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2011年6月 9日 (木)

新病院建設等に関する特別委員会開催

新病院建設等に関する特別委員会が今日の審議をもって役目を終えました。

私は、1年9カ月間の在任でした。

この委員会の目的は、改選前の委員会が積み残し課題とした
1.療養病床についての保健・福祉・介護と病院の連携について
2.建設費に係る収支計画について
3.一般会計繰入金について
以上の3点を中心に病院建設に係る諸問題を総合的に調査し、適切な対策を講ずることでした。

しかしながら、実際には、審議に必要な情報について、「改革プランの策定後でなければ示すことができない」、「建設費が確定しない中で建設費に係る収支計画は示すことができない」、「起債申請の後でなければ」等々の理由で、ずるずると時間が経過してしまい、特別委員会としては一度も正式に3点の積み残し課題の審議が出来ませんでした。

療養病床の問題については、一般質問や予算・決算委員会でのやり取りで、私をはじめ他の議員の質問に対する市長答弁などをもって市長の見解が示されたとして委員会での論議は行われませんでした。

建設費を含めた収支計画については、現時点でも、まだ、医療機器や情報システムの導入については検討中であり事業費は未定、次年度当初予算までには確定するとし、正式(最終的)な収支計画は示されていません。

一般会計繰入金については、今回、やっと、繰出基準項目別の細かな繰出額や交付税算入額等についての資料が示されましたが、平成21年度、平成22年度に行われた、国の公立病院事業会計繰出基準の改訂に準拠し、これまで基準外であった医師確保対策要する経費や公立病院特例債元金補助金などが繰出基準に組み込まれたことによる基準内・基準外の区分が組み換えられただけであり、市としての繰出方針とは言い難い内容と考えます。

少し話はそれますが、先に、今回示された平成22年度の一般会計繰入金の内容を説明します。

繰入総額は1,176百万円(3月の決算見込みでは12億円台)で、このうち繰出基準に基づく繰入額が870百万円、残りの306百万円が国の繰出基準に基づかない市の単独繰出金で、このうち278百万円が収支不足解消のための繰出金(=赤字補てん)です。
また、繰出金に対する交付税措置等の財源補てん額は398百万円です。この内平成22年度からソフト事業に対する過疎債が認められ22年度134百万円の過疎債の発行が認められた部分が大きいと思います。

※医師確保をはじめ経営に苦しむ公立病院に対する財源対策が徐々にではありますが出てきています。

全体としては、777百万円の一般財源による持ち出しという結果です。

これまでの議会答弁等から判断して、現時点の市の考え方は、病院事業会計に発生する収支不足額を全額一般会計が補てんする、つまり、赤字を出さないという考え方になるものと判断しています。
起債借入の前提は改革プランの着実な実行が条件ですので、収支不足の補てんも条件の一つになるものと考えます。

病院の経営状況のチェックとしては、一般会計からの一般財源による繰出額、特に、収支不足を補うための繰出額をどれだけ縮減できるかがポイントになります。

平成22年度決算も777百万円の一般財源の繰出があって収支均衡が図られている訳ですから、経営努力によるこの額の圧縮や新たな財源補てん策の創設等の国、道等への要請・実現対策が必要です。

話を元にもどします。

1年9カ月間、特別委員会の中でこれらの積み残し課題の審議ができなかったことは残念です。委員会や理事会での協議内容については今後議事録が公開されますので、是非、皆さんにも読んでいいただきたいと思っております。

昨年、10月の段階では様々協議未了の中ではありますが、病院建設に対する補助金や過疎債の充当等による財源確保を踏まえ、新病院建設に係るおおよその年次別償還額等を押さえたうえで、病院経営の問題を中心に議会としてのチェック機能を果たすことが可能として、私も建設着工に係る予算案に賛成しました。

現在、病院建設は着工し24年秋のオープンを目標に作業は進み、特別委員会の役割であった基本構想の審議・承認は既に終えており、2月には特別委員会の主催で東浦病院長に講話をいただき、今後の病院運営に向けての考え方を示していただきましたので、課題は様々残るものの、特別委員会としては、積み残し課題やこれまでの審議事項に対して付帯意見を市長に伝えることとして、委員会を閉じる判断をしました。

※東浦病院長の講話はこちらから http://nimuoro.lekumo.biz/honda/2011/02/post-8eab.html

医師招へい対策の問題、経営改革の問題等々議会がチェック機能を果たさなければならない事項が残っていることについては、委員の共通認識であり、今後、これらの問題のチェック体制については各会派代表者会議で新たな特別委員会の設置を含め検討をすることを確認しています。

今日の委員会でも次の様な意見は述べましたが、委員会としては包括的に付帯意見をまとめることになりました。後日お知らせします。

・医師招へい対策の見通しが不透明である。病院経営に直結する問題であり定期的な経過報告が必要。
・病棟・外来クラーク職員、専門職員の配置 外部委託の体制も含め職員の配置計画はいつの時点であきらかにするのか明確にすべき。 
・市立病院の診療機能、診療体制について基本構想から変更になった項目を精査した新たな整備目標を明らかにすること。
・医療機器の整備計画及び医療情報システムの整備計画を明らかにすること
 ※来年4月の予算措置で10月にシステム稼働は困難である。(遅すぎる)

・10ヶ所準備した観察室が実際に利用できるのか不透明である。
・ロードヒーティングについて計画計上されているのか?
・患者、職員のアメニティについても明らかしていただきたい。
  まだまだ、知らない市民も多いと思うが?
  職員からも休憩室がない等の話を聞いたが?職場内のコンセンサスはどこまでとっているのか?疑問である。

・医療型療養病床がない現状への具体的な対応策(=市民不安の解消が必要)としてMSWの早期配置が必要であり早急に取り組んでいただきたい。
・東浦院長が示された日本医療機能評価機構の認定病院を目指し病院改革を進める考えを是非進めていただきたい。
 体制整備等含め非常に難しい事業であり、病院として正式に実施年次など目標を示していただきたい。

まとまりのない報告になってしまいました。すみません。

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