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2010年10月29日 (金)

第三回市議会定例終了しました。

10/29 議会最終日は、補正予算案の審査と本会議が行われました。

今日の病院事業会計補正予算審査は、新病院建設事業の内、29億9千万円の本体工事に関する継続費の審査が中心でした。

質問に立ったのは、私と橋本議員の二名でした...

この継続費の予算審査が通れば、新病院の工事がスタートすることになりますので、慎重な審議が必要であり、自らの態度をどうするかずっと悩んでいました。

本来セットであるべき収支見通しが示されない中で、建設費の補正予算の審査はできない旨、一般質問でも補正予算審査でも考えを述べました。

しかし、今年度中の着工が耐震化交付金の条件であり、その為には、今議会での審査がタイムリミットということで、様々、納得のいかない点はありましたが、起債の年次別償還額や一般会計繰出金等について、独自に資料をつくり、その内容を補正予算審査で確認するという手法をとることにしました。

新病院建設に係る起債ですが、今のところ約38億6千万円の借り入れを予定しており、償還のピークはH29年度で約3億5千万円(交付税措置額を除くと2億1千万円)、医療機器等は5年又は12年で償還、建物本体は30年償還になりますので、H30年以降は約2億2千万円(交付税措置額を除くと約9千5百万円)、H37年以降は1億2千万円(交付税措置額を除くと約6千5百万円)の償還が見込まれます。
(あくまでも概算数値ですが)この数値を質問し、ほぼ病院が考えている金額と一緒であり、改定版改革プランがこの数字を含むものであるとの説明を得ました。

また、今年度、上期の実績をベースに決算見込みを推計すると、改定版改革プランと収入で約2億5千万円、人件費で約1億7千万円もの乖離があることから、一般計画繰出金も14億円前後まで増える可能性があり、私の試算ではありますが15億円を超える年度もあり得ることから、一般会計が体力的に持つのかについても質問し、現行制度の下では、耐えうる金額であるとの説明を得ました。

医師招へい対策の目標の必要性や市民への説明不足なども指摘し、副市長よりそれらを含めたご答弁をいただきましたので、最終的には、賛成をすることとし、態度表明の場を設けていただき、下記のとおり、考えを述べ、予算案に賛成しました。


一般質問、予算審査の審議結果を踏まえまして第77号 市立根室病院事業会計補正予算に対しまして態度表明をさせていただきたいと思います。

多くの市民が待ち望む一大事業でありながら、情報開示不足、事務作業の遅延は否めないものと考えます。

今議会におきまして、新病院建設に伴う様々な不安や心配を払拭し、その上で、市民一丸となった事業推進となるよう審議が行われ、私自身も市民の代表であるとの思いから、審議に取り組ませていただきました。

私が考える事業推進の条件は
・ 病院事業会計の収支見通しを明らかにすること
・ 一般会計からの繰出額の見極めと他事業への影響を明らかにすること
・ 医師確保対策に対する方針と見通しを明らかにすること
・そして、市民への周知徹底です。

予算審査を行う場合、審査に必要な資料の提示が必須でありますが、29億9千万円の事業費の審査に当たり、病院事業会計の収支見通しの提出は必須条件と考えておりましたが、残念ながら、事業費未確定であり、示すことができないというご答弁に終始されたことは、残念でなりません。

そのため、自ら収支見通しの分析を行い、本予算審査委員会においての質疑に臨みました。

不安は残りますが、私なりの結論に達したところです。

病院建設に伴う事業費の影響額を見逃すわけにはいかないところですが、問題の本質は病院事業会計の経営状態、収支見通しにあるものと判断いたしました。

現在の患者動向では改訂版改革プランよりさらに経営状況は悪化します。
しかしながら、15億円前後の一般会計繰出金については、一般会計の体力としても持続可能とのご答弁をいただきましたので、市全体の、その他の事業への影響は否めないところですが、事業の取捨選択の判断としては、私は、病院建設の推進を優先すべきであると考えました。

