平成28年度当初予算を審査するための予算審査特別委員会が設置され、3月14日から17日までの四日間審査が行われました。
一般会計予算を審査する第一委員会、特別会計・事業会計を審査する第二委員会、二つに分かれ同時に委員会が開催されます。
今回は一般会計予算を審査する第一委員会に入りました。
持ち時間を有効に使うため、事前に関係各部署と意見交換を行い質問項目を精査しています。
以下は、今回の予算審査で取り上げた主な事項です。
【総務費】
・東京事務所の役割について 4,599千円
東京事務所の現状確認及び今年度から取り組む地域グローバル観光施策推進に必要な都市部での情報発信機能の強化を見据えた見直しの必要性について
・職員研修経費について 3,226千円
団塊世代の大量退職に伴う大量採用。新人職員の研修充実と人口減少社会を想定した職員体制の見直し等、少数精鋭化を目指し、職員のスキルアップが必要であり、計画的な研修システムの導入等を含め研修機会の充実が必要と考えてろいますので、現状の職員研修旅費をチェック、内容確認を行い、研修機会の充実を提案。
・防災啓発番組制作委託料について
FMねむろを通じておこなっている防災啓発番組制作委託の内容と効果を内容確認。
FMねむろ放送データのオンデマンド化と市ホームページ等で視聴できる仕組みを提案
・北方領土対策事業について
返還運動原点の地としての啓発活動、返還運動について
映画「ジョバンニの島」の活用方法について確認
「えとぴりか」を活用した啓発事業(子ども達の関心をたかめるための取り組み)について提案
納沙布岬の物産センターを用途変更して整備する「北方領土資料館」の整備事業については。元島民の意向等も聞きつつ、8月のオープンにこだわらず、時間をかけて準備を進めるよう要望。
・ふるさと納税について
ふるさと納税推進員(5,302千円)の役割を確認
NPO化等への業務委託など組織体制の強化の必要性について質疑。
ふるさと納税基金の運用基準についての精査の必要性
従前からの継続事業への基金の充当はふるさと納税の趣旨から考えるとふさわしくなく、寄付者の意向を踏まえ、新たたな政策的事業へ基金充当をすべきと提案。
返礼品取り扱い事業者が負担している記念品送料については、市が直性負担し送料の均一化をはかることを提案。
・地域おこし協力隊について ※備品購入費 200千円の内容確認
一年間の地域おこし協力隊2名が取り組んだ仕事の内容とその効果を確認
民生費
・しらかば保育園建替事業補助金 138,703千円
予算措置に至った、これまでの経過・経緯について確認(質疑の視点)
①この重要案件に対する議会との事前調整、協議、報告の場がなかった
②総合計画、地方創生総合戦略策定の中でも、「しらかば保育園」移転建替の話は一切なかった
③「珸瑤琩の民間保育園」と「はぼまい保育所」の統合・指定管理の議論の際に、具体的に「しらかば保育園」の名前は出していないが、保育行政全体の中での、民間活力として管理者制度のメリット等を踏まえた取り組みを検討するようお願いしていた経緯を踏まえ、今回の判断・経緯(統合・指定管理ではなく民間保育園への補助を確認。
④市立宝林保育所との関係等精査が必要
⑤今後の、児童数の動向と施設数、各施設の定員等との整合性
⑥予算措置の財源的な内訳の確認
⑦保育行政全般に対する行政のスタンスについて等について質疑
・落石へき地保育所整備事業 基本設計委託料 5,380千円
どの程度規模のへき地保育所の整備を予定しているのか確認
・高齢者見守りボランティア事業 補助金 368千円
・老人保健施設建設事業補助金 12,087千円
内容の確認 → H11-H30までのセラピーこざくら建設支援補助金の債務負担
ラピーこざくら増設分(ユニットタイプ)の稼働状況と行政の支援の在り方について
30床の増床を行ったが看護体制が整わず、15床が休床状態であった。
新年度の状況を確認 → 体制が整い全床稼働へ
根室市全体の介護支援体制としての人的必要量の把握と体制充実のたいめの対策への市の関り方について質疑
衛生費
・塵芥焼却場管理運営経費 344,470千円
塵芥焼却所の補修関連工事費の状況と保守内容について質疑
炉内耐火物等の補修に毎年多額の費用を要している。
近年の補修事業の状況と今後の見通しについて確認
※平成29年度以降 1億円程度の補修費用が見込まれる。
・病院事業会計支出金について 1,632,587千円
般会計支出金に対する考え方について質疑のポイント
一般会計繰出金は、平成20年度以降10億円を超え、平成26年度は17億8千万円まで膨れ上がり、先に示された平成27年度版財政収支試算表においては、平成28年度、平成29年度は16億円台、平成30年度以降も14億前後の繰出が見込まれていること。
現状の基準外繰出、特に、収支均衡を図る補助金を一つの経営状況のチェックポイントと見てきましたが、中々、改善傾向にない。
原因をどの様に分析しているか?
