サッポロ・シティ・ジャズ
北海道は日本国内でも特にジャズの愛好家が多いと言われています。
サッポロ・シティ・ジャズは、北海道の多くのジャズファンの期待と、PMFやライジングサンなどの大型音楽事業と連動する“新しい札幌の観光資源の構築による特色ある街づくり”を目指し、2007年からスタートしたイベントです。
7月11日から8月29日まで50日間のロングイベントで、大通公園に特設された400人収容のテント「ホアイト・ロック」や札幌芸術の森野外ステージ等を主会場に毎日のように札幌の街にジャズが響く「札幌がジャズの街になる」という企画です。
ジャズ愛好家の一人として、このイベントを一度観てみたいと思っていましたが、アマチュアバンドにも出演のチャンスがあるという事を知り「どうせなら演奏も!」と欲張り、音源審査に応募したところ7/17,18の二日間開催される「パーク・ジャズ・ライブ」という全国からプロ・アマチュアのバンドが集まり市内11か所のステージで演奏を繰り広げるというプログラムに参加できることになりました。
ホワイト・ロックの様子
ジャズの街根室もホット・ジャズ・クラブが中心となりこれまでに多くのジャズミュージシャンを招へいしてきました。
根室が特に凄いと思う点は、この地で演奏したミュージシャンが根室を題材にしたオリジナル曲を作曲し、それがレコード・CDとして世にでていることです。
日野皓正 「ホイール・ストーン(車石)」、「寿歌(金刀比羅神社例大祭)」、「ヒップ・シーガル (かもめ)」、日野元彦 「流氷」、鈴木 勲 「ネムロ」、向井滋春 「ニムオロ・ネイナ」、古沢良治郎 「霧の中のアヤメ」等が根室をテーマに演奏・録音されたものです。
そんな根室の街を少しでもアピールしたいと思い「流氷」、「ニムオロ・ネイナ」を演奏することにしました。
楽器も持ちこみましたので、久しぶりに車で移動。仕事もあり夜9時に根室を出発するという強行軍でした。
演奏は札幌グランドホテルのオールド・サルーン1934というお洒落なバーでした。野外ステージかホワイトロックで演奏出来ればと思っていましたが、平均年齢45歳のバンドには冷房の利いた落ちついた場所が準備されました。(笑)
オールドサルーン1934で演奏するCAPS
どのくらいの方が聴いてくれるか心配でしたが、ほぼ席が埋まり100人近い方を前に演奏することがができました。
ジャズの街根室、流氷やニムオロ・ネイナの話もしながら約30分楽しく演奏することができました。沢山の拍手に感謝!
演奏後は、ホワイトロックや市役所駐車場の特設ステージ、テレビ塔前のジンギスカン+ジャズコーナー等で他の出演者の演奏を聴くことができました。
札幌市役所駐車場の特設ステージ。ここではビック・バンドなど大人数のバンドの演奏が行われていました。
移動中、楽器のケースを持つ若者を沢山見かけました。
クラシックのイベントであるPMFも開催中ということで、その宣伝も街の至る所に掲示されており、まさに、札幌は音楽の街になっていました。
根室もこれまでの様々な活動の積み重ねにより「ジャズの街」と言われるようになったわけですが、このジャズの街をキーワードに街づくりに取り組んで行くことも一つの道と考えます。
コンサートやクリニック、セミナーの誘致、ジュニア・オーケストラの結成、空き校舎等を改築したレコーディング・スタジオの整備(ミュージシャン招へい)等々帰りの車の中で色々アイディアが浮かんできました。
街づくり、芸術文化の振興、思いを込めて取り組む者がいなければ、何も生まれませんし、続かないものと思っています。すぐには出来ることではありませんが時間をつくり考えていきたいと思います。
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