事業着工の予算措置がされるわけですが、起債申請は年度単位に許可されますことから、
次年度の借り入れまでには、医師招聘対策、病院事業会計の収支見通し、並びに、国・道とお約束されている人件費を含む各種改善が前提になるものと判断し、議員としても、この先の予算審査や一般質問等において、これらの事項に対するチェック機能を発揮できると判断いたしました。

なお、9月30日に提出した要望書に対する誠意ある回答、並びに、不十分と私どもが判断している市民説明会のより積極的な開催、市民参加の病院建設を進めていただくことを要望し、本予算案に賛成の態度を表明いたします。


以上の内容を予算審査特別委員会の採決前に述べました。

非常に、苦しい判断ではありましたが、引き続き、議員としてのチェック機能を果たしてまいりたいと考えております。

様々ご意見はあるものと思いますが、皆さんの考えをお聞きしながら、今後も全力で取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

コメント

残念な結果ですね。
詳細な資料を作った努力は評価できます。
素直な気持ちでご苦労様でしたと言いたい。

建設後の収支見通しも、本田さんが望む形式での市民説明会開催もH市長答弁で明確に拒絶されました。

それでも賛成という結論が何度ブログを読み返しても理解できません。
本田さん一人が反対しても効果がないことは誰もがわかっています。根室の町で市政の重要事項に孤立してでも反対を貫くことがどれほどたいへんなことかは根室市民ならわかっています。それでも…せめて反対を貫く市議が一人はいて欲しいというのが心ある市民の願いだったのではないでしょうか。

病院職員も不安を抱いている方々がいるようです。
今回の顛末には活動報告会にいらっしゃっていた数名のお年寄をはじめ、少なからぬ人たちが落胆しているでしょう。

市議会は市政に対する健全なチェック機能を失ったと言わざるをえません。あなたが最後のトリデだったのでしょう。
元へ戻っただけ、古い根室そのまま、それが今の根室の現実です。

束の間の夢を見させてくれてありがとうございました。
財政破綻すれば根室市民は一人残らず目を覚ますでしょう。残念ですがそれでいいのだろうといまは思っています。

病院の建て替えそのものに反対の人はいないでしょうから、もし今の路線で進むとしたら、反対票があるより全会一致の方が起債つまり借金する側としては良いのでしょうね。きっと。
お金を貸す側としては、借り手に問題がありそうかなさそうかは重要なポイントでしょうから。
そんな感じに思いました

ebisu さん コメント有難うございます。

>残念な結果ですね。
...
>それでも賛成という結論が何度ブログを読み返しても理解できません。
...
>今回の顛末には活動報告会にいらっしゃっていた数名のお年寄をはじめ、少なからぬ人たちが落胆しているでしょう。
...
>市議会は市政に対する健全なチェック機能を失ったと言わざるをえません。あなたが最後のトリデだったのでしょう。

そうですね。この様に受け止められる方々が沢山いると思っていましたし、私自身、何日も考えた上での判断です。

当然、私一人が反対しても結論は変わりませんが、ebisuさんが言われるように反対を貫くべきだったのかもしれません。

たしかに、これまで言い続けてきましたとおり、長谷川市長の強引な手法(ご本人は強引ではないと言っておりますが)、建設費圧縮の問題や病院事業会計の収支見通し、繰出金、そして、医師招へい対策の問題等々何も詳細な説明もなく、解決されていないわけですから反対の立場をとるという選択もありました。

しかし、私は、病院建設はいまこのチャンスを逃すことなく実現しなければならないと考えました。

条件付きとは言え22億円の交付金が付いた事業。交付金を要望した病院は市立病院だけではないでしょうし、耐震化交付金の裏補助である、まちづくり交付金は北海道のご配慮があり確定したものです。

このことで、希望がかなわず様々な事業実施に影響を受けている市町村が沢山あると思います。

ここで、事業に反対し事業計画を止めてしまう事は、北海道や国との信頼関係をも否定することになります。

旭川医科大学を中心とする体制に切り替える大事業や平成19年のあの危機的な医師不足解消の際も、北海道のご支援があって切り抜けてこれたわけです。私は国や北海道との信頼関係も重要なポイントと考えます。

