森山良子コンサートに思う...
9/12 13:00 前日にチケットの電話予約販売が行われた、チケット交換受付作業を手伝いました。 残念ながら売れ行きは芳しくなく、まだまだ残席があります。11/16(火)のコンサートですからこれからもう少しチケット販売を頑張らなければならない状況です。
昨日、チケット交換をしながら考えていたのですが、チケットが売れない原因は、不景気の影響が大きいと思いますが、人口の減少、加えて高齢化による影響もかなりあるのではないでしょうか?
仮に2万人がコンサートなどに来ることのできる対象者と考えると、1%で200名です。1000人のホールをいっぱいにするためには5%の方々にチケットを買っていただく必要があるわけです。対象人口が減ればさらにその率を上げなければ集客は難しくなります。
今は、まさに悪循環です。集客力のある演奏家はギャランティも高く、そこを抑えると入場者が少なくなるわけです。釧路市であれば、市民の1%の集客で1000名のホールを埋めることもできますし、収支面でも成り立つわけです。
そう考えると、文化会館の大ホール1000席をいっぱいにする様なコンサート等の企画・招へいには、相当難しい判断が必要であり、また、リスクも伴うことになります。
今回のコンサートは事業協会主催の事業です。前にも書きましたが、事業協会の補助金は1000万円から年々カットされ、今年の市補助金は250万円です。
森山良子さんのコンサートは公演料、諸経費を含め700万円を超える事業費になります。 市補助金を除くと450万円のチケット収入が必要になります。6500円のチケット単価ですから、700枚(人)の入場で収支が合う計算です。
チケット収入が目標を達成できなかったり、他の助成金等の確保ができなければ、今年は、この1事業しかできないわけです。
公演料はプロダクションや興行先と当然交渉はしていますが、かなり高額で、500万円から1000万円、ミュージシャンによっては1000万円を超えるケースもあります。
景気の良い時期は、企業もメセナとして文化振興等への支援を行いますが、不況下では一番先に切られる部分でもあります。現況、こういった考えは、行政も一緒なのかもしれません。
私は、教育、芸術文化、スポーツの振興対策も人口問題を考えて行く上で重要なファクターであり、若い世代にとって魅力あるまちづくりを進めなければ、人口流失に歯止めはかからないと思います。もちろん、ベースとなる地域経済活動の活性化・雇用創出が前提ではありますが…
ちょっと話がそれましたが、この悪循環の流れの中では、若い人たちが希望するような演奏家等の招へいやイベントの企画は大変厳しいものがあると思います。
年に1公演しか企画できない事業協会の活動にも疑問を感じていますが、少なくとも、これまで、市民による企画立案・運営、そして、補助金の3倍近い事業規模を維持してきた、この活動は、地域の文化振興に貢献できたと思っています。
しかしながら、予算規模が4分の1になってしまったいま、厳しい経済状況の下、企業メセナへの期待も難しいわけですから、事業協会の活動拠点を小ホールに切り替える等、活動のあり方を見直す時期なのかもしれません。
まちづくり、地域おこしの中でも直接的な効果の見えない、こういった芸術、文化の分野の評価は非常に難しく、ともすると優先順位が下げられてしまいますが、じっくりと腰をすえて、思いを込めて、将来に夢をもって取り組んでいかなければならないことと思っております。
森山さんのファンなので、気になって…メールを差し上げました。人口の減少など要因はいろいろ考えられるでしょうが、PR不足もあるのではないでしょうか?
まず、不思議に思ったのはファンクラブのwebのコンサート日程に未掲載なことです。今やwebの威力は馬鹿にできません。
早速、エンジェルソング様にご連絡して即アップしてもらうようにすることをおすすめします。
○あと実現性は低いですが、地元コーラスグループとの共演で2-3曲演奏してもらえるプログラムを入れてもらうのも良いのではないでしょうか?(そのコーラスの身内の方々が鑑賞されるようになりますので)
11月16日までまだ日があります。何とか黒字になるように願っています。
投稿: 児玉 | 2012年8月28日 (火) 11:41