※収支均衡を図るための補助金
H26 689,908 千円 (決算ベース 593,731千円
H27 536,538 千円 (決算見込みベース 669,312千円)
H28 629,157 千円
この状況をどうどう考えているのか?まだ、どの様に解消していくのか?
・歯舞診療所の状況について 医師が交代診療内容等に影響はないか?
・地域医療を守り育てる条例のPRの必要性について(提案)
6年前から提案していた条例化。今回、やっと実現しました。
この条例の趣旨を市民周知するとともに、条例の趣旨に沿った取り組みを着実進めるためにも、市民PRに努めるべきと提案。
労働費
・勤労者福祉支援制度の見直しについて 勤労者福祉金運用経費 30,000千円
勤労者の生活の健全化と安定向上に期するための必要資金の貸し付け事業。
制度改正内容の確認
貸付対象者の要件緩和、貸付期間における据え置き措置の統一化
利用実績確認
・季節移動労働者支援制度について
地元新聞の送付を廃止した理由と今後の対策について質疑
新たにメールにより市のフェイスブック更新情報を配信 → この程度で大丈夫?
※情報提供の在り方、内容について要精査が必要
・サケマス200海里問題の影響をどの様に考えるのか?
影響予想・分析の必要性について
就労対策上
外国人就労者(実習生)受け入れ枠の拡大について
人材確保等の長期的な視野にたった支援
農林水産業費
・自然保護対策経費 エゾシカ有害駆除業務委託料の実績 4,104千円
ハンターのマナー 鉛弾の影響 ワシ類の鉛中毒の問題への取り組みについて質疑
野鳥観光に取り組むまちとしてワシ類の鉛弾による中毒の問題に積極的にとりくむべきという視点から質疑、「鉛弾撲滅のまち」を宣言するなど他都市に先駆けて取り組むべきであると提案。
・根室地域水産環境整備事業委託料と沿岸漁業振興策について質疑
※ロシア200海里内サケマス流し網漁禁止を踏まえた対策の必要性
※漁業基軸の再構築への取り組みの必要性
・根室物産PR事業 リーフレット制作事業 303千円の内容確認
※ICTの活用の必要性について
商工費
・商店街活性化支援事業補助金 4,000千円 について質疑
H27年度の事業実績とその効果について
商店街振興策をどの様に考えるのか?
商店街活性化策としての地域ポイントカードについて(事業の展開方法と市の役割等)
・自然野鳥観光推進員 2,565千円 について
地域おこし協力隊事業として平成26年度から配置されている自然野鳥観光推進員の業務内容と今後の配置に対する考え方について質疑
・観光用備品 2,834千円 について
会派としてふるさと納税を活用して整備すべきと提案した「イベント用大型テントの整備」事業の内容について確認。
・観光協会補助金について 30,864千円 について質疑(ポイント)
事業の内容 ※補助金・事業内容の推移をチェック
一般質問を踏まえ体制の問題
地域おこし協力隊の在り方(企画部門との統合一本化について)
市が進めるシティプロモーション事業における観光協会の役割
イベント中心の観光政策から地域のイメージアップ戦略へシフトチェンジ
観光協会にどの様な役割をもとめるのか?
・観光振興策のあるべき方向性について 質疑
①地域グローバル観光について
②パッケージングした施策展開の必要性について
※会派等して創生総合戦略事業としてパッケージ型事業として協議した「アーツシティー構想」、「クラウドねむろ構想」、「朝日に一番早いまちプロジェクト」などを例に、目に見える具体的なパッケージング事業化、施策展開の必要性を提案
③ICTの活用について
土木費
・街路灯施設経費 45,179千円 について
街路灯のLED化について質疑(従前からチェックしています。)
・除雪対策経費について 除雪トラックの購入 45,650千円の内容確認
除排雪業務等現業部門のアウトソーシングの必要性について
※民間との役割分担、民間活力を検討すべき(提案)
・都市計画用途地区指定事業委託料 6,135千円の内容確認
マスタープラン見直し作業とのとの関係確認
事業そのもの目的、理由等をチェック(駅前地区の用途変更)
・住宅建設事業について 質疑(ポイント)
①光洋団地2期工事推進のための入居者アンケートについて
※現地改修となった畏友
※家賃が上がったらはらえない 65.7%
②将来住宅供給戸数の想定について確認
H26年 1,141戸 → H36 830~910戸
公営住宅の方向性
・人口減少や高齢化等に対応した供給戸数の適性化
・既存住宅の改善等による長期活用
・郊外地区での老朽ストックの集約
・現入居者の安心・居住環境の維持
光洋団地2-3丁目の方向性
・既存団地入居者の安心
・居住環境の維持に向けた改善
・供給戸数の適性化に向けた老朽ストックの継続的行進
・現待機者に向けた建替え
③移転計画の内容確認
H28から除却スタート 27棟 108戸
H29から建設・改善スタート (H36まで)
毎年 2棟6戸 建設 16棟 48戸
1棟6戸 改善 12棟 48個 ※33年から2棟
④総体予算規模チェック
⑤コンパトシティ化への取り組み等全市的な視点から?
