平成27年3月定例月議会一般質問 病院問題その4
1.市立根室病院の経営改善の前提として整理すべき事項等について
(4)医療情報システムの更新について
【質問要旨1】
新病院移転後一年目にして、基幹システムを更新、電子カルテシステムを導入されるということですが、このタイミングでシステム更新を行うこととした理由、業者選定の経過、導入内容など更新計画の概要について伺う。
【市長答弁1】
電子カルテシステムへの更新計画について
・システム更新の理由は 平成20年度に導入した基幹システムのリース期間満了と同時に保守契約が終了するため、その更新時期に合わせて電子カルテシステムを導入することとした。
・業者選定の経過については、 電子カルテシステムの導入にあたっては、高度な知識・技術や創造性、構想力、ノウハウや応用力が要求され、調達する業務等の目的に最も合致した企画・技術力を有する事業者を選定することから、公募型プロポーザル方式を採用し、1月10日に選定委員会を開催し、 最優秀提案事業者を決定した。
・次に導入内容については、 電子カルテを含む基幹システムの更新のほかに、同じく更新時期を迎えた再来患者受付システム、健診システム、医事会計システム、給食管理システムについて更新する。
・電子カルテシステムの導入に併せて、 眼科診療支援システム、リハビリシステムの補完と、看護勤務割システムを追加し、各種業務の効率化と負担の軽減を図るためシステムの更新をする。
【質問要旨2】
新病院移転時に基幹システムへの更新が可能だったのか否か、一般論としてであるが、一年後にこの様な更新をするのであれば、移転時に、メーカーからも更新した場合の経費積算なども示されるもの考えますし、病院としても、経営的な観点からそのシミュレーションは当然すべきである。新病院移転時にどのような判断をされ、その経過を院内的にどの様に位置づけたのか、また、経費面から見て過剰投資ではなかったのか見解を伺う。
【市長答弁2】
新病院移転時の医療情報システムの取り扱いについて
・医療情報システムの整備に係る基本的考え方として
(1)患者サービスの向上
(2)現行システムの充実
(3)将来的な展望を視野に入れた情報システムの導入
(4)導入経費の節減
を基本に検討を進めた。
・検討の中ではフルオーダリングと電子カルテシステムを一度に導入することは、先進都市の事例からも医師、看護師が業務負担増に耐えられないとの判断のもと段階的な導入とした。
・経費的な問題として、移転時に電子カルテシステムを導入した場合、3億7千万円の経費支出となり、既存システムの移行拡張の場合の経費と比較し、1億3千万円の増加となることも考慮した。
※この問題については、予算審査特別委員会で詳しく議論することとしました。
一般質問項目
1.市立根室病院の経営改善の前提として整理すべき事項等について
(1)現状の経営状態の分析・把握と収支バランスのとれる分岐点について
(2)新たに発生する不良債務と一般会計繰入金について
(3)地域医療ビジョンの策定と市立病院の目指すべき診療体制について
(4)医療情報システムの更新について
2.都市基盤の整備充実とまちづくりについて
(1)都市計画マスタープランの位置づけについて
(2)住宅環境の整備に対する考え方について
(3)明治公園の総合的なリクリェーション機能の充実と
国策による交流拠点公園の整備について
(4)高潮災害を踏まえた防災対策としての港湾整備について
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