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2013年2月 5日 (火)

「領土問題のまち」パネルディスカッション

2/2 北海道新聞社の根室支局勤務経験者で、かつロシア国内にある道新支局の駐在経験のある3名が、北方領土返還要求運動原点の地「根室」で、領土問題の現状や将来展望について語るパネルディスカッション“道新の歴代根室支局員が語る「領土問題のいま」”に行ってきました。

北方領土に関する歴史や返還交渉の経過・現状、この後の見通しなどについて、様々な経験を踏まえた記者としての目線から意見を述べられていました。

20130206_4

特にメモも取らずお話をお聞きしましたが、返還運動、四島交流事業を進める側の目線から聞いているせいもあるのですが、共催者として市長が挨拶されたこのパネルディスカッションは、市民に何をメッセージとして伝えたかったのか、私には理解しがたく、以降、今日も悩んでおります。

※今日(2/5)道新朝刊で記事として紹介されています。

パネラーの方々は次の様に述べています。

・交渉がはじまれば四島(全ての返還)はない。
・根室の思い(二島返還)は領土返還啓発が全国展開するなかで埋没
・(外交交渉の)新しいアプローチは二島プラスアルファしかない
・領土問題はお互いの腹の探り合いであり、妥協点を!

この幾つかの言葉をどの様に受け止めるべきか?ここ何日か考えておりました。

まだ、整理はついておりませんが、少し書いてみたいと思います。

我が国の立場は「北方四島は日本の領土」であり、北方領土返還運動もこの立場で行われています。

根室市は北方領土返還要求運動原点の地。全国の先頭に立ち「北方四島は日本の領土」、「島を返せ」と訴え続けています。

パネラーは「根室市の元々の考えは、歯舞、色丹2島返還であったが、領土返還啓発が全国展開するなかで埋没した」と述べていましたが、埋没ではなく、一地域の利益より日本の領土である北方四島の返還のための国民運動の先頭に立つことをこの地域は選択してきたのではないでしょうか。

領土交渉が進展のない中、日露の相互理解の増進と北方領土問題解決に寄与することを目的にスタートした四島交流事業について、パネラーは「この20年間の交流によりお互いの不信感を払しょくしてきた」、「信頼関係がうまれてこそ、はじめて解決のための交渉ができる」と述べています。

交流船が行き来する根室市はこの事業の窓口であり、多くの元島民、返還運動関係者が交流事業にも参加していますし、この20年間の交流においても元島民の方々が中心的な役割を担ってきたのではないでしょうか。

四島の返還を信じ、望郷の念を抱き、返還要求運動、四島交流事業に積極的に係わってきた元島民、根室市民は沢山います。その中には、国後島、択捉島出身者も沢山いらっしゃいます。

しかしながら、領土問題は国家間の交渉事でありで、「交渉がはじまれば四島(全ての返還)はない」、「新しいアプローチは二島プラスアルファしかいない」、「領土問題はお互いの腹の探り合いであり、妥協点を見出すこと」、これが交渉にむかう日本のスタンスだとすれば、

日本の領土である四島の返還を願い北方領土返還運動を続ける意義は何なのか?

世論の喚起が国の交渉を後押しすると信じ、最前線に立ち運動を続けている元島民にとって、突きつけられる「四島の返還はない」という将来展望はあまりにも、残酷ではないか?

それでも「北方四島は日本の領土」、「島を返せ」と言い続けられるのか?

今後、返還運動原点の地として、どの様なスタンスで領土問題と向き合うべきなのか?

等々疑問が湧いてくるわけです。

今回のパネルディスカッションで印象に残った前述のキーワードは、「二島でよい」、「まずは二島」、「三島だ」へ誘導しかねないものであり、また、四島の返還を信じ、返還運動や四島交流事業の先頭に立ってこられた元島民の皆さんの思いや気力をも奪ってしまう様な言葉に、私には聞こえました。

67年もの間未解決の難しい問題であり、様々な考えはあって当然のこととは思います。今後の交渉の議論も必要なことですが、元島民や返還運動を続けている者の後押しになるような議論も必要だったのではないかと感じております。なぜなら、根室市が主催者だからです。

コメント

主催した根室市の意図は市民に現実を知ってほしいということでしょう。そして大部分の根室市民は現実的だと思います。

大事なことなので一言コメントさせて頂きます。3人の記者殿は現状認識をお話ししただけで、現実的な解決策を示したと言える程のものではないでしょう。又、この話しを現実的な解決策と思っている市民が大部分とは言い過ぎです。

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