平成27年6月定例月議会一般質問 病院問題2
1. 市立根室病院の経営改革と医療安全推進対策等への取組みについて
(2) 医療安全推進対策への取組みについて
【質問要旨1】
平成24年10月に院内における医療事故の防止と医療安全対策を目的に新たに「医療安全部」を設置され、医療事故防止や医療事故発生時の対応、院内感染防止を担う「医療安全推進室」に職員を兼務で配置しているが、現行体制と、また、どのような改善作業を進めてきたのかを伺う。
【市長答弁1】
市立病院における医療安全部の体制等について
・医療安全部は、平成24年10月に院内の医療事故の防止と、医療の安全確保を目的に新設され、医療安全対策の徹底や、事故発生時・調査の対応などを担っており、現在の体制は、医療安全部長をはじめ、医療安全推進室長と、係員8名で兼務により配置している。
・医療安全推進室については、これまで、医療事故調査委員会や、医療安全対策委員会、院内感染対策委員会などの中心的な役割を担いながら、医療事故等の原因分析及び究明や再発防止策等に向けた、行動指針マニュアル等の改善を進めてきた
・今後も引き続き、安全管理体制の強化と、組織の充実を図っていきたい。
【質問要旨2】
本年3月、ノロウィルスによる院内感染に対しているが、どのような対策を講じたのか、また、その結果について市民に対する情報開示が行なわれるのかを伺う。
【市長答弁2】
ノロウィルスによる院内感染への対応について
・本年3月19日に市立病院で発生したノロウィルスによる院内感染は、三階病棟において二名が陽性と確認され、さらに二名の患者が、下痢や嘔吐の症状を訴えたことから、速やかに根室保健所へ報告したところであり、その後、入院患者や職員、あわせて14名から同じ症状の訴えがあり、うち四名が陽性と確認された。
・院内での感染症対策については、医療安全対策室が所管する院内感染対策委員会が中心となって保健所による指導とあわせて、当院のマニュアルに基づき、疑いのある患者と同室であった患者に対し、別病室への移動や検査の実施、三階病棟への入院の制限、面会の禁止のほか、発生状況の院内掲示を行なうなど、迅速、かつ的確な対応に努めた。
・3月30日には、感染者の回復を全て確認するとともに、新たな発生報告も確認されなかったことから、終息宣言を行ない、規制の解除をおこなった。
・市民への公表については、今回の院内感染は、病院の過失は認められないため、「市立根室病院医療事故等公表基準」に基づき、公表しないものでありますが、このような事例については、先進事例を参考にしながら検討する。
以上
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