平成29年6月定例月議会一般質問地域医療問題2
1.根室市が目指す地域医療のあるべき姿と市立根室病院の役割とその経営のあり方について
(2)根室市が目指す医療機能の構築とその維持における行政の役割について
【質問要旨】
根室市の医療機能の構築においては、地域が抱えている問題認識とその解決策を整理し、具体的な政策展開を行うべきと考える。
市立根室病院の診療体制だけではなく、市内開業医の体制など市全体の医療機能について、どのように認識し、諸課題の対策を考え、その解決において行政がどの様な役割を担うのか市長の見解を伺う。
【市長答弁】
(根室市が目指す医療機能の構築と行政の役割について)
・根室市においては、今後、高齢化が進行する中で、現状と将来像を見据え、市民に求められている医療機能の構築が必要であると認識している。
・行政としても、根室市の地域医療のあるべき姿を実現するためには、市立根室病院の診療体制と病床機能の分化、市内開業医の状況、市民ニーズや人材確保などの調査・研究を行う。
・市内各医療機関・介護施設・各関係機関との連携は不可欠であると認識している。
・今後、具体的な対応に向けては、行政が調整役となり、他都市の取組みなどを参考にしながら2025年を見据えた根室地域の医療の目指すべき姿について、充分に協議を重ねたい。
【再質問1】
市立病院の診療体制のみならず、市内の開業の体制を含め全市的な医療機能の現状認識についてもお伺いしましたが、具体的なご答弁がありませんでしたので、改めに、根室市全体の医療機能につての課題等も含めた、現状認識について、市長の見解を伺います。
【再質問1答弁】
(市内開業医の体制も含めた医療機能の現状認識について)
・現在、市内においては、公立病院である市立根室病院、公設民営であります歯舞診療所、民間医療機関としましては、内科・精神科・消化器科・小児科・眼科を標ぼうしております7つの医療機関が開業されていると認識している。
・地域の医療機能のあるべき姿の実現のためには、市立根室病院のみならず市内各医療機関との連携は不可欠なことから、安定した診療体制のためにも医療機能の現状について把握しなくてはならないと考えている。
※医師の高齢化の問題や歯舞診療所の問題など事例を挙げて、具体的な現状の認識を答弁いただきたかったのですが…
【再質問2】
今後の取り組みとして、行政が調整役を担い、他都市の取り組みを参考に2025年を見据えた協議検討を重ねるということですが、地域医療構想は、地域包括ケアシステムの構築と連動性をもった検討が必要になるものと考えます。
根室市は他地域と違い、一市単独の2次医療圏とし検討が必要ですが、どの様な検討組織で、また、どの様用な時間軸のなかで、計画づくりを進められるのか、地域包括ケアシステム構築との関係性等も含め、市長の見解を伺います。
【再質問2答弁】
(地域医療構想における地域包括ケアシステムとの連動性を考慮した検討の進め方について)
・「地域包括ケアシステム」については、医療機関の代表や市民団体など関係機関等との中で、根室市に必要な体制について協議を進めてきた。
・その役割を担うために本年4月より市立根室病院において、「ケア病床18床」の試行的運用も始まったところである。
・「地域包括ケアシステム」の中には、地域の医療機能との連動性も重要であることから、着実に高齢化が進む当地域の実情を踏まえながら、これら施策の検証を行い、2025年を見据えた当市の医療機能のあるべき姿について各医療機関・関係機関とのさらなる協議が必要と考えている。
【意見として】
将来を見据えた準備が必要であり、地域の状況、実態把握を行い、地域に必要な医療機能や診療体制、人材確保等の課題整理を急ぐべきであり、解決すべき課題に対する目標設定も必要である。
一例ですが、稚内市では、開業医の開業支援制度を設け最大6,940万円もの助成を行っています。根室市も地域の状況を踏まえ、2025年を見据えた、様々な取組を早急に行っていただきたい。(地域医療問題に対する危機感が足りない。)
以上
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