平成27年3月定例月議会一般質問 病院問題その2
1.市立根室病院の経営改善の前提として整理すべき事項等について
(2)新たに発生する不良債務と一般会計繰入金について
【質問要旨1】
約2億円と想定される平成26年度末に新たに発生する見込みの不良債務解消の方針と収支均衡を保つための繰入金をどのように位置づけるべきか、市長の見解を伺う 。
【市長答弁1】
平成26年度末に新たに発生する見込みの不良債務について
・地方公営企業会計制度の見直しにより新たに発生する不良債務については、医業収益の増加による流動資産の増と公立病院特例債の繰上償還、退職に伴う引当金減少等による流動負債の減により、当初見込みの4億8千万円から2億円程度になる見込みである。
・公立病院特例債の繰上償還は、償還期限までに新たな不良債務を発生させることが制度上の趣旨からも適切ではないこと、更には、地方公営企業法全部適用へ移行し管理者への権限の委譲に向けた準備の一つとして実施するもの。
・結果として議員指摘のとおり不良債務の一部が解消されるものである。
・新会計制度により次年度に支払う企業債の元金償還金や賞与引当金等に係る約2億円の不良債務を病院事業独自で解消することは現状では困難。
・新たな収支改善計画と一般会計の財政状況を見極めながら、その取り扱いについて検討を 進める。
【再質問1】
・新たに発生する不良債務の解消をしなくてよいのか。 公営企業法全部適用の前提条件として解消計画を持つべきではないのか見解を伺う。
【答弁1】
・先ほどご答弁申し上げましたとおり、新に発生する約2億円の不良債務を病院事業独自で解消することは現状では困難である
・繰り返しになりますが、地方公営企業法全部適用移行後に作成を予定している新たな「収支改善計画」と一般会計の財政状況を見極めながら、その取り扱いについて検討を進めたい。
・計画策定にあたっては、根室市の厳しい財政状況や病院経営に対する基本的な方向性を管理者と共有し、病院の経営健全化の取り組みを進める。
【質問要旨2】
新会計制度は、限りなく民間経営に近づけ、経営実態が誰にでも理解しやすいものにするものであり、より民間企業に近い経営への取組みが求められます。平成26年度は貸借対照表等が大きく変わったが、このことをどのように捉えているのか、市長の見解を伺う。
【市長答弁2】
貸借対照表等の変更について
・地方公営企業会計制度の見直しは、民間企業の会計制度が頻繁に見直されている中、昭和41年以来大きな改正がなされてこなかったことから、民間企業の会計基準との整合性を図る目的で行われたものである。
・この新しい制度においては、現行の民間企業の会計原則の考え方を最大限取り入れたもので、一般会計等の負担や国庫補助金等の公的負担の状況を明らかにするという地方公営企業の特性等を適切に勘案したものと捉えている。
以上
一般質問項目
1.市立根室病院の経営改善の前提として整理すべき事項等について
(1)現状の経営状態の分析・把握と収支バランスのとれる分岐点について
(2)新たに発生する不良債務と一般会計繰入金について
(3)地域医療ビジョンの策定と市立病院の目指すべき診療体制について
(4)医療情報システムの更新について
2.都市基盤の整備充実とまちづくりについて
(1)都市計画マスタープランの位置づけについて
(2)住宅環境の整備に対する考え方について
(3)明治公園の総合的なリクリェーション機能の充実と
国策による交流拠点公園の整備について
(4)高潮災害を踏まえた防災対策としての港湾整備について
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