以降の患者見込みを入院90.0人、外来500.0人としており、ほぼ正しい見込みと考える。
・昨年度の決算とくらべ、決算見込みで約2億6千万円の収入減となる。単純計算でわあるが、一般会計繰出金は前年度11億73万円であり12億53百万円の決算見込みは少し過小な見込みではないか?(13億円台になるのでは?)
→ 外科の手術減により材料費が大きく落ちるので、13億円台にはならないものと考える。
・今回の決算見込みの患者数、単価を改革プランと比較すると約3億8千万円もの乖離がでるが、次年度以降の起債申請に影響があるのではないか?
→ 起債申請には影響はない。
※担当課長より起債申請には影響がないと答弁がありましたので再質問はしていませんが、起債は単年度申請であり、医師体制や経営見通しがチェックされるはずです。起債申請が認められるためには、一般会計が収支不足を全額補てんすることが前提になるものと考えます。
ヘリポート設置の問題について
事務局からは、ヘリポートは断念したが、ドクターヘリ、災害時等臨時的に駐車場を利用する方向で検討を進めているとの説明がありました。
・病院内での協議経過等計画断念に至った理由を詳しく説明すべき。
・中途半端な利用案の検討よりは、必要とするのであれば、消防本部跡地の利用も含め、精査すべきである。
・どの様な医療の提供を地域として目指すのか、ドクターヘリが昨年運航されたわけであり、その利用のあり方や三次医療圏である釧路との役割分担の整理をする中で、
ヘリポートが必要だとすれば、市民理解を得て、専用スペースの確保を考えるべき。
・緊急時に一度利用すれば、患者間で差別するわけにはいかなくなり(判断が難しい)、結果として、恒常的な利用になってしまう。中途半端な利用案を検討すべきではない。
等々の意見が出され、事務局で再検討することになりました。整理がついた時点で議会へ報告する。
バスの敷地内乗りれについて
バスの乗り入れに関しては、最大1時間に11本の乗り入れとなることから安全管理対策上難しいとの判断をした。
病院前、消防前両側にバスの駐車帯を設ける等の対応を考えている。
・バス停から病院までの歩道部分をロードヒーティングする等冬場の対策等安全対策を行ってほしい。(要望しました)
町内会など近隣住民にたおする工事の安全対策の説明について
12/3 文化会館 17名出席、12/20 13名出席
改築工事施工計画図について説明
※提出されたA3判の資料をスキャニングし見ずらいので背景に色を付けたものです。
工事期間中の駐車場について説明
※近日中に医心伝信ネットワーク名で新聞折り込みにてアナウンス予定
※既に市立病院ホームページではアナウンス済み
・工事期間中の安全対策及び透析患者や車いす利用者等への駐車場の配慮について要望しました。
その他として
・過疎債の借入の日程について(佐藤議員)
→ 1月末から2月に起債許可予定)
(私の質問項目)
・観察室10室の配置の目的
→ 重症患者観察のため
※看護師の配置が困難であり活用のための体制整備が難しい(指摘)
→適正配置に努める。
・医療情報システムの検討状況について
→ 検討中。医療機器とのバランス等を検討中
・いつの時点で新病院の償還経費を含めた収支見通しが示せるのか(再確認)?
→ 2月末を目途として示す予定。
以上
※委員会終了後、理事会開催
委員長より、委員会の任務は終えたとして、解散について提案がり各会派の検討結果を確認。
・実施設計がまだ完了していないこと、工事がはじまってからの安全対策、医師招へい対策及び病院経営の問題等チェック事項があるため存続すべき。
・解散するのであれば経営問題に特化した新たな委員会の設置が必要。
・今日の会議でも積み残しとなった問題もある。
等々の意見が出され、
・事務局からの報告事項、実施設計等について報告を受ける必要があることから直に解散はしない。
・経営問題等をチェックする場として新しい委員会の設置について、議長、議会運営委員会等と協議を行う等準備を進める。(委員長、副委員長)
ことが確認されました。
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