高等学校適正配置に係る市民説明会に参加しました。
7/13 根室市内高校問題検討委員会主催の「高等学校適正配置に係る市民説明会」に行ってきしました。
今回の説明会は、昨年「高校教育を考える根室保護者の会」が実施した保護者アンケート調査の結果を踏まえ、根室市内の高校配置に対する道教委の考え方などについて理解を深め、広く市民への周知を図り、今後の高等学校教育の在り方についての検討材料とすることが目的とのこと。
午後7時から文化会館多目的ホールで行われ、100席程椅子が用意されていましたが、出席者は半数程度でした。
北海道教育庁新しい高校づくり推進室の担当者から平成20年度から順次実施されている「新たな高校教育に関する指針」(平成18年8月策定)の概要と平成23年度から25年度までの間の公立高等学校配置計画案策定の考え方について説明がありました。
指針は、国際化、高度情報化の進展など社会の変化や、生徒の能力・適性、興味・関心、進路希望等の多様化、中学校卒業者の減少など高校を取り巻く環境の変化に対応し、未来を担う人材を育むための高校教育の基本的な考え方と施策を示したものです。
詳しい内容は、道教委のホームページを参照下さい。http://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/akd/H18SISIN.htm
高校進学率が98%を超える中、生徒の能力・適性、興味・関心、進路希望等が多様化しており教育制度等の改善が求められていますが
その一方で、少子化により中学卒業者が大幅に減少し続けており、各地域の学級間口数の削減や学校の統廃合を同時に進めて行かなければならないという状況になっています。
北海道全体では、ピーク時の昭和63年の中学卒業者数92,222名が平成21年には50,537名、平成29年には半数以下の45,306名にまで減少します。
根室市内の中学卒業者数では、ピーク時の情報は資料から把握できませんが、平成22年315名、平成23年280名...平成27年212名と減少します。
道は、この様な状況を踏まえ新しいタイプの学校づくりに取り組んでいます。
従来型の普通科、職業学科(農業、工業、商業、水産等々)に加え、普通科(単位制)、総合学科(単位制で普通教科から農業、商業、福祉等に関する専門教科にわたり幅広く科目を開設)、
普通科フィールド制(人文社会、自然科学、看護・医療、ビジネス等々キャリア教育の観点に立ち、生徒の興味・関心や進路希望等に対応できるようなフィールドを選択して学習)、
中高一貫教育といった新しいタイプの学校づくりが進められています。
根室市は、中卒者数が平成23年280名になるため、平成23年度から25年度の公立高等学校配置計画案では、西高が1間口削減され、根室高校普通科3・商業1・情報1、西校普通科1の7間口になる案が示されています。
更に、その後、中学卒業者の減に伴い間口減の調整が必要であり、併せて、新しいタイプの高校の設置も含めた再編の検討も必要とされています。
中学卒業者が減少する中、現行の1学級40名が基準(職員配置や交付税措置等)という状況下では、現行のまま2校を残すことは難しいものと考えます。
7/7に開催された「高校教育を考える根室保護者の会」主催の中間報告にも参加しましたが、保護者の会では、この様な高校教育の状況を踏まえ、昨年、市民アンケートを行い、今後の根室市にとって望ましい高校について検討結果を中間報告として発表したわけです。
先に述べたような新しいタイプの高校の設置についても、メリット、デメリット等が整理されています。
両方の会議ともにそうだったのですが、地域の学力低下の問題が最終的な議論の中心になりました。
学力低下の問題は学校だけの問題でもありませんし、家庭学習も含め、親も一緒に向き合っていかなければならない問題であると思います。
今のままでは、5年後に更に1間口削減か学校の統廃合が求められることになるわけですから、今のうちに小学生の父母(5年後の高校生の父母)も一緒に高校教育のあり方について、また、学力低下の問題についても考えて行く必要があると思います。
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