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2011年2月20日 (日)

市立病院スタッフとの懇談会

ねむろ医心伝信ネットワーク会議主催の「市立根室病院スタッフとの懇談会」が2/17(木)商工会館2階ABホールで行われました。

懇談会ということで、病院から東浦院長、事務長、看護部長、薬局長、事務部門の3課長が出席。一般参加者の方は100名ほどでしょうか。

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約90分の懇談会でテーマは3点で、新病院建設の作業の進捗状況(今の状況)、今の病院の状況及び今後病院が行うべき方向性について、それぞれの立場から説明を行い、その後、会場の参加者が質問するという形式で行われました。

新病院建設の状況については、1/27に実施設計が完了し、本体部分の工事が1/31入札、2/7契約、2012/8/24の竣工、10月新病院開院で進んでいると言う説明でした。現病院の取り壊しや駐車場の整備など新病院開院後の工事もあり、全て完成するのは2013/8月になる予定です。

担当課長からは、建築単価についても説明がありました。1平方メートル当たり285千円でこの単価は現在建設中の別海病院や砂川、滝川等最近新築の病院とくらべても低く抑えたものと説明がありました。

現状の病院については、看護部長から看護師確保対策も平成18年の診療報酬改定で7対1看護基準が導入されてから、地方が大変厳しい状況になっており、市立病院もここ数年退職者と新規採用者の数がほぼ同数で看護師不足がつづいていると言う説明がありました。

また、現在は病棟の夜間勤務は2名体制でおこなっているが、高齢者や重篤患者への安全管理対策から3名体制を目指しているとのこと。(※現在、21名の看護師を募集中)

現在の看護師111名が実働。

市民から指摘がある看護職員の接遇の問題についても、教育に力をいれ市民に愛され、市民の支えとなるよう、病院の基本理念、看護理念の啓蒙啓発に努めるとのこと。

東浦院長からは、冒頭、人口10万人当たりの医師数が全道平均219人に対し根室は89人と医師不足が深刻な状況にあるという説明がありました。

この様な状況を踏まえると、なにもかも全ての医療提供は困難であり、地域は、「よくある病気、スタンダードな医療」を目指し、高度医療は高次へと役割分担を明確にしなければならない。

市立病院の役割は、急性期医療と高齢化への対応として慢性期、ターミナルへの対応が必要であり、病病連携、病診連携、老人保健・介護との連携を図り、更には、在宅医療への取組も必要。

コンビニ受診の問題や当直日の医師の勤務実態(30時間を超える連続勤務)、市民の受診ルール等について説明がありました。

現在の病院が行っている新たな取り組みとして、訪問診療、在宅看取り、フットケア外来、糖尿病教室、市民公開講座などを行っているとのこと。

最後に市立病院の将来展望について、東浦院長がスライドを利用し説明しました。
以下の様な方向性を示されました。
・病院の基本理念を目標に市民に愛される病院を目指す。
・徹底した患者本位の医療の提供を目指す。
・急性期(高次連携)、患者、家族にやさしい病院、地域医療連携、訪問診療、在宅看護、市民との交流ナンバーワン病院を目指す。
・医師体制の充実、スタッフ全員による病院改革に努め、市民の協力を得ながら、安定した病院経営を目指す。

以上、質疑応答を交えた90分間の懇談会の概要です。

病院建設がいよいよ始まりますが、東浦院長は10億円を超える一般会計繰出金が続いていることを自ら問題視され、新病院建設と同時並行的に病院改革が必要であり、新病院開院に向けて、病院機能評価(根釧地域ではまだ4病院)の認定を目指したいと、経営改革に取り組む姿勢を示されました。
東浦院長のお話にもありましたが、病院新築というチャンスをもらった訳であり、この機会を逃すことなく、病院職員一丸となって病院改革に取り組んで行く事が必要です。同時にコンビニ受診の問題など病院の諸問題を私達市民も一緒に考え、共に変わる努力が必要な時です。

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