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2010年8月21日 (土)

7月末までの患者動向等について

市立病院の患者動向等について病院事務局から7月末までの状況を聞くことができましたので、改革プランや予算資料として公開になっている情報をベースに独自に資料をまとめてみました。

8月末までに市立病院の経営改革プランの見直し案が示される予定になっていますので、その検討資料として現行改革プラン対比で作っています。

はじめに、常勤医師の体制ですが、今年度は、昨年度と同じ16名体制で、診療科別の医師構成は、内科7名、小児科1名、外科3名、整形外科2名、眼科1名、人工透析1名、麻酔科1名です。
昨年と比べると内科1名増、泌尿器科1名減とう状況です。改革プランでは平成21年度以降常勤医師15名以上とし具体的な科別構成は示されていません。

この医師体制の下での今年度の患者動向について説明します。

入院患者数は、前年度より若干増えていいますが、改革プランの目標値である118.0人からは大きく下回っています。
予算の目標患者数は111.6人ですが、8月以降の患者動向を見なければ判断は難しいのですが、、昨年度が最終的に97.1人でしたので昨年とほぼ同じような患者動向で推移している現状を考えますと、非常に厳しい状況にあると思います。

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次に、外来患者数ですが、昨年度と比べて40人から50人近く落ち込んでいます。泌尿器科が非常勤になったことによる影響がでているものと判断します。
改革プランの目標値である645.0人からは大きく下回っています。
予算の目標患者数は、598.3人ですが、入院患者同様、昨年の最終実績が574.1人でしたので、泌尿器科の影響を考えますと、昨年の決算実績より下回る可能性が高いと思いますので、予算目標の達成は厳しいものと思います。

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次の2表は、過去3カ年間の入院・外来の一日当たりの患者数を改革プランと比較したものです。H22年度は7月末までの実績です。

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入院・外来共に目標値とは大幅にかけ離れた状況ですので、現在、進められている改革プランの見直し作業においてもかなりの下方修正をせざるを得ないものと考えます。

次に収益の状況ですが、細かい情報が判りませんので、患者数に患者一人当たり単価を乗じ、入院は30日、外来は20.5日の診療日数として月平均の収益額を積算し比較したものです。
H22年度の実績は4ケ月の平均です。

入院収益は、患者数が大幅に落ち込んでいますので、一日一人当たり単価はH21年度で3,026円(7.7%)増、H22年度で387円(1.0%)増となっていますが、昨年度で月平均12,742千円、今年度は、7月末現在月平均27,190千円落ち込んでます。

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外来収益は、入院収益同様患者数が落ち込んでいますので、一日一人当たり単価がH21年度で418円(5.3%)増、H22年度で856円(10.9%)増となっていますが、昨年度で月平均5,289千円、今年度は、9,594千円落ち込んでいます。

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当初予算の段階で、改革プランよりは入院・外来患者数、収益とも下方修正していますが、4カ月間の実績を見る限り、改革プランにおいては予算目標値を更に下方修正する必要があると考えます。

※月平均の計画との乖離額を12倍すればH22年度では、入外併せて4億円を超える収入不足となります。

現時点で、人件費等費用面の情報が入手出来ておりませんので収支不足額の状況については、判断が難しいところですが、改革プランに掲げる費用面の削減をこなすだけでは、収支不足を補う一般会計繰出金額を計画値に抑えることは厳しいものと判断します。

今後の患者動向や収支の状況を判断する上で、医師をはじめとする医療従事者の配置計画が重要ですので、それらも、改革プランの見直し案のチェックポイントになるものと考えます。

以上は、あくまでも私が収集した資料に基づく分析ですので、病院から示される改革プランが出るまでなんとも言えませんが、事前に収集できる資料の整理を続けたいと思っています。

私が一番危惧する点は、経営目標値をあまりにも高く設定し、その事自体が先生方にとってプレッシャー、重荷になってしまうことです。そうならないよう病院として、根室市としてやるべきことをしっかりと履行してもらいたいものです。

新病院の建設は、多くの市民の望む事業であり、国の支援も最大限のものとなっておりますので、このチャンスを逃すことなく前進すべきところですが、そういう時であればこそ、月々の経営状況や新病院建設事業の進捗状況なども毎月市民周知するぐらいの前向きな取り組みがあってもいいのではないでしょうか?

