根室市産業クラスターセミナーに出席しました。
12/17 PM13:30から大地みらい信用金庫本店会議室で開催された根室産業クラスターセミナーを受講しました。
以下 講演の記録です。
地域資源を活用した機能性食品の開発事例
釧路市のバイオマテックジャパン株式会社の工藤代表が鮭の鼻軟骨(氷頭)から高純度のコンドロイチン硫酸型プロテオグリカンを低コストで大量に製造する技術の開発に成功。昨年からプロテオグリカンの供給を開始。
クラスター的な取り組み
・北海道を代表する地域資源
農林水産物
鉱工業品又は鉱工業品の生産にかかる技術
文化財、自然の風景地、温泉その他の観光資源
・バイオテックジャパンが活用した地域資源
鮭→頭部→鼻軟骨(氷頭) ※大部分は産業廃棄物
・地域資源を活用した新商品(機能性食品)→プロテオグリカン
・起業、経営の基本理念
世の中の流れを見極め、流れに乗ること。
大企業と同じ土俵では勝負しない。
他人と同じことをしない。
一人でやらない。周囲の協力を求める。※産業クラスターがよい手段。
失敗を恐れない。成功するまで頑張るという強い意志をもつ。
・商品化まで10年かかった。
・プロテオグリカンは健康食品、化粧品として利用。
・クラスターの形成 研究支援、資金支援、技術支援、原料供給、コンサルティング、行政支援、金融支援等を受け事業化する。
道内における産業クラスターの活動事例
財団法人北海道科学技術総合振興センター
クラスター推進部長 水沼 正明 氏
・北海道産業クラスター創造活動
産業クラスターとは"ぶどうの房"のように関係する企業や産業が相互に連関し、集積している状態
北海道では、比較優位にある「食・住・遊(観光)」の産業領域から北海道独自の産業クラスター形成を目標として活動
・ノーステック財団の主な事業
次世代型産業技術創出にむけた戦略的研究開発の促進
地域経済の活性化に向けた産業クラスター活動の推進
リサーチ&ビジネスパーク・起業促進に向けた産官学連携事業の推進
・道外へのビジネス拡大推進支援
テーマ発掘→ビジネスプラン検討→開発→事業化
・食クラスター形成に向けた戦略的事業の展開
平成21年度は10例の取り組みあり
亜鉛高含有大豆を使用した栄養機能食品の開発
北海道有色じゃがいもを利用した業務用材料の退色防止加工法の開発及び販路開拓
※焼いた後に色が出るパン
北海道産野菜を中心とした新たな食材販売スタイルの確立
※道産野菜を使ったエディブルブーケ(食べられる花束)
次世代型商品開発・販売促進支援事業の実施
今後の製品開発のポイント
・東京での道産品販売事業(H16から北海道フーディストをオープン)
平成20年度で 来客者数/日 1930人 年間販売額 574百万円 客単価 1743円(3.9点/人)
売上カテゴリーでは水産・お菓子が中心 この2種類で50%を超える。
マスコミへの露出を増やすことで、売上が拡大。
北海道の食材は人気あり。
・アンテナショップで売れるもの・売れないものを分析
売れるものを
消費行動は自家需要
素材 新鮮、無添加、道産原料のもの 黒いもの(健康志向)→黒豆、小豆、昆布等
形態パッケージ 小分け、食べきり、もう一品
キレイ、特徴をはっきり、中身が見える、手が汚れない、保存しやすい
レトルト、常温保存可能等、
お客さんのニーズ 東京の旬、懐かしいもの、スーパーブランド菓子
※東京の北海道イメージ(乳製品、畜産品、カニ、ジャガイモ、お菓子、ラーメン)
その他 陳列方法、パッケージサイズを意識すること。
・売れる商品づくり(どこで売るかを考えること)
・売れる商品づくり(根室のキーワード)
高級品ブランド化(鮭・歯舞昆布等)
新鮮な魚介類の加工商品 (生サンマ→炭焼きさんま丼)
潮風と酪農
ロシアに一番近い日本
エスカロップ等
・売れる商品づくり(東京で売るためには)
東京の季節感、しきたりを知ること
東京のライフスタイルを知ること
特徴を活かし、さらに一歩先へ
小さくてキレイなパッケージ
おしゃれなネーミング
魅力的な価格設定
卸・販売店への対応(魅力的なマージン)等
以上です。
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