「えとぴりか」船上北方領土寄席
7/2 今回の四島交流訪問団に参加していた根室出身の三遊亭金八さんによる「えとぴりか」船上北方領土寄席が行われました。
志発島青年部の皆さんと一緒にお手伝いさせていただきました。
この事業は、今年就航した四島交流専用船「えとぴりか」の根室港停泊時を活かして、一般市民向けに北方領土問題の啓蒙活動が出来ないかと模索・検討の末、実現した市民を対象とした船内「北方領土問題 和芸・和話の催し」です。
16時30分からの高校生以下を対象とした寄席は、悪天候の影響もあり参加者は少なかったのですが、18時30分からの大人の部には、関係者を含め80名近い方が集まりました。
「北方領土問題は難しいテーマではあるが、多くの方々に興味関心をもって頂くために役に立ちたいとはじめた北方領土寄席であり、元島民二世として自分がかかわってきたこれまでの経験を活かし、わかりやすく楽しい話として、北方領土問題を紹介したい。難しい話は、後で、学者さんや専門家が話してくれればいい。」とスタートした和芸・和話、北方四島ビンゴは大変よく考えられ、練られた内容でした。
故郷の過去、現在を伝える作業は重要です。今回の様な新しい切り口、啓発のスタイルにどんどん取り入れて行くべきです。
と書きながら、メドベージェフ首相の2回目の国後島訪問のニュースを聞き、何とも言えぬ無力感を感じています。
今回の訪問団の方々から聞きましたが メドベージェフ首相の訪問が予定されていた択捉島紗那の町は急ピッチで舗装化が進められ、バスターミナルなども整備され、首相を迎え入れるため清掃作業も行われていたそうです。変わり行く島の姿、現実を目の当たりにすると、元島民をはじめ返還運動に取り組んできた者はだれもが不安、焦りを感じるのではないでしょうか?
領土交渉を「再活性化」し、「静かな環境」の下で実質的な議論を進めることで一致した野田首相とプーチン大統領の初会談はなんだったんでしょうか?領土交渉は国家間の問題。ロシア政府要人の四島訪問に対しては、国として、毅然とした対応をしていただきたいものです。
その姿勢がなければ、返還運動、返還運動を支える四島交流事業にもブレが生じます。
「えとぴりか」船上北方領土寄席の話がかなり脱線してしまいましたが、返還運動は、何があっても止めるわけにはいきませんので、粘り強く運動を続けることが必要です。新たな啓発事業にもどんどん取り組み世論の喚起を図る事も必要です。
四島交流船は返還運動のシンボル、今回の北方領土寄席をヒントに、今後、四島交流船が幅広く活用されることを期待し、同時に、市民が親しみを持ち、市民の船として愛されることを願っております。
※「えとぴりか」船上北方領土寄席の写真は下記Facebookページにもアップしています。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.340688816008650.76325.100002026030849&type=1&l=8507e10d9a
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