コメント

データの公開ありがとうございます。こういうことをやれる市議はあなたしかいないようです。真面目に仕事をすればするほど孤立するでしょう。
でも、それがあなたの役割です。見ている人はしっかり見ています。いつかあなたを取り巻く状況が変わる日が来る、そう信じています。

月平均値での計算を年額に置き直してみました。入院と外来あわせて計画売上高は29億円に対し実績見込みは24.6億円で差額は4.4億円です。また決算で計画外の赤字補填が4億円強必要になりそうです。
予算で一般会計から8億円の赤字補填のための繰り出し金を予定しているので年間実質赤字額は12.4億円の見込みでしょう。昨年のように予算外で経費が2億円膨らめば14億円の実質赤字も考えられるということです。

おおよそ病院維持のための費用は年額37億~39億円かかっているのに、入院と外来の売上高はおおむね24~25億円の間を推移するということでしょう。差額の12~14億円が実質赤字となり、一般会計から補填が必要になります。
市の広報で病院事業は3400万円の黒字とアナウンスしているので、本当に黒字だと思っている市民が大多数です。真実は12億円の赤字なのに…。公的会計にだまされてはいけない。
外科医と麻酔科医が減れば売上がさらに減るのと、非常勤医師に診療をお願いしなければなりませんから、経費は計画よりも増える。

売上の計画達成率は入院外来あわせて84.8%ですが、この数字は上場会社なら証券取引法違反に該当します。予算額が荒唐無稽ですから、虚偽事実の公開に該当し、証券取引法違反です。予算担当役員は辞任、代表取締役も辞任を余儀なくされるでしょう。病院事務長と市長は即刻引責辞任と云うことでしょうが、人が変っても似たような人材しかいないのではないでしょうか?人材が枯渇状態にある根室のジレンマです。根室に住んでいる人間で何とかしないといけない。

拙ブログで何度も書きましたが、実に無責任極まりない予算や「改善プラン」を立てています。
他の議員はどう考えているのでしょうね。とくに歴代の建設特別委委員長殿はこのようなインチキ「改善プラン」を毎回了承しているようですが、市民説明会を開いて説明すべきではないでしょうか。市民に直接説明をしないからでたらめな特別委運営がまかり通る。
これほど重大な案件を関係責任者のどなたも市民へ説明をしない。倫理上は職務への忠実義務違反です。

権限や責任をお持ちの方が正直で誠実な職務遂行をすれば病院建て替えはずっとスムーズに行ったのではないでしょうか?

あんまり杜撰な改善プランなので、道庁が起債審査にノーという結論を出す可能性が濃くなりましたが、大型の補助金交付を決めてしまっているので、ここで中止では道庁も困るでしょう。何か条件をつけて起債を認めるのでしょうね。
62億円の建て替え計画を実行すれば、年額16~20億円の実質赤字が5年間は続くでしょう。
病院の建て替えや経営の経験がある者として言うべきことははっきりと言っておきたい。まだ計画を見直すチャンスはある。半年あれば必要な調整も可能だし、建て替えによるリスクも最小限にできる。
市財政の破綻リスクも含めて、すべての災厄は根室市民に降りかかります。
根室に療養型病床がないだけでも老人医療は大問題が起きているのですが、大多数の市民はいつ気がつくのでしょう。

本田議員の正直で誠実な仕事に期待しています。でも、無理はしないでください。

ebisuさんにお尋ねします。外科医と麻酔科医が減る・・・どう言う事でしょうか。

「通行人」の方へ
拙ブログにそういう情報をコメント欄で寄せてくれた方がいらっしゃいます。院内では公表された事実と云うことでしたが、真偽のほどは分かりませんので、本田市議へ前前回のコメントで本当かどうか、確認をお願いしました。
情報の真偽のほどはまだ判明しておりませんので、「外科医と麻酔科医が減れば」と仮定法で表現しておきました。確認できれば「・・・減るので」と書いたでしょう。
過去、コメント欄に寄せられたこの種の情報は総じて確度が高いとはいえます。
外科医が減り、麻酔科医が非常勤になると、手術数に影響するので心配しています。

遂に2chに根室市立の外科と麻酔科の医師が居なくなる話が
載りましたね。

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1279810623/l50

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