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2016年5月 4日 (水)

平成28年3月定例月議会一般質問 観光振興政策

(1)地域活性化における観光振興政策の位置付けについて

【質問要旨】

 地域活性化における観光振興政策のウエイトが、これまでどのように変化・推移してきたのか、また、観光振興に期待する効果をどの様に考えているのか、今後のビジョンも含め、市長の見解を伺う。

【市長答弁】

地域活性化における観光振興政策の位置付けや期待する効果について

・根室市総合計画における観光振興政策の位置付けは、20年前の第7期では「観光基盤形成プロジェクト」、10年前の第8期では「産業振興活力創出プラン」と、いずれも重点施策とした。
・昨年スタートした第9期においては、「住みたいと思える「ひと」「しごと」を呼び込むプロジェクト」として施策を展開している。
・観光施策は、点から面へ、さらに広い視点に立った取り組みへと推移しており、少子高齢化や人口減少が進み、域内の生産力を増大させることが困難な中、交流人口の拡大による地域活性化策として重要な役割を占める。
・これからの観光は、地域の持つ多種多様な資源を観光資源として位置づけ、情報発信力や受入体制の充実強化等により、当市の産業振興を支える柱の一つとして育てていくことが必要であり、波及する経済的効果に期待している。

【再質問・意見等】

 観光振興政策の位置づけや期待する効果について、目標値の数値化・見える化が必要と考えるが、市長の見解を伺う。

【答弁】

・観光振興の成果としては、年間の入込数が一つの目安。
・当市の夏季集中の通過型観光という現状を踏まえると、この数値だけでは、裾野が広い観光関連産業全体への経済効果を測るのは困難。
・総合計画や根室市創生総合戦略において、「冬期間における観光客入込数」、「外国人宿泊客数」、「観光客入込数のうち宿泊者数の割合」をそれぞれ数値化して指標(KPI)に掲げた。
・観光客入込の平準化を図ることを目標とし、この達成に努める。


(2)観光振興政策を支える組織の現状とその改革について


【質問要旨】

 観光振興政策を支える関係組織の現状をどのように認識しているか。また、組織改革や新たな組織づくりの必要性についての考えを伺う。


【市長答弁】

観光振興政策を支える組織の現状と、改革や新たな組織について
・観光を産業振興の柱とするためには、単発のイベントのみならず、様々な取り組みが必要
・その展開に当たっては、行政だけでなく多くの企業や団体で組織する観光協会の体制強化が重要である。
・観光協会は、平成23年度よりバードウオッチング観光振興アドバイザーを配置。
・市は、平成26年度より地域おこし協力隊制度を利用して、自然野鳥観光推進員を観光協会内に配置。
・外からの視点も取り入れながら観光の振興に努めている。
・今後においても、体制の強化や各種事業内容の充実を図り、多様な関係者による推進組織(DMO)の設立に向けた動向などにも注視し、よりよい体制の整備について引き続き検討をする。

【再質問・意見等】

 観光振興を支える現行体制の評価、課題・問題点の整理が不十分と考える。
 交流人口の拡大にあたっては、大きな枠組みで捉えた組織が必要であり、地域おこし協力隊の窓口の一本化や観光協会事務局体制の見直し、移住定住施策との連携など、交流人口の拡大に向け、「ひと」「しごと」を呼び込むプロジェクトを推進するための新たな組織(DMO)が必要と考える。

【答弁】
・これからの観光振興においては、観光協会を中心とした民間の活力を結集し地域として持つポテンシャルを最大限に発揮していかなければならない。
・観光協会は、これまでも外部の視点も取り入れながら体制強化を図っており、イベント運営にとどまらず、新たな取り組みを進めるためには、今後さらなる成長が求められているものと考える。
・観光振興の進めるため広域的な組織の設立に向けた検討が民間を主体に動き始めており、当市としても、地域単独だけではなく、地域の実態に即した枠組みの検討が必要。

※DMO(Destination Marketing/Management Organization)は、観光地づくりの舵取り役であり、誘客のターゲットを明確に定め、戦略に基づく一元的な情報発信やプロモーションを実施するなど、観光客を呼び込むための、多様な関係者の合意形成組織。


(3)新たな観光振興ビジョン策定の必要性について

【質問要旨】

 「根室市観光のまちづくり基本方針」の見直しも含め、新たな観光振興ビジョンを策定する必要があると考えるが、市長の見解を伺う。

【市長答弁】

新たな観光振興ビジョン策定の必要性について
・平成22年に策定した「根室市観光のまちづくり基本方針」は、観光振興の基本的な方向性を示したもの。
・その視点や目指すべき姿の考え方は現在も同様。
・この間の環境の変化や旅行者ニーズの多様化が一層進んだことから一定の見直しや修正は必要と考える。
・「根室市観光のまちづくり基本方針」に基づき各種施策を展開するための実施計画である「主要プログラム」は、新たな総合計画や根室市創生総合戦略の策定に伴い、それらとの整合性を保つための柔軟な見直しも必要と考える。
・今年度は、シティープロモーション推進事業の一環として、マーケティング戦略やブランディング戦略の基礎調査を行う「地域グローバル観光推進戦略基礎調査業務」を委託事業として実施。
・これらの成果を見極めるほか、今後の戦略策定の方向性を踏まえながら、見直し作業の具体的な検討を行う。

【再質問・意見等】
 市が進めようとしている、地域グローバル観光とはどの様なイメージなのか、クルーバル観光推進戦略に舵を切った理由とこれまでの観光推進事業との整合性について整理が必要。
 また、戦略推進に当たっては、目標設定と見える化を進めるべきであり、更には、根室市観光のまちづくり基本方針の見直しを含めた新たな観光振興ビジョンが必要と考える。

※市の考え方と方向性

・当市はこれまでも、日本有数の野鳥の宝庫を始めとした豊かな自然を貴重な観光資源の一つと位置づけ、その魅力の磨き上げに努めてきた。
・地域グローバル観光の推進は、訪日外国人の増加を見込まれるなか、自然や野生生物に深い興味を持つ欧州に着目し、ターゲットを明確にしながら、これまでの地域の取り組みの加速化を図る取り組み。
・観光振興にたいする視点や目指すべき姿などに対する考えは、これまでと変わらない。
・戦略策定に向けた基礎調査業務を委託しておりま、その成果の見極め、今後の戦略策定の方向性定め、「根室市観光のまちづくり基本方針」の修正や見直しを行う。

※市長の判断は、新たな観光振興ビジョンの策定ではなく、現行の基本方針をベースに、その修正と見直しをもって事業展開をするめという考え方。

以上

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