前原誠司内閣府特命担当大臣の北方領土視察歓迎団に参加
10/16 PM18:00から前原大臣の北方領土視察歓迎出迎えとその後に開かれた運動関係者や元島民との懇談会に参加しました。
10/17 AM7:00からは納沙布岬からの視察歓迎にも行ってきました。
16日の出迎えには高橋はるみ知事をはじめ元島民等200名方が集まりました。懇談会には参加できないと思っていたのですが、少し早めに会場に行っていましたので、一般席に座ることができました。
懇談会の様子を少し報告します。
高橋知事、平出道議会副議長の歓迎のあいさつの後、前原大臣からお話がありました。
前原大臣は、松下政経塾で4年間学び、その間に北方領土問題についても詳しく勉強されたそうです。平成18年に択捉島を訪問されたこと、そして、衆議院の沖北委員長として、北特法(北方領土問題等解決促進特別措置法)の改正を委員長提案されたこと等の経験を国の施策として外交に役立てたいと述べました。
この後、北海道、一市四町、元島民、運動団体の代表の方々がそれぞれの立場から課題解決について要望を行いました。
北海道の要望事項/越前北方領土対策本部長
・北方領土返還要求運動の推進
・北方領領土隣接地域(1市4町)の振興対策の支援強化
・北方墓参(渡航船舶の確保)、自由訪問(回数の拡大と事業の充実)の強化
北方領土隣接地域振興対策根室管内市・町連絡協議会(北隣協)の要望事項/長谷川市長
・北方領土返還運動の再構築に関する提言書の未実施事業の早期実現
・鳩山首相の現地視察の早期実現
・北方領土教育の環境整備
・市立病院などの四島拠点病院化・国策を担う病院として防衛関係補助金並みの国費導入について
・四島交流事業の充実(相互理解を深めるための交流内容の充実、専用船の整備など)
・元島民の財産権や100億円基金運用の見直し等
千島歯舞諸島居住者連盟/小泉理事長
・北方領土の早期一括返還
・財産権の補償
・鳩山総理のできるだけ早い時期での領土視察
北方領土復帰期成同盟/堀会長
・北方領土教育の拡大について
(運動関係者の高齢化、国内外の世論の拡大、次世代へ領土問題を継承、後継者育成)
北方地域漁業権補償推進委員会/竹内副会長
・旧漁業権の補償問題について
これに対して前原大臣から次の様なお話がありました。
・大臣就任後ちょうど1か月目、早い時期に地元の声が聞けてよかった。
・返還運動に携わっている元島民の苦労、その意志を継ぐ2世、3世の頑張りに敬意を称します。
・政治として問題解決の実現をしなければならない。このことは総理にも伝える。
・できるだけ直接関係者の声を聞く場が必要。
・ビザなし交流による四島への訪問も総理が大変であれば、担当大臣として自分が訪れたい。
・11月のAPECでのメドベージェフ大統領と鳩山首相の会談を期待している。四島の帰属を明確にし、平和条約を結ぶことで、漁業権や財産権の問題も前進するものと思う。
・鳩山首相は領土問題に思いをいれており、バックアップしていきたい。
・長谷川市長からの提言についても所管ではない点もあるが、所管の大臣へ伝え前進させることが大事。
・H18年に択捉島を訪問した際、人道支援で日本で治療を受ける子どもと一緒になったが、その子どもの行先は札幌であった。原点の地根室にしっかりとしたものがあればと思う。四島拠点病院の整備の話は興味深い話である。関係省庁との調整も行いたい。
以上が10/16の様子です。
10/17は7:30から納沙布岬を視察。
出迎えの元島民に声をかけながら、納沙布岬の先端に立ち眼下の貝殻島や水晶島の島々、北方館を視察されました。
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