⑥このまま光洋団地の整備をつづけていていいのか?(交通アクセスの問題等)
消防費
・消防団用備品整備の状況について
・防火水槽新設工事と整備状況について
・水槽付消防ポンプ自動車の整備と防火体制の現状について
・通信設備備品整備 12,713千円と消防専用無線電話装置撤去工事 451千円
※デジタル無線設備を含め現状の運用状況を確認
・救急搬送の現況
※病院と消防それぞれの役割搬送状況について
※ドクターヘリの運行状況とランテブーポイントについて
鳴海公園からの搬送状況と病院駐車場のランデブーポイントとしての可能性
※妊産婦の搬送状況及びルールについて
教育費
・学力向上対策について質疑 (ポイント)
①予算の内容(23,787千円)
②根室市確かな学力向上に関する取り組み方針(H26-H28)にうちて
※教育シンポジウム北海道の話(事例紹介として)
基礎学力不足にイメージ共有が必要
学力テストを分析しないのであれば調査する必要なし。
可視化することが大事
高校にける学び直しのメニューを見れば地域の実態が見える
基礎学力の崩壊でなにがおこるのか
マクドナルドでの実例
挨拶のマニュアルが読めない
お客様の注文が復唱できない(長い商品名等)
期間限定メニュー 19時 午後7時が理解できない 夜マック…
基礎学力がないと
消費税の計算ができな、預金利息の計算ができな
市役所のリフフレットがよめない、マニュアルが理解できない。
離職率が高くなる
等の事例を紹介
③全国学力・学習状況分析ツールの活用と情報公開の必要性について
・小中一貫校(教育)の必要性と適正配置(学校統廃合)への取り組みについて
教育委員会、市として跡地利用も含めプランをもって市民・関係者への説明をすべき。
花咲港小学校について前適性配置計画から統合の考えしめされてる学校
検討期間はあったはず → ノープランで地域への説明会に臨むの姿勢は問題
・教職員の研修予算について(提案)単費でも充実に努めるべき
・外国人指導助手配置事業 5,332千円 について
配置拡大の考えはないのか?確認
・図書館電算システムの稼働状況について
Web検索の利用状況・予約の利用状況
保守点検料業務委託料が 2,074千円の内訳
http://www.lib-nemuro.jp/ 図書館単独のURL?
→ 市の方針としていいのか?チェック
・飯田三郎資料室のあり方について
施設の利用状況
今年はここに幸ありが発表されてから60年の節目!!
→ 先生の資料を改めて整理、展示の見直しなども検討すべきでは?
展示システムが動作しない→改修すべきでは?
図書館から総合文化会館へ機能を移すべき(従来から提案中)
諸支出金
土地開発公社貸付金の内容について(各確認)
土地開発公社の役割と廃止を含めた見直しの必要性について
職員費
新陳代謝の実態についいて
職員の採用計画方針について
歳入予算
・市税の収納状況について
コンビニ決済、クレジット決済の実態について確認
収納率向上対策としてPR等含め普及拡大を提案
・各種基金の状況
ふるさと応援基金の運用ルールについて
財政調整基金、減債金の運用ルールにつて
財政調整基金は標準財政規模の10%が適正とされている。
根室市は? → 行財政改革プランで 5%としている。
※平成28年度末残見込み額は4億9千万円
※標準財政規模は約90億円であり根室市はレットゾーンである。
・公営企業等貸付金元利収入
下水道事業会計貸付金元利収入 今年度 0千円の 内容を確認
※昨年の1,003,0000千円の行方?が不透明であり、実態をチェック
※本来であれば土地開発基金に積戻しが行われなければならない。
→一般会計が借りたままの状態であり、基金への返済については平成28年度中に検討
※文書質問で詳細を確認することとした
・市債の内訳 過疎債の発行状況は?
過疎債の依存度が高くなっていることから、市の方針について確認。
過疎債の適性運用と財政運営全般について質疑
→ 持続可能な適性な財政運営、財政状況の見えるかに努めるべき。
以上 予算審査特別委員会で取り上げた項目です。
最近のコメント