市民医療講演会に行ってきました。
9/1 19:00 根室商工会議所3F大ホールで開催された市民医療講演会へ行ってきました。
今回は、市立病院に6名(地域支援センター枠4名含む)の医師を派遣していただいている札幌医科大学の島本和明学長が講師でした。
演題は「知って減らそう心臓病-ここまで進んだ診断と治療」。心臓病の原因やその予防方法、最新の診断技術や治療方法等について非常にわかりやすいお話を聞くことができました。
講演の冒頭、新医師臨床研修制度の導入後の医師不足の実態についてもお話がありました。
・道内185市町村のうち「お産の出来ない」市町村は145にもなっている。
・新医師臨床研修制度の導入により2年間医師の供給が全く止ってしまった。
・1年間に札幌医科大学で100名 道内3医育大学全体で250名の影響があった。
・東京、大阪等大都市圏の研修先を選択する者が多く、地方が大変な状況になった。
・札幌医科大では後期研修者が80人以上にまで復活してきたが、医師不足で苦労している地域の医療機関の希望に応え医師派遣を行うまでにはしばらくかかる。
といった内容でした。
心臓病のお話では、予防の大切さを痛感。北海道は検診率が低く、国民健康保険世帯は20%に満たない状況です。
※地域で検診率を高める努力が必要。
検査の技術も進歩しており、市立病院でも心エコー、24時間心電図、3D処理の出来る64列CTが導入されており、心臓カテーテル検査のできる体制が整っている点等についても紹介がありました。
1時間程の講演会でしたが大変参考になるお話でした。
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