H24年第一回定例会一般質問について その2
2.経済活動に対する行政の役割について
(1)アジアロヘの輸出促進事業に対する評価と課題について
ベトナムヘの輸出促進事業に対する評価と課題を踏まえ、今後どのように展開するのか、また、市はどのような役割を担うのかについて質問。
【市長答弁】
・本市経済をより活性化するためには、基幹産業である水産業などの一次産業と二次、三次産業が連携し、資源を効率的に活用する「六次産業化」の推進が極めて重要。
・こうした取り組みは、国内外を問わず、確かな技術に基づく付加価値の高い商品の開発や販路の確保、さらには、生産者と加エ事業者、販売事業者との間の連携体制の構築や人材育成などが課題と認識している。
・このため、市の役割として、輸出促進を含め、根室産品の販路拡大に向け、産学官連携の下で共同研究を進めるなど、地域における生産から加工、販売までの一貫した支援を行つている。
・なお、海外での販売促進については、短期間での事業化を念頭に調査研究に比重を置く従来型から、活動を展開していく中で、市場調査を行うという手法にシフトした官民連携の取り組みを目指している。
・根室産品の輸出量としては、初年度で約22トン、二年日で約131トンとなっており、産業経済界と連携して組織する「根室市アジア圏輸出促進協議会」では、五年間でこれを十倍に拡大することを目指している。
・多くの消費者から根室産品に対する評価をいただくこととしてしている。
・ これまでの取り組みから、総じて販路拡大の可能性は、大いにあるものと考えております。
・官民で市場ニーズを把握し、調査を行つている段階であり、先般の市場開拓の可能性調査なども踏また、施策展開の重点化を図つりたいと考えている。
(2) 根室プランド形成のための戦略について
地域全体のプランドカ0イメニジを高めることは、根室産品の販路拡大を図るうえで、非常に重要であり、今回、ベトナム国内で実施したPR方法は国内でも可能と考えているが、「根室プランドの形成を醸成」の戦略をどのように考えているのかについて質問。
【市長答弁】
・市といたしましては、これまでの取り組みの成果を生かし、当市の優位性の高い水産物を中心として、アジアの中でも、宗教や治安、男女差別問題などのリスクが少なく、また、急速に富裕層が増えているベトナム市場を重点とした根室産品の販路拡大など、国際的な「NEMUROプランド」の浸透を図っていく考えである。
・商談会をはじめ、販売促進会の開催などに引き続き取り組むことはもとより、現地輸入商社の発掘などの新たな流通ルートの開拓、さらには、ITを活用した情報発信など、多様な方法の検討を進めたい。
・根室産品の販路拡大は、国内との画輪が重要な観点であることから、海外における販路拡大手法が、国内でも十分に活かされるものについては、積極的に取り入れていくなど、国内外を問わず、「NEMUROプランド」の浸透に向けた取り組みを進めたい。
(3)経済活動に対する行政の果たすべき役割について
本来、行政の役割は、市民の福祉増進を図ることであり、経済活動に関しては、市場原理のもとで民間が行い、行政は補完的な立場であるべきと考える。
行政がイニシアチブをとり、経済活動に取り組むことが必要な場合もあるが、役割分担や立場を整理しておくべきと考えることから、経済活動に対する行政の果たすべき役割について、市長の考えについて質問。
【市長答弁】
・当市は、基幹産業の水産業が市中経済を牽引しており、今後さらに、生産性を高め、その持続的な発展を目指すとともに、各種関連産業やまちづくりの様々な施策を複合的に展開することが、雇用の拡大や地域活性化に繋がり、ひいては、市民の福祉増進に資するものと考えている。
・産業振興による地域経済の活性化は、市が取り組むべき最優先課題でありるが、経済活動に関しては、経費負担やリスク、事業者間の競合など、行政の果たす役割には一定の限界があることも事実である。
・行政サイドで取得した最新情報の的確な提供、国や道の助成制度等の紹介、市独自の支援施策の展開、各種相談業務、さらにはトップセールスの一翼を担うなど、総合的かつ側面的な支援が、行政の果たすべき役割であると認識をしている。
・地域経済の活性化が「ふるさと再興」の鍵を握る重要なテーマであることから、今後とも、商工会議所や産業・経済界等との密接な連携を図りつつ、行政として最大限の支援に努めたい。
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