玄葉外務大臣が北方領土視察
昨日、玄葉光一郎外務大臣が北方領土視察のため来根しました。
巡視船で羅臼漁港から納沙布岬経由で根室花咲港に入り、次に、納沙布岬から陸上視察を行い、その後、ニホロにおいて元島民代表者等と意見交換を行いました。
議会にも、ニホロでの出迎え歓迎について参加要請がありましたので行ってきました。
寒い中一緒に参加いただいたみなさんお疲れ様でした。
以下は、元島民や領土返還運動団体との意見交換会の私のメモです。
高橋知事の挨拶から
・戦後66年父祖伝来の地がロシアに占拠されているという状況が続き、元島民も既に半分以下になった。
・ロシアの領土環境は確実に変化、3月には大統領選挙も予定されている。
・しっかりとした戦略の下、より強力な外交交渉を進めていただきたい。
・道も国や関係団体と連携し粘り強い取り組みを進める。
・国は、日本の法的立場を害さない方法で北方四島における共同経済活動について検討中とのこと。
・根室管内1市4町では共同経済活動を含む戦略的な北方四島交流事業について地元案をまとめているところであり、外務省と相談させていただきながら積極的に取り組んでいきたい。
長谷川市長(北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会会長の立場)
・今月中にもラブロフ外相の訪日が予定されていると聞いている。
・現地の状況を踏まえ積極的、建設的な外交交渉への取り組みを要望。
・ロシアの状況を踏まえ、粘り強い外交戦術の再構築を進め、一日も早い問題解決への道筋をつけるようお願いする。
・ビザなし交流は昨年で20年。これまでに18,000人を超える相互訪問が行われ日露の友好親善は着実に進んできた。
・しかしながら、北方領土問題の解決のための環境づくりという事業の目的達成には寄与していない。
・これまでの北方領土交流事業を抜本的に見直し、北方領土返還に向け戦略的な環境づくり、新たな交流事業の早期実現が必要であり、その実現に向け特段のご配意をお願いしたい。
・1市4町の社会生活基盤は依然として脆弱であり元島民や返還運動関係者を勇気づけるためにも北方領土返還実現を見据えた関連予算の充実、インフラ整備の加速的な整備について関係省庁との調整をお願いしたい。
・野田総理の北方領土視察を要望する。
玄葉外務大臣
最初のあいさつ
・北方領土は我が国固有の領土である。
・四島の帰属を確定し平和条約を締結するという我が国の基本的な立場に変わりはない。
・ラブロフ外相に対して領土問題についてこれまでの両国間の諸合意、法と正義の原則に基づき実質的な議論を行いたいと伝えた。
・今日は、是非、皆さんのお話を聞かせていただきたい。
おわりに
・元島民の方々の高齢化が進んでおり、一刻も早くと思う。
・交渉には原則があると思う。
先ず、首脳間の信頼関係が第一
そして、静かな環境の中での交渉が進められること。
我々として言っていること、我々の立場と矛盾しない行動をすること
国内世論を
・そういった原則の中で環境を作り上げてゆくことが必要。
・安定した強い政権のもとでの取り組みも必要。
・四島の帰属の問題は両国間で法と正義の原則のもとでやろうということになっている。
・ロシアもアジア太平洋を重視している。
・日本としても日露双方の戦略的な関心というものに応えられるようにすることが重要
・外交の問題は結果重視でやっていきたい。
・国際世論はまげない、矛盾しない行動をとる。
以上
コメント