2月緊急議会開催
昨日、2月15日(月)緊急議会が開催されました。
上程された議案は、平成27年8月6日の人事院勧告に基づき国家公務員の給与に関する法律が改正されたことに伴う市職員給与、病院事業管理者給与等に関する条例の一部改正、この改正に関連する人件費に関する補正予算措置、並びに国の補正予算に伴う根室港区の「防潮堤整備費」(高潮被害対策です。)の追加とふるさと納税(応援寄付金)の大幅増に伴う、返礼品贈呈経費の増、ふるさと応援基金への寄付金積立ての増額補正予算措置など、条例改正3件、補正予算7件(人件費の伴う各会計)等です。
・職員給与に関する条例の一部改正
1)給与表の改正 平均改定率 0.46% 1,452円増
2)勤勉手当の改定 年間支給割合 150/100 →160/100
※27年度から適用
※以上の改正により職員一人当たり平均(一般行政職)で 48,815円増
3)特別職(市長、副市長)、教育長の期末手当の改正
年間支給割合 410/100 → 420/100 ※28年度から適用
※議員報酬に関しても、
特別職同様27年度の訴求措置は行わず28年度からの適用として条例を一部改正
・上記、職員給与に関する条例の一部改正に伴う人件費の補正予算
一般会計 20,341千円、特別会計 1,056円、企業会計 11,526千円
総額で 32,923千円 になります。
・根室港海岸保全事業経費(国の補正予算に伴う措置)
根室港区防潮堤整備のための測量調査委託料 34,000千円
根室港工区防潮堤完成までの間の暫定対策工事費 56,910千円
※自立式矢板+L字ブロックによる暫定対策です。
※実際の総体工事費(予定額)は588,000千円
・ふるさと応援基金指定寄付金関係
1)寄附金の増額補正 500,000円
2)ふるさと納税に係る返礼品贈呈経費等 255,000円
3)ふるさと応援金指定寄付金の基金への積立 245,000千円
以上が主な内容です。
一般会計補正予算について、財政運営のあり方とふるさと応援基金の運用という視点から質問しました。
1)財政運営のあり方について(意見)
一般会計の補正予算の内人件費に係る補正予算額が21,397千円(特別会計への繰出金含む)であり、その財源措置は、全額、財政調整基金繰入金により措置されています。
財政調整基金は、経済情勢の著しい変動等により財源が著しく不足した場合や災害、緊急に実施することが必要となる大規模な土木、建設事業等々、財源充当(基金の処分)に関するルールが地方財政法により規定されています。
人件費への充当が出来ないとう規定ではないが、本来的には、好ましくないものと考えます。
3月定例月議会間近の、2月中旬の措置ということも併せて判断すれば、予算の執行状況を精査するなどの対応も考えられたのではないか?
→ 財政調整基金以外の財源手立ては困難であった。
※財政の硬直化が心配
2)ふるさと応援基金の運用について
・ふるさと応援寄付金と基金積立見込み額の決算見込み額(確認)
ふるさと応援寄付金 1,219,611千円
基金積立見込み額 621,262千円
・基金積立見込み額 621,262千円の今年度中の処分を考えているのか?
→平成27年度事業に対しても活用する。(㋂定例月議会に提案予定)
→活用する事業については、地方創生総合戦略関係(子育て支援関係)等を中心にふるさと応援寄付条例施工規則に定める「寄付金の使途」にのっとり措置する。
・寄付金の使途については、多くの皆さんの寄付に感謝し寄付者の意向に沿った基金の活用に努めていただきたい。先験的な取り組み事例などもしっかり調査していただき、安易に既存事業に財源充当することがないよう、適切な対応に努めていただきたい。(意見要望)
※3月定例月議会に平成27年度の基金の活用について予算処置がされますので、その内容を確認のうえ、再度、基金運用の内容を精査していきたいと思います。
※また、3月補正予算措置は、本来、当該年度に実施した予算執行の結果を踏まえた予算の係数整理が主な目的になりますので、27年度事業として予算措置済・実施済みの事業へのふるさと応援寄付基金充当という考え方は、好ましい手法ではないと考えておりますので、どの様な提案になるか見極めながら審議に臨みたいと考えております。
以上
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