長谷川市長の新病院建設事業を進めるこれまでのやり方に関しては、今も、正しい手法とは思っていません。今議会の一般質問、予算審査特別委員会でもこの点については私を応援して下さった市民の皆様の代表として、その旨を発言しましたし、これからも、その気持ちに変わりはありません。

しかし、起債の申請手続き等を含め、国や北海道が市立病院の改築申請のチェックを行っておりますし、申請が受理されたことも事実ですので、それらを踏まえた判断をすべきと考えました。

議会での発言は大変重たいものと考えております。

収支見通しが示されなかったことについては、今も納得している訳ではありませんが、改革プランが55億3千万円の建設資金やその償還を含めた計画であること、併せて、一般計画の体力等についても予算審査特別委員会で確認しました。

起債償還額についても、7億4千万円を加えた借入見込み総額38億6千万円の年次別償還額を私が自分で計算し、その額を述べ答弁で確認するというあり得ない手法も採りました。

今年度の患者動向の見込み改革プランの乖離についても同様です。その影響額が一般会計でカバーできるのかについても、想定される数値を私の方から述べ(約15億円前後)、確認をするという手法をとりました。

医師招へい対策によっては、現行の計画が更に悪化することも確認しました。医師招へい計画の年次別目標も示すよう要請しました。

色々な噂が飛び交っていますが、医師招へいは非常にデリケートな問題ですので、議員として無責任な発言はできませんし、些細な発言や医師との応対一つで交渉事が崩れてしまいますので、医師招へい対策については、長谷川市長、東浦院長にお任せするしかないものと考えています。(結果については、正しく伝えていただかなければなりませんが...)

また、起債申請は年度毎の申請ですし、22億円の交付金も年度毎の事業費にあわせて交付されますので、全て、申請時の約束事を守ることが原則です。医師招へい対策も条件の一つですので着実に実績を上げていかなければならないことです。
その事が守られなければ、起債許可や交付金の交付決定がストップする可能性もあります。

態度表明の際に言いました通り、今一番の問題は病院の経営状況と考えています。収支の改善がなければ、一般会計の繰出しが増えます。この事があっても体力的に一般会計が持つという説明を受けていますが、一般会計総予算の1割近い繰出しを病院事業会計に続けることは、市全体の投資的な事業、ソフト事業へも当然影響がでてきます。

議員としてチェック機能は引き続き発揮しなければなりませんし、その事を皆さんにお伝えする責任があると考えています。

圧縮に努めると議会答弁を続けたが圧縮できていない建設費そのものも大きな問題ですが、橋本議員の質問に対して、公立病院の建設単価としては、決して高くはないとう説明を議場でしていますし、起債申請等でも当然建設費はチェック対象です。患者家族のアメニティーに関する部分が取りやめになったのも、北海道の指導であるという説明が予算審査や市長答弁でもありました。

1平方メートル単価30万円、1床当たり単価29,700千円という説明でした。(私のメモ)
国立病院機構の単価 1平方メートル25万円から30万円、1床当たり単価20,000千円とのこと。市立病院の場合、外来比率が一般的な公立病院の3倍くらいですから、外来の占める面積率がおおくなりますので、病床数での割り返しでは単価が上がるものと想定しました。(私の判断)

こういった点も、近年新築された医療機関との対比等口頭の説明だけではなく、具体的な資料の提示が私は必要だと思っていますが...

様々、説明不足であり、行政運営にとって一番大切な、市民への情報開示不足は否めないところであり、「市民と協働のまちづくり」を目指すとう長谷川市長の言葉と行動の違いも我々市民が声を出して指摘しなければならないことと感じております。

長文になってしまいましたが、今の私の気持ちを率直に述べさせていただきました。

今後ともよろしくお願いいたします。

Km さん コメント有難うございます。

私の考えはebisuさんのコメントにお答えしたとおりですが、市民への説明があまりにも足りないことが問題だと思います。

今回の議会は、建設着工という節目のタイミングですから、様々な疑問点に対して、行政自ら積極的に情報発信をすることが、協働のまちづくりの姿勢だと思います。

私達が、国や北海道との関係まで考えるまでもなく、誠実に、そして、真摯な行政対応があれば、この一大事業も市民の総意となるところですが、残念ながら、まだまだそうはなっていないと思います。

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