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2010年1月 4日 (月)

文教・厚生常任委員会で施設視察を行いました。

2009/12/22 文教・厚生常任委員会で福祉関係施設の視察を行いました。

常任委員会で取り扱う諸件に関する審議を進める上で、関係施設の概要等について委員全員が共通認識をもつことを目的に行ったものです。

新型インフルエンザの影響等もあり、施設によっては立ち入り制限を設けている所もありますので、それらを考慮しながら、今年度中には、福祉、介護関連施設を全て視察する予定です。

今回は、障害者支援施設「根室すずらん学園」、NPO法人「希望の家」、根室市老人福祉センター(光洋町)、第二老人福祉センター(西浜町)の4か所を視察しました。

【根室すずらん学園】

施設長より次の様な説明がありました。

・日中活動の場として、就労継続支援B 10名、自立訓練(生活訓練)7名、生活介助 40名を受入
・居住の場として、施設入所支援 40名、ケアホーム3か所 14名、ショートステイ 男女各2名を受入
・現在は、4.3人に1人の職員を配置
・障害者自立支援法に移行後、報酬引き下げ、単価減の影響あり。(90%補償あり)
・食糧費、医療費は施設利用者の自己負担
・介護給付費が月額から日額に変更になり、事務処理が増えている。また、利用状況により収入が不安定になる。
・旧法では、様々な就労活動を行っていたが、自立支援法の下では、やりたい人だけになった。

・旧法の時に行っていた七宝焼やはがき制作などの活動がなくなった。(※制度に矛盾を感じる)
・自立支援法は、国の財政支出負担軽減のために行われたもの。24年度以降の制度は不透明。単価的にも不透明である。
・施設運営から経営の時代(助成から自立へ)
・施設の老朽化の問題あり。(スプリンクラーの設置等)
・入居者の高齢化の問題もある。(平均45歳、車いす利用者 5名)
・現在入浴は職員が一緒に入っているが、今後、機械入浴を検討中

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地域活動支援センターについて
・H19年度から市の委託を受けている。
・利用者が継続していない。
・市内の乗車場所を12/14から個別に回るように変更。
・利用者の安全管理対策として1名の職員同乗(暴力行為の有る人の場合は男性職員が同乗)
・てんかん等の異常事態に対してはスワン44を境に根室側で起きた場合は根室へ、厚床側の場合は厚床へ向かう様にしている。

説明終了後、施設見学を行う。

平成19年4月から市の委託を受けて行っている地域活動支援センターが、ほとんど利用されていない状況。
一般会計の決算審査の中で議論になった施設であるが、厚床までの往復一時間以上の送迎時間がネックになっており、利用者が少ないことも悪循環の原因と感じた。

※用語の確認(すずらん学園のパンフレット等から引用)

「就労継続支援事業B型」
 通所による就労・生産活動やその他の活動を提供し、一般就労に必要な知識を身につけていくことを目的とし、養鶏作業を行っています。
「生活介護」
 身体機能の維持、日常生活能力の維持・向上を目的として支援を行っています。
「自立訓練(生活訓練)」
 地域生活への移行、地域生活を営む能力の向上を目的とした訓練を行っています。
「障害者支援施設での夜間ケア等(施設入所支援)」
 利用者が施設において安心・安全そして快適な日常生活をおくることができるように、障害程度区分を基本とし、利用者の身体やその他の状況及び、その置かれている環境に応じ事業を実施しています。
「共同生活介護(ケアホーム)」
 利用者が地域における共同して自立した日常生活または社会生活を営むことができるよう、利用者の身体及び精神の状況並びにその置かれている環境に応じて、共同生活住宅において入浴、排泄又は食事等の介護、相談その他の日常生活上の支援を適正かつ効果的に行っています。
「短期入所(ショートステイ)」
 自宅で介護する人が病気の場合などに、短期間、夜間も含め、施設で入浴、排せつ、食事の介護等を行います。


