ねむろ医心伝信ネットワーク会議主催の講演会
2/9 ネットワーク会議主催の「講演とパネルディスカッション」に出席しました。
市立根室病院の竹内副院長が「根室地域の救急医療について」基調講演を行いました。
竹内副院長からは、根室市の救急医療の現状やドクターヘリの運航状況などについてお話がありました。
その中で、救急外来患者の9割が軽症患者であるとの報告がありました。
・全国的にも問題となっているコンビニ受診をやめさせるよう市民の意識改革が必要。
・医師が当直後の翌日まで連続して勤務することにより医療事故のリスクも上がる。
・医師の過重勤務による疲弊が地方都市の医師不足の原因。
等々、我々市民一人ひとりが救急医療について理解を深めていかなければならないと思います。
続いて、「根室の地域医療について考える」というテーマでパネルディスカッションが行われました。
冒頭、市立根室病院の東浦院長から根室における地域医療の現状と問題点、市立根室病院の役割等について詳しくお話がありました。
・地域センター病院として急性期患者への対応が市立根室病院の役割であるが、高齢化が進む中、根室市内には、療養や介護施設が不足していることから、慢性疾患やターミナル患者への対応も市立病院の役割である。
・当直を行う医師は救急患者への処置などがあれば仮眠すら取れない過酷な勤務となることから、常勤医師の当直は月2回以内に抑えるようにしている。コンビニ受診をやめるよう市民ぐるみの取り組みに期待している。
・昨年の10月から訪問診療をはじめた。いろいろな問題はあるが続けて行く。更に、訪問看護ステーションの常設化を新病院建設に先駆けてでも進めたい。
といった内容のお話でした。
慢性疾患やターミナル患者への対応についても市立病院の役割という考えを東浦院長がお持ちですので、現時点で検討事項になっている療養病床の問題について、東浦院長とも早い時期に話をしてみたいと思っています。
パネルディスカッション終了後、「医師と市民の集い」が開催されました。1時間程度の会でしたが、終了後に、市立病院の内科医師が「今、診療が終わった」と会場に来られる一幕もあり、改めて、医師の大変さを感じました。9時を過ぎても市民との交流に駆けつけて下さる先生に感謝したいと思います。
医心伝信ネットワーク会議の活動も3年目となり女性の参加者も増えて来たように思います。色々な形で医師との交流を深め、信頼関係を築き上げていくことが大切です。
これからも、一人でも多くの方々に参加していただき、医師との交流の輪が広がっていくことを期待しています。
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