市立病院小児科の夜間・休日の診療体制が変更
小児科が午後8時に行っている救急患者のための診療が11月1日から休診になります。
理由は、医師の過重労働による疲弊の防止です。
土・日・祝祭日の午前10時の救急診療はこれまで通り行われます。
平日の診療時間内及び土・日・祝祭日の午前10時の救急診療以外の時間帯は、小児科医師以外の日当直の医師が診察することになります。
時間外に市立病院を受診する際は、病院に向う前に、電話で問い合わせをし看護師と相談しましょう!
また、月曜日から土曜日の午後7時から午後11時までであれば、「小児救急電話相談」(電話#8000)が利用できます。
地方の病院が医師不足になった原因は新医師臨床研修制度によるところが大きいのですが、救急医療を担う地方の公立病院等における医師の過重労働からくる疲弊も要因と言われています。
平成19年度、6名の医師で再出発した市立根室病院。18年度末から残った医師は3名(この3月に退職された前院長と小児科、眼科)に、北海道、札医大からの支援、そして独自採用の医師に赴任いただき、内科3、小児科1、泌尿器科1、眼科1名体制でした。
夜間救急外来を止め、北海道、道内3医育大学、姉妹都市黒部市民病院、国立病院機構等々多くの応援をいただき、危機的状況のなか地域医療を守ってきたものです。
平成21年度は、16名体制にまで医師体制は復活しましたが、医師の過重労働による疲弊対策への取り組みが必要であり、大学からの宿日直、土日待機に対する応援もいただきながら救急患者への対応も行っています。
東浦院長が講演会で何度も医師の疲弊の問題を訴え、診療時間内の受診を呼びかけています。
今回の小児科の対応についてもやむを得ない措置と考えます。全国的に医師不足はまだまだ解消されません。特に、地方の公立病院への医師の招へいは非常に困難な状況にあります。
私達もこの様な地域医療の実態、市立病院の状況を理解し市民一人ひとりができる協力・努力(診療時間内受診、救急時ははじめに電話)をしていかなければならないと思います。
子供たちのために365日休むことなく続けていただいた小児科の夜間救急診療体制。医師派遣を頂いている北海道大学、そして、小児科の先生方に、私達は、感謝しなけければいけないと思います。
有難うございます。
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