【希望の家】 

施設見学の後、施設担当者より説明。

・生活訓練24名(13名利用中)及び就労継続B型36名(36名利用中)
・就労に向けた指導をおこなっているが、市内に受け皿がない。
・就労事業として、新聞、雑誌、ペットボトルのキャップの回収等を実施。
・新聞雑誌は平成20年度 46000Kg、11万円の収益。
・ペットボトルキャップ回収は平成20年度 約1800Kg 約4万円の収益。
・再生資源回収整理梱包作業(6名を派遣)や手工芸作品の販売等を行い、それらの収益を就労事業に携わる利用者に分配し、月額5,000円(国で定める最低賃金3,000円)の賃金としている。
・ホタテのミミの珍味加工も行っている。
・常勤の職員は11名、非常勤指導員2名、嘱託職員4名、パート職員3名体制(職員配置基準 10:1)
・現在、利用者の平均年齢は38歳
・月約5,000千円の収入で運営(利用者の負担は月額1,500円、食事代1食230円、バス代100円)
・生活訓練は3年間が限度。生活訓練を終え就労継続Bへ移行
・施設も老朽化していることから、新築を計画中。(総工費は1億円)
・融資の関係から現在NPOから社会福祉法人への移行準備中。

すずらん学園同様、介護給付が日額になったことによる影響が大きい。インフルエンザ等で休む利用者が出た場合など収入面にリスクがある。

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ペットボトルキャップの回収作業


【老人福祉センター及び第二老人福祉センター】

両施設見学後、業務管理者である根室市老人クラブ連合会職員と懇談。

・年間利用者 老人福祉センター、第二老人福祉センター共に約24,000名 1日平均85名
・お風呂の利用者 老人福祉センター 11,000名 1日平均 47名、
         第二老人福祉センター 8,700名 1日平均 37名
・平成18年から指定管理者制度により根室市老人クラブ連合会が管理を行っている。
 老人福祉センターは職員3名、公務補1名、第二老人福祉センターは職員2名、公務補1名
  老人福祉センターは高齢者事業団の事務も扱っているため1名多い。
 事業費(人件費を含め) 老人福祉センター 16,000千円、第二老人福祉センター14,000千円
 市からの委託料 両施設で31,400千円(利用者は無料)残額については返還している。
 ※同様の指定管理者受託事業者で清算を行っていないところもあるとの話。(統一すべきか!)
 使用料として大きいのは光熱水費(お風呂)

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・施設の利用は60歳から(介護予防の関連から)
・利用者の中心は70歳代
・講座活動やサークル活動で集会室、和室、娯楽室等ほぼ毎日利用されている。
・サークルは、老人福祉センター:カラオケ、フォークダンス、社交ダンス、舞踊、囲碁、卓球、詩吟、大正琴、
       第二老人福祉センター:カラオケ、舞踊、社交ダンス、卓球、将棋、ビリヤード、ゲートボール、健康ダンス、詩吟
・講座は、老人福祉センター9講座(詩吟、大正琴、民謡、茶道、書道等)、第二老人福祉センター2講座(書道、手芸)

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・健康相談の実施 2か月に一度(20年度途中から月1回が隔月に変更)
  ※市役所の保健師が対応している。昨年からはじまったメタボ対策事業の影響により隔月になったとのこと。
・老人福祉センターは、昨年、国の雇用対策事業により窓枠や床の改修を行っている。
・第二老人福祉センターは児童館との併設施設。子供との交流も期待されていたようであるが、交流事業は少ないとのこと。
・光洋町でもバス停が遠いので第二老人センターを利用する方もいるとのこと。(第二老人福祉センターは施設前にバス停あり)

※視察時も手芸サークルやカラオケサークルが利用しており、また、お風呂からあがったあとにホールで談笑するなど、非常に明るい雰囲気であり、施設の利用目的である、健康づくり、介護予防、さらには、引きこもり対策に寄与する施設であると感じました。

コメント

最後の写真。
立って覗き込んでる2名・・・
誰だろう?
噂通りの方でした。

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