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2013年10月18日 (金)

平成25年10月定例月議会一般質問(病院問題)について 

3.市立病院の諸課題について

(1)電子カルテシステムについて

【質問要旨1】

・新病院スタート時には、現行システムを拡張しフルオーダリング・システムで稼働したばかりであるが、既に、電子カルテシステムの導入を検討していると聞いている。電子カルテシステムの必要性と認識について伺いたい。


【答 弁】

・現在、カルテの運用については、患者の診療を行った医師が診療の経過をカルテに手書きで記録している。
・今後導入を予定している電子カルテについては、一般的に、
 ①判読不可能な文字のトラブルの解消
 ②受付や会計待ち時間の短縮
 ③他医療圏との情報の共有・連携
 ④紙カルテの運搬作業の削減
 ⑤紙カルテ室の廃止
 などのメリットがあるとされています。

・新病院が仮開院し、今後は病院経営にも資する医療の質や安全を確保し、患者へのサービス向上を図ることが重要であり、ソフト面の充実が優先課題と考えている。
・その実現のためには、電子カルテ・システムの導入が果たす役割が大きいものと考えている。
・円滑な導入に向けて、今後、病院を中心に庁内の情報管理部門を含め、様々な意見を参考としながら、慎重に検討を進めたい。


【質問要旨2】

・新システム導入にあたって、院内でどのようにコンセンサスを得て進めていこうとしているのか伺いたい。


【答 弁】

・電子カルテの導入にあたっては、院内において医師や看護師、医療技術者により組織された医療情報システム導入検討委員会において、導入方針、導入時期などについて、最終的な決定を行うこととしている。
・検討委員会には、ワーキング・グループを設置し、医局部門、看護部門などの部門ごとに実務担当者が問題点の洗い出しや課題解決の方策等について検討を進めることとしている。
・さらにその内容を現場に持ち帰り議論を重ねることにより、電子カルテの必要性やシステムの概要等について院内のコンセンサスを得ることは可能。
・円滑な電子カルテ・システムの導入は、医師や看護師、医療技術者が共通認識にたって、十分な議論を重ね、検討を加えていくことが重要。
・職員から幅広く意見を聴きながら検討を進めていきたい。


【質問要旨3】

・現在の院内作業スケジュール・作業状況はどのようになっているのか伺いたい。


【答 弁】

・医療情報システム導入検討委員会については、既に数度の委員会を開催している。
・委員会では、医療の質の向上や医療安全の確保のために電子カルテを導入することの是非や複数のメーカーからのシステム提案の必要性などについて協議している。

・今後、検討委員会ではさらに、入札方式など業者選定条件の整備、電子カルテ導入時期の決定、電子カルテ運用条件や更新が予定されている基幹システムの範囲・機能の検討などが必要。
・他の病院の例をみても、決定から導入まで一年以上を要していることから、検討にあたっては、一定の期間が必要と考えている。

・今後、各部門からあげられた課題に丁寧な議論を重ね、他都市の先進事例や、様々な意見を参考にして、電子カルテ・システムを円滑に導入できるよう作業を進めたい。

 

【再質問要旨】

・この2月にスタートしたシステム化へ4億円という多額の投資を行ったばかりである。
・電子カルテシステムの導入に、今後、どの程度の予算措置を想定しているのか?
・また、一般論として135床程度の病院が電子カルテシステムに要する費用はどの程度なのか伺いたい。


【答 弁】

・電子カルテシステムの前提となります医療情報システムについては、平成20年に6カ年で総額2億3千2百万円のリース契約を締結し更新。
・このシステムが今年度をもって契約期間が満了し更新時期を迎える。
・更新するシステムの費用は、現在使用しているメーカーの後継システムでは総額で2億円超となる見込み。
・しかし、契約期間満了後も最大で2年間は現在のシステムの継続使用が可能
・電子カルテシステムを医療情報システムの更新前に導入するのか、更新と併せ導入するのかにより、システムの内容が異なることから、医療情報システム導入検討委員会において検討を進めている。
・現在、院内で使用しております医療情報システムは、既に電子カルテ機能を有している。
・一般論としての導入費用ですが、最近電子カルテを導入した500床を超える公立病院の例でですが約3億8千万円と聞いている。
・費用の積算にあたっては、病院規模が大きくなるほど、導入コストが下がっていくものと聞いている。

 

【再質問要旨】

・業者選定からはじめるとした場合、2月に導入したばかりのシステムとの連携は可能か
・クライアントをXPから上の機種に更新するタイミングで、今回導入したフルオーダリングシステムの更新も必要になるのではないか?


