メディカルソーシャルワーカーの配置
平成21年10月第3回一般質問で、次の通りメディカルソーシャルワーカーの配置の必要性を質問しました。まずはそのやり取りです。
(私の質問)
メディカルソーシャルワーカーや診療情報管理士等の育成、配置についてでありますが、市立病院は急性期を担う医療機関であり、急性期の治療を終了した患者さんは、回復期あるいは慢性期疾患を治療する医療機関への転院が原則になります。しかしながら、根室市内には現在、療養病床がありませんので、これらのルールに基づく転院が困難な状況となっており、現状では市立病院がその一部を担っている状況でございます。
現在、転院の必要な患者様への説明あるいは指導、そして転院支援等につきましては、医師、看護師等が担っているものと聞いております。これらの作業も相当時間がとられますので、このことも医師、看護師の大きな負担になっていると思います。このことから、患者様や御家族の診療窓口に専任のメディカルソーシャルワーカーを配置すべきと考えます。
(中略)
メディカルソーシャルワーカーの配置や診療情報の管理体制の整備につきましては、新しい病院の機能として盛り込まれておりますが、私は現状の体制のもとでも医師や看護師の負担軽減、更には患者サービスの向上の観点から、配置が必要と考えております。また、新病院建設の準備段階の早い時期に、必要とするこれらの人材育成、配置に取り組んでいく必要があると考えますが、市長のお考えをお伺いいたします。
(市長答弁)
メディカルソーシャルワーカーなどの配置についてでありますが、医師や看護師の負担軽減を図り、業務に専念していただくことや、患者本人や家族への細やかな支援サービスとして、メディカルソーシャルワーカーの配置の必要性につきましては院内においても求められているところであります。また、診療情報の有効活用により医療の質的向上を図るため、診療情報管理機能を確保することは重要であり、病歴管理室の設置による診療情報の一元管理や電子カルテシステムの導入について新病院建設計画に位置づけをしているところであります。このことから、まずはメディカルソーシャルワーカーの配置につきまして、病院内の議論を踏まえ、その配置時期等について検討してまいりたいと考えております。
(私の再質問)
次に、現体制のもとでの早期配置が必要な専門職員の配置の件ですが、先ほどのお話でメディカルソーシャルワーカーの配置については御検討いただけるということでしたので、ぜひ早急な対応をお願いしたいと思います。私は、やはり病院はかなり専門知識を要求される場だと思っておりますし、いわゆる医療の現場を考えますと、そうしたことが非常に大事でありますので、専門知識を有する職員をできるだけ計画的に育成、配置するようなプランニングをお願いしたいと思っております。
この様なやり取りをしています。
長谷川市長のご答弁は、「まずはメディカルソーシャルワーカーの配置につきまして、病院内の議論を踏まえ、その配置時期等について検討」するというものでした。
しかし、先日4/26の新病院建設に関する特別委員会の病院会計の収支見通しの説明では、いともあっさりと、平成25年にはメディカルソーシャルワーカーの配置を人件費に組み入れたという説明でした。(委員会の趣旨と違いますので質問は控えましたが)
「まずは」、「配置時期等については検討」この辺の言葉の解釈が問題になるのかもしれませんが、私は、直に検討に入っていただけるものと考えました。
新病院の稼働に向け様々な専門職員の配置が必要になりますが、「まずは」と言ったメディカルソーシャルワーカーの配置を25年度の新病院着工後にしてしまったのか...と思うと同時に議会でのやり取り、発言の重さについても疑問を感じたところです。
新病院建設は病院を新しくするためだけの事業ではありません。
現状、課題・問題点と捉えている事業について、病院完成までの間に同時進行で改善・改革を進めなければなりません。
たかが「メディカルソーシャルワーカー」の問題と思う方もおられるかもしれませんが、この事一つをとっても、その判断や時期についての説明もなく、今回の様な場面で唐突に発表するというやり方では、議会や市民への説明不足を指摘せざるを得ません。
是非、この様なやり方、スタイルは改めていただきたいと思います。
経験・技術の伴う業種が多い病院ですし、医師や看護師の負担軽減にもなる人員配置については、新病院建設と同時進行で取り組んでほしいものです。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
議事録システムで議会質疑は詳しく確認できます。
http://www.kaigiroku.net/kensaku/nemuro/nemuro.html
を利用して下さい。
コメント