第3回定例会終了
本日10/9議会最終日は午前10時から予算審査特別委員会がありました。
一般会計や病院事業会計など5つの会計から提案のあった補正予算案についての審議です。
一般会計補正予算では、
子育て応援特別手当支給事業と病院事業会計への新病院基本設計のための補助金について質問をしました。
子育て応援特別手当は経済危機対策の一環として行われる事業で、小学校就学前3年間に該当する子供が対象で子ども一人あたり3万6千円が支給されます。根室市の支給総額は27,000千円です。
政権交代による影響、支給開始時期等について質問。
※今のところ予定どおり事務処理を進め、12月11日からの支給に向け準備中とのこと。
新病院基本設計のための補助金については、補助金の支給根拠、実施設計以降の一般会計からの財源支援の考え方、及び、病院事業会計の収支が悪化した場合などを想定した一般会計から病院事業会計への繰出基準の考え方について質問。
基本設計は起債対象外のため一般会計が全額負担します。
実施設計以降は病院会計で起債措置が可能であり、病院事業会計で予算措置を行い、一般会計はルールに基づく負担をします。
病院事業会計に収支不足が発生した場合の措置については、一般会計の体力としては、7億が限界ラインなのでそれ以内に抑えるよう病院事業会計の経営の安定化が必要条件になります。
できる限り市民の理解と協力を得るよう情報公開に努めるよう要請。
病院事業会計補正予算では、
基本設計委託委託料 29,085円の補正予算の前提となる改革プランなどのことも交えて質問。
次の点について、質問しましたが一般質問の市長答弁の枠内の解答でした。
① 北海道の採択選考から漏れた「地域医療再生交付金」の新病院建設への影響について。
※ソフト事業への予算配分を今後要請。
② 基本設計の委託先の決定方法及び業者選定の方法
※プロポーザル方式で実施します。
※選考委員会を組織(民間や専門家も入れ16名で検討)
③ 継続審議となっている療養病床の問題、建設償還費用を含めた収支計画、及び一般会計繰出金についての今後の審議経過が、基本設計に影響しないのか?
※療養病床については、新病院建設とは別に検討する。
※収支計画や一般会計繰出金は基本設計に影響なし。同時進行で検討。
④ 市民が参加できる余地はあるのか?
※節目でHPや広報紙を通じて周知。市民説明会や患者説明会を実施する考えなし。
⑤ 療養病床についてはどの様な角度から検討を行うのか?(新病院への療養病床機能の組み込み検討の余地があるのか確認)
※新病院は急性期146床 感染症病床 4床で基本設計実施。
⑥ 積み残し課題の論議や基本設計及び実施設計の進め方など作業の進め方が不透明であることを指摘
⑦ 建設費用の圧縮の取り組みを具体的にどの様に行うのか確認
※基本設計のプロポーザルの提案にも建設経費圧縮を項目として盛り込んでいる。
⑧ 医療機器や情報システムの検討方法について確認
※病院内に検討組織を設けて協議を進める。
⑨ 改革プランの入院患者数の目標設定は厳しいのではないか?今後収入確保対策をどのように進めるのか。
※訪問診療等新しい事業の実施など様々収入確保対策に努める。
⑩ 歳出についても徹底した節減が必要であるが、既に、人員については大幅アウトソーシングも行われており、新たなる、歳出削減策として何を行うのか?
※改革プランに盛り込んだ改善策に取り組む。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
既に、基本構想、基本設計が7月末には承認されており、積み残しになっている事項は基本設計と同時進行で検討されるとはいえ、本議会の予算案議決により、基本設計の作業がどんどん進みます。(来年3月までには終了予定)
本日も、何度も情報公開と市民参加、市民合意で病院建設を進めるよう要請しました。
今後は、病院建設の特別委員会が開催されますのでその中で意見を述べていきたいと思います。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
午後4時30分から本会議があり、常任委員会、予算審査特別委員会に付託され条例案や補正予算案の議決等を行い、午後5時15分に閉会しました。
率直な感想 力不足でした。もう少し理論武装をします。
本田議員殿
①療養型病床は病棟の広さに関する基準が違うので基本設に影響します。
②市民要望の強い療養病床はつくらないとの結論を病院事務局が公表していますが、市民要望を拒否する理由が明らかにされていません。市民説明会を開くべきです。
③療養病床を設ける場合、総病床数が150なのか200なのかは大問題です。基本設計に影響します。
④システム要件書を病院事務局が作成済みなら公表すべきです。ないと思います。確認が必要です。それがあるかないかでシステム開発費は2倍になるか半分になるか大違いです。
これだけ大問題を積み残したまま、本田議員は基本設計の補正予算に同意しました。
あなたは、以前病院事務局の医事課長の職にあった人で、この問題の表裏を知り尽くしています。
だから、あなただけは本予算案にも補正予算案にも反対すると思っていました。非常に残念です。
「大好きな根室のために 誠実・勇気・挑戦」と言う言葉に正直であって欲しいと思います。
議員になった初心を忘れないでいただきたい。
次回は初心を貫き、名誉を挽回されることを祈ります。
投稿: ebisu | 2009年10月17日 (土) 13:06
ebisuさん コメント有難うございます。
病院建設の件ですが私が今回行った作業は、今年3月に急に動きだした病院建設の経過と決定事項の確認です。
7月末までに整備市民委員会、議会特別委員会、そして、病院財政再建対策特別委員会(市長の諮問機関)の論議を経て基本構想、基本計画が承認されたということで、ebisuさんのコメントの1、3については、新病院建設の論議の対象外になっています。
療養病床は新病院の機能としては設けない。
病床数は一般病床146床、感染症病床4床の150床とする。
納得できない点ではありますが、我々市民の代表者である方々が決定した事項です。そこを覆す作業は、7月末までに動くべきだったと思います。
論議未了事項に建設費の償還を含めた収支計画がある点には驚いておりますが、しかし、これが現実です。
予算措置がされなければ、基本設計の作業には着手できないのですが、基本設計はプロポーザル方式でおこなわれ、10数社から建設費の削減計画も含め様々な提案がされますので、このプロセスで建設経費を含めた収支の論議ができますので、既に認められたことを否定するよりは、基本設計の期限である来年の三月末までに、基本設計の作業の中身を論議すべきと考えました。
私のバランス感覚では、これまでの協議プロセスで決定済みの点を、今までのやり方はおかしいから再度論議すべきとは言えません。意志決定される前に我々が声を出すべきでした。
2番目の市民周知につては、私も、納得しているわけではありません。すれ違いの考えでやり合っても仕方ありませんので、必要性は言い続けておりますので、今後も、改めて頂くよう取り組んでいきます。
これからでも市民の声を組み込んで行くことは可能と思っております。
4番目のシステム設計の問題についても、質問していますが、これは、これから論議されますので、しっかりと取り組みます。システム設計は、基本設計から切り離されます。この点も確認しています。
もう動き出している病院建設です。(私もこの議会で確認するまでは、ebisuさんの言われる点の論議がこれからと思ってましたが・・・)
予算を止めて論議するといっても、これまでの決定事項も民意ですので、私は、基本設計の作業を進め、そのプロセスで論議をしていくべきと判断しました。
ebisuさんのお考えとは違うかもしれませんが、現時点では以上が私の考え・判断です。今後とも、是非、お考えをお聞かせ下さい。有難うございます。
投稿: 本田 | 2009年10月18日 (日) 20:03