【答 弁】

・院内の関係する部門の職員やメーカーとの協議を行っている。
・仮に現在使用している医療情報システムのメーカーが業者選定の結果、変更となった場合にあっても、オーダリングシステムを除き新たに導入した9つの部門システムをはじめ全てのシステムは問題なく接続・連携するものと判断している。
・また、クライアントの変更については、今後、必要となる医療情報システムの更新に併せて実施したい。
・今後の医療情報システム導入検討委員会の協議を踏まえ、遅くとも平成27年度までに変更を完了したいと考えている。
・今後導入する電子カルテシステムを含む基本システムの更新については、2月に導入したシステムが無駄にならないよう、慎重な判断のもと進めてたい。
  


【終わりに】

・電子カルテの導入を含め医療情報システムの整備の重要性については、早い時期から指摘してきた。
・準備作業が遅れ、結果、電子カルテシステムの導入を断念、今回はフルオーダー化になった。
・しかし、クライアントがWindowsXPでしか動作保証がないシステムが新システムとして導入されるとは思ってもいなかった。
・今回のやりかたは、2重投資ではないか?
・電子カルテシステムが他メーカーとなった場合、導入費用がかさむのではないか?
・システム導入検討、判断の甘さを指摘せざるを得ない。
・厳しい経営状況の中でのこの手法には、病院経営に対する危機感が感じられない。
・様々、言いたいことはあるが、導入費用等につては、決算審査の中で議論させていただきたいい。

 


(二)ボランティアの募集及び実施状況について

【質問要旨】
 
・病院ボランティアの活動が開始されたが、応募者が少数となった結果を踏まえ、その募集内容・方法についてどう考えるのか。
・また、ボランティアの活動内容、並びに、今後の募集の在り方について、市長の見解を伺いたい。
 

【答 弁】
 
●病院ボランティアの募集方法等について
 
・当初、八月からの活動開始を目指し、6月26日から、ポスターの院内掲示や病院ホームページ上での募集、報道機関への記事掲載の依頼などにより、病院ボランティアの募集を行った。
・結果、15名の募集に対し応募者は2名に留まった。
・このため、募集期間を8月16日まで延長するとともに、公共施設へのポスターの掲示や登録申込用紙の配置、さらに、根室市町会連合会や根室市老人クラブ連合会の協力を得て広く会員に募集の周知を行うなど、さまざまな方法により募集を行った。
・しかし、結果として、目的や具体的な活動内容などが十分に市民に伝わらなかったものと判断している。


●ボランティアの活動内容について

・最終的には、3名の応募があり、9月から病院職員と協力して、外来フロアにおいて、
 1) 診療申込書の記載説明
  2) 自動再来受付機の操作案内、
  3) 臨床検査室や診療放射線科などへの案内など
 に従事していただいている。

・病院を利用される患者さんが安心して医療を受けられる環境づくりにつながっているものと判断している。

●今後の募集の在り方について

・市立根室病院は市内唯一の公的医療機関であり、より多くの市民に病院運営へ参画していただきたい。
・病院ボランティアの活動の様子を病院ホームページなどで紹介し、市民への周知徹底を図り、理解を求めなたい。
・今後も、病院ボランティアの募集を継続する。


【終わりに】

・何故、3名しか応募がなかったのか考える必要あるのではないか?
・市民との信頼関係等々市民に愛される病院として何が足りないのか、職員皆さんで今一度考えてみるチャンスでもある。
・より多くの市民に病院運営に参画してもらうために、輪を広げす取り組みが必要でしょうし、そのためには、ボランティアの内容を広く知っていただくような作業も必要。
・会派の有志で我々もボランティア活動に参加する。我々も一緒に病院づくりを考えていきたい。

