平成28年6月定例月議会一般質問 財政運営のあり方について その3
1.財政運営のあり方について
(3)計画的で持続可能な財政運営と情報公開のあり方について
【質問要旨】
土地開発基金の繰替運用の方針転換(20年償還(5年据置))や数年前に行った借換債の元金償還先送りなどは、次の世代に余分な負担を強いる行為であり、説明がないままの執行・措置は適切な財政運営とは言えなく、透明性を欠くものであり、「計画的」、「持続的」な財政運営とは言い難い。今一度、「計画的で持続可能な財政運営」について、市長の考えを伺う。
また、毎年度見直す財政収支試算についても、時点時点のプランであり、計画の変更点は不透明であり、解りづらい。具体的な方針変更の内容を明らかにするなど、財政運営や財政状況に関する情報開示のあり方について検討が必要と考えるが、併せて市長の見解を伺う。
【市長答弁】
・防災・減災対策や少子化対策をはじめ、公共施設の更新需要などが確実に見込まれ、今後も厳しい財政状況が続く。
・「計画的で持続可能な財政運営」とは、市民が安全・安心に暮らせるまちづくりのため、健全な財政を維持し、財政基盤の強化と事務事業等のさらなる見直しを進め、財政の硬直化を防ぎ、将来世代に引き継いでいくことである。
・また、財政状況等に関する情報開示については、現在、国も行政コストなどの経年比較や類似団体との比較を可能にするなど、地方財政の「見える化」の推進に取組んでいる。
・当市としても、よりわかりやすい情報開示による「見える化」を図っていくとともに、引き続き、様々な機会を通じて、財政状況等の周知に努める。
【再質問】
【質問要旨】繰替運用に係る処理と情報の見える化について
今回の繰替運用に係る処理は、議会議論や市民への説明責任を軽視している。 行政はもっとオープンに情報を開示すべきであり、情報開示の「見える化」について、具体的な方法等を考えているか。
【答弁】
・繰替運用の条件等の変更に係る平成27年度末の処理については、平成19年度より一般会計が土地開発基金から貸付を受けており、規定などを精査した中で、条件等の変更が可能と判断し行ったものである。
・情報の「見える化」については、現在、国においても推進に取り組んでいることから、国の提供する情報等を注視。
・繰替運用などは、予算・決算情報などから読み取ることは、難しい側面もありますことから、他自治体の取組み等についても情報収集し、よりわかりやすい「見える化」・適切な情報開示に今後とも努める。
以上
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