根室市・ベトナム経済ミッション派遣団同行記録その2
平成24年2月3日(金)
ホーチミン市からハノイ市へ移動。
ベトナム商工会議所訪問及び日本国大使公邸においてベトナム商工会議所会員企業への販売促進活動
(1)ベトナム商工会議所訪問
ベトナム商工会議所、フアン・ハング・ズン副会頭を表敬訪問し、根室市との経済交流の促進についての意見交換を行った。
ズン副会頭は、冒頭、日越二国間の政治レベルで非常に良い関係にあることや、昨年8月に商工会議所ミッションを根室市に派遣したことを振り返り、本日こうして根室ミッションを迎えることができたことに対して、「ますます交流が深まる」ことを期待しているとした。
また、近く9000万人台となる見込みのベトナムの人口について、毎年150万人増加し今後50年はこうした状況が続く見込みであることに触れながら、二国間には経済交流の「潜在力は強く、ますます伸びるだろう」と話し、製造業に加えて、漁業、農業、観光業の分野でも協力を強化したい考えを示した。
今後の根室市との関係については、同会議所がベトナム企業の窓口となること、又、お互いに情報交換を密にして双方にメリットのある形で経済交流や人的な交流を促進する考えを示した。
「是非とも根室市を訪問したい」とし、再会を約束した。
(2)ベトナム商工会議所会員企業への販売促進活動(ベトナム日本国大使館)
ベトナム日本国大使館の協力を得て、同大使公邸にベトナム商工会議所会員企業など25名を招き、根室産水産物の輸出の促進を図るためのPR活動を行った。
大使公邸では、谷﨑大使をはじめベトナム商工会議所国際協力部副部長など総勢60名がベトナムと根室との経済交流の可能性について、懇談し親睦を深めた。
ベトナム企業と市場の状況や取引きに関する情報の交換など二時間にわたり懇談した。
平成24年2月4日(土)
ハノイ市、ハイフォン市
訪問・視察先
水産加工企業SEAPRODEX HANOI 訪問(ハノイ市)、HAI PHONG PORT ハイフォン港視察、水産加工場SEAPRODEX HANOI ハイフォン工場視察(ハイフォン市)、近代的小売市場METRO C&C 訪問(ハノイ市)
訪問・視察記録
昨年末に根室産サンマ約70トンを輸入し、ベトナム市場へ販売を行っている水産加工企業を訪問し、同社幹部やマーケティング担当者との間で、実務的な商談や商品に関する意見交換を行った。
同社から輸入した根室産サンマに対する評価を伺った。
同社におけるサンマの取扱高は台湾産が9割を占めており、根室産サンマには、価格と梱包形態(並べ方等)に工夫の余地があると説明。
同社は、引き続き情報交換を密にし、協力して根室産サンマの販路開拓に努めることとしたほか、
[1]ビジネスパートナーとしての連携の強化、
[2]高度な加工技術の伝授などの技術移転、
[3]加工従業員の育成のための技術スタッフの派遣などの人材交流の推進
の3点の提案があり、この連携の取り組みを進めることで将来の取引き拡大に繋げたい考えが示された。
引き続き同社の案内で郊外の高級住宅街にある“近代的小売市場MATRO C&C”を訪問し、根室産サンマの販売状況を視察した。
その後、ハノイ市からバスで3時間ほどの所にあるハイフォン市へ移動。
ハイフォン港のコンテナーヤードを視察、その後、水産加工場SEAPRODEX HANOI ハイフォン工場を見学し、午前中説明のあった台湾産サンマの梱包状態などについて説明をうける。
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