コメント

本田議員、お疲れ様です。

当方医療システムが専門ではないですが、電子カルテシステムについて少しだけ物申します。

◎「質問要旨1の答弁にあるメリット」について
メリットとして
 ①判読不可能な文字のトラブルの解消
 ②受付や会計待ち時間の短縮
 ③他医療圏との情報の共有・連携
 ④紙カルテの運搬作業の削減
 ⑤紙カルテ室の廃止
を挙げられていますが、実際のところでは①③④だけしかないのではないでしょうか?
②は電子カルテ操作技術の未熟に比例して待ち時間が伸びます。⑤はカルテ保管がなくなる一方で、他院からの患者に関する提供資料を保管するしペースが必要となるのではないでしょうか?
逆に電子カルテのデメリットの答弁はなかったのでしょうか?
当方が思うデメリットは以下のとおりです。
・コストが高い(導入、メンテナンス、電気代、買替えなど)
・システムダウンするとお手上げ
・入力に時間がかかり時間あたりに診察できる患者数が減る
・パソコンが不得意な人は操作にとっても時間がかかる
特にホームページや広報誌を見ていると1年単位で医師が変わっている点をみると、少し心配です。

◎「質問要旨2の答弁にあるコンセンサス体制」について
医療情報システム導入検討委員会とワーキング・グループという体制みたいですが、各ワーキング・グループ間の意思疎通を正しく取り纏める体制があるのでしょうか?
実際問題、各部門単位で検討すると部門間の意思疎通を疎かにするケースが多いと聞きます。体制作りも重要ですが、最後は意思疎通が以下に蜜にできたかで業務の成功がきまります。

◎「終わりに」について
これは本田議員→病院という話でしょうか?その内容ということで記載させて頂きます。

「WindowsXP」について、現状の企業でもWindowsXPシステム開発が継続しております。
最大の理由は文字コードとUI(ユーザインターフェイス)に大きな違いがあります。
本来、Windows7開発体制が企業でも必要ですが、WindowsXPとWindows7の違いが多いので、投資を渋っていた企業が現状にあります。また企業の大部分がWindowsVistaでの開発を敬遠したため、Windows7開発が遅れたという点もあります。
ただ「Windows7」非対応は否めません。この時期であれば、企業も「Windows7」対応が出ていたはずです。
なぜ新システムなのに「WindowsXP」という点は当方も理解できません。

「2重投資」について、一般的な感覚ではこのシステム導入は2重投資ではないでしょうか?
新システム導入しているのに、契約期間満了になるから別システム導入では、導入検討委員会の協議者に先見の明がないとしか言えない。
これだけ高額なのだから、最低でも5年は継続使用できるシステムを導入すべきです。

「他メーカー」について、システム導入仕様条件を設け、業者選定することで、導入費用を抑えることは可能かと思います。
ただ導入費用が安い=最高のシステムではありません。システムを導入する際、必要性が高い点に導入費用を掛け、必要性が低い点に導入費用を抑える取捨選択ができるかが重要ではないでしょうか?
例えば、導入費用が安くても個人情報セキュリティが甘いシステムは採用するでしょうか?普通はしません。
システム導入は「導入費用」だけを見ていると痛い目をみます。

◎「ボランティアの件」について
>何故、3名しか応募がなかったのか考える必要あるのではないか?
まさにその点を考える必要があると思います。今の根室病院には「市民との信頼関係」が殆どないのではないでしょうか?
「市民との信頼関係」を築く体制作りが病院には今必要なのかもしれません。

剣崎一真さん いつもご意見等ありがとございます。


>◎「質問要旨1の答弁にあるメリット」について
>メリットとして
> ①判読不可能な文字のトラブルの解消
> ②受付や会計待ち時間の短縮
> ③他医療圏との情報の共有・連携
> ④紙カルテの運搬作業の削減
> ⑤紙カルテ室の廃止

「質問要旨1の答弁におけるメリット」については、一般論として言われている様な内容ですので、特に、再質問はしませんでした。
④、⑤については、電子カルテ導入を想定していた、新病院の動線上の問題でもあります。
②は、オーダリングと同時導入で言われる効果。今のシステムに電子カルテを追加しても然程大きな効果は期待できないと考えます。
③は、3次医療圏との連携もありますが、出来れは、市内の開業医、介護施設等々の情報連携(地域パス化を含め)を掘り下げて検討していほしいと思っております。

デメリットについてもシステム導入作業を進める上で当然検討すべきですし、その解消策も議論すること、職場内のコンセンサスを得る準備が必要です。

>◎「質問要旨2の答弁にあるコンセンサス体制」について
>実際問題、各部門単位で検討すると部門間の意思疎通を疎かにするケースが多いと聞きます。体制作りも重要ですが、最後は意思疎通が以下に蜜にできたかで業務の成功がきまります。

現状の病院の問題点の一つは、事務方にシステム導入作業に精通した職員がいないことです。
システム化=コンピュータ化ではありませんので、業務改善も含め、どれだけ業務を効率化するか、されには、医療現場ですので安全管理対策の向上を図るかなどを目標に、細かく、業務フローをチェックする作業の積み重ねが必要です。
その意味で体制整備と院内コンセンサスの重要性を述べました。
市立病院のオーダリング導入にマネジメント役で携わりましたが、準備に2年程かかりました。(詳しくは述べませんが)

>◎「終わりに」について
>これは本田議員→病院という話でしょうか?

はい

>その内容ということで記載させて頂きます。
>なぜ新システムなのに「WindowsXP」という点は当方も理解できません。

現在の病院のシステムはクライアント側がWindowsXPでなければ動作保証がされいないシステムです。
このシステムは、平成20年度に導入。平成25年度末がリース期限。
そこまで、現行システムを利用すること。
電子カルテシステムについては新病院移転時には導入せず、移転後検討。
加えて、現行システムの再リースも想定しながら3年以内に更新する。
その財源として、20年度導入のリース料(年額3千5,6百万円)を充当。
と判断したとう答弁が6月議会、10月定例月議会、24年度決算審査の中で明らかになりました。

新システム選定段階で現行導入メーカーにWindows7対応の上位バージョンのシステムがありましたので、そちらの選択もあったものと判断しますし、その方が正しい判断と私は考えます。

>「2重投資」について、一般的な感覚ではこのシステム導入は2重投資ではないでしょうか?

決算審査特別委員会でも、この点を再度指摘しました。

システム導入検討委員会そのものが、新システム導入作業を進める中で、殆ど機能していなかったことも、決算審査の中で分りましたので、その改善も求めたところです。

>新システム導入しているのに、契約期間満了になるから別システム導入では、導入検討委員会の協議者に先見の明がないとしか言えない。
>これだけ高額なのだから、最低でも5年は継続使用できるシステムを導入すべきです。

その通りです。

>「他メーカー」について、システム導入仕様条件を設け、業者選定することで、導入費用を抑えることは可能かと思います。
>ただ導入費用が安い=最高のシステムではありません。システムを導入する際、必要性が高い点に導入費用を掛け、必要性が低い点に導入費用を抑える取捨選択ができるかが重要ではないでしょうか?
>例えば、導入費用が安くても個人情報セキュリティが甘いシステムは採用するでしょうか?普通はしません。
>システム導入は「導入費用」だけを見ていると痛い目をみます。

既に、病院内で電子カルテ化の検討に入っているという情報を得ましたので、今回、その進め方を間違わないようにとの思いで質問しました。
ご意見、ご指摘の内容にきましては、私も同じ考えですので、今後、議会として、しっかりチェック機能を果たしたいと思います。
決算審査特別委員会でもこの問題を取り上げましたが、約4億のシステム導入と今後の電子カルテ化への予算措置にたいして、「時点時点における最善の判断をした」と認識しているとう副市長答弁もありました。
私は、そうは理解しておりませんので、今回導入したシステムについても引き続き検証作業を行う考えです。

>◎「ボランティアの件」について
>>何故、3名しか応募がなかったのか考える必要あるのではないか?
>まさにその点を考える必要があると思います。今の根室病院には「市民との信頼関係」が殆どないのではないでしょうか?
>「市民との信頼関係」を築く体制作りが病院には今必要なのかもしれません。

大切なポイントだと思っております。
私も、月に何度できるか確約はできませんが、ボランティアに参加したいと思います。
市民との信頼関係づくりに対して、市民側からの行動も必要だと思っております。


長々とお返事を書いてしまいました。今後ともよろしくお